
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(17日〜23土)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
資産運用大手VanEck(ヴァンエック)が18日、ビットコイン市場についての最新レポートを発表。2025年末のビットコイン価格予想として18万ドルを維持している。
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また、ビットコインが調整局面を継続している中、複数のアナリストが今後の展望について分析を発表。クリプトクアントの登録アナリストCQ Ben氏は、過去2回の強気相場で半減期後約480日頃から価格の弱さが見られたと指摘している。
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さらに、仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOが、ビットコインは2030年末までに100万ドルに達するという強気予測を披露。21日に公開されたYouTube番組「Cheeky Pint」で発言している。
関連:「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアムの財務戦略に事業の軸足を移す米ナスダック上場企業ETHZilla(イーサジラ)が18日、企業の新しいブランドを正式にローンチしたと発表。新たなブランドとは、イーサリアム財務戦略を指す。
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また、クリプトクアントが20日、イーサリアムを財務戦略として蓄積する企業についての分析を発表。ビットコインから始まった仮想通貨財務戦略がイーサリアムにも広がっており、すでに16社以上が採用していると指摘した。
関連:イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
さらに、イーサリアム財団が20日、「Trillion Dollar Security(=数兆ドルを支えるセキュリティ)」のプロジェクトについて、次の段階のアクションを発表。まずは第一段階として、優先度の高い「UX(ユーザー体験)のセキュリティ」に取り組むとした。
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他には、JPモルガンのアナリストが水曜日発表のレポートで、イーサリアムが最近数週間でビットコインのパフォーマンスを上回る成果を示していると発表。同社の分析チームは、ETF資金流入と企業財務採用が主な要因と指摘している。
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時価総額5位:バイナンスコイン(BNB)
米ナスダック証券取引所が19日、バイオテクノロジー企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定したと発表。同社株価が上場規則で求められる1株1ドルの最低価格を維持できず、21日の取引開始時点で売買停止となるとし、同社株価は20日に77.21%暴落した。
同社はBNBチェーンのネイティブトークンであるBNBに大規模投資を行う米国初の上場企業の一つ。
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時価総額9位:トロン(TRX)
仮想通貨取引所クラーケンと株などのトークン化サービスを提供するBackedが20日、TRON DAOとの協業を発表。協業の目的は、株やETFをトークン化して取引できるようにするサービス「xStocks」をトロン(TRX)のブロックチェーンに対応させることである。
クラーケンの顧客は数週間で、トロンのブロックチェーンを介してxStocksのトークンを送受信できるようになると説明した。
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