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スイ、ユーザー取引を一時停止 三日連続で断続的なネットワーク障害

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 
この記事のポイント
  • v1.72起因の障害が3日連続、ユーザー取引が一時停止
  • クォーラム閾値の差異と潜在バグが最終停止の原因と判明

「1.72」リリース後の障害続く

仮想通貨スイ(SUI)のチームは5月30日、エポック変更(ネットワークの区切り処理)の際に問題が発生し、メインネットがユーザーの取引を停止したと通知した。

バリデーターは稼働しており、システム取引は生成されているものの、ユーザーによる取引は受け付けられていない状況だとしていた。スイのコアチームが調査を進め、最新情報が入り次第共有するとしていた。

スイは28日から断続的にネットワークで問題が発生している状況だ。

関連記事:Suiブロックチェーンがネットワーク一時停止、バグでバリデータがクラッシュ

Suiメインネットが5月28日、約5〜6時間にわたりブロック生成を停止した。v1.72アップデートのガス課金ロジックに起因するクラッシュバグが原因で、修正適用後に復旧した。

28日にはブロックチェーンの最新リリース「1.72」のバグにより、約6時間にわたる障害が起きた。また、これが復旧して24時間も経たない29日に、再び「大規模な障害」を報告した。

30日の今回の障害発生前、チームは一度復旧を報告し、次のように説明していた。

28日と29日のネットワーク停止は、アドレス残高とガス課金ロジックを導入したバージョン1.72のリリースにより導入された機能や変更点が互いに影響し合ったことが原因である。29日に修正を実装したが、これはコアチームが長期的な解決策に取り組む間に、ネットワークの機能を回復させるための暫定的な措置だった。

この暫定的な修正には、知られた不具合が含まれていた。この不具合はネットワーク停止を引き起こす可能性は低かったものの、今朝、ネットワークはこの不具合の別パターンが発生したことが原因となって停止した。

また、バリデーターによって長期的な解決策が実装されており、元のバグによって引き起こされた問題も解決し、ネットワーク活動は再開しているとも続けていた。

しかしその後、ユーザーによる取引が停止する今回の問題が発生した。

エポック移行の失敗が原因と判明

その後スイチームは、メインネットがオンラインに復旧し取引が正常に流れていると報告した。今回の停止は、前日の長期修正を展開する際のエポック終了処理がきっかけだったとしている。

バリデーターが新しいバイナリを展開するために再起動した際、各エポック開始時に実行されるランダムネス初期化処理が、スイのコンセンサスより高いクォーラム閾値を必要とするため完了できなかった。さらに、バリデーターの再起動をまたいでその失敗状態が保存される仕組みに潜在バグが存在し、ネットワークが次のエポックへの移行を完了できなくなったと説明している。

バリデーターは根本バグと影響を受けたエポック双方に対処する修正を実装し、ネットワーク活動は再開した。スイチームは今後、より詳細なインシデントレビューを公開する方針だ。

Suiの「v1.72.2」では、2つの主要なプロトコル強化が導入された。1つはアドレス残高に関するもので、トークンタイプごとに単一の正規残高を追加することでトランザクションを簡素化する。

もう1つは、ガスレス(手数料不要)のステーブルコイン送金だ。リリースノートによれば、対応するステーブルコインを、ガス料金やガストークンなしでピアツーピアで送金できる仕様となっている。

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