
イーサリアム財務戦略を正式開始
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の財務戦略に事業の軸足を移す米ナスダック上場企業ETHZilla(イーサジラ)は18日、企業の新しいブランドを正式にローンチしたと発表した。
新たなブランドとは、イーサリアム財務戦略のこと。発表では、普通株のティッカーシンボルを「ATNF」から「ETHZ」に、新株予約権証券(ワラント)は「ANTFW」から「ETHZW」に18日から変更したとも述べている。
イーサジラは、もともと180ライフサイエンシズという社名でバイオテック企業として創設された。イーサジラという社名にリブランディングすると発表したのは今年の7月29日。この時に、イーサリアムを保有する財務戦略を採用する計画であることも説明していた。
今回の発表では、過去に調達した資金を活用してイーサリアムを9万4,675ETH(620億円相当)保有しているとし、取得単価は3,902ドルだと説明。また、現金同等物は約1.9億ドル(約277億円)分を保有しているとも述べている。
イーサリアム戦略という新ブランドの正式なローンチに際し、同社取締役会のエグゼクティブ・チェアマンを務めるマクアンドリュー・ルディシル氏は以下のようにコメントした。
本日、我々はETHZillaというアイデンティティを採用し、公開市場の投資家にイーサリアムの価値をもたらすことを目指すという、市場をリードする戦略の開発に取り組む。
市場からの高い関心や、イーサリアムエコシステムの著名な創設者やリーダーとの価値あるパートナーシップをもとに、新たなブランドを立ち上げ、財務戦略を推進していく。
今後の計画
イーサジラは今回の発表で、大規模なイーサリアム買い増しに向けて、資金投入戦略をすでに継続中であると説明した。既存の事業からも収益を得られるようにしていくと述べている。
注目すべき点として、ETHZillaの資金調達に参加したエレクトリック・キャピタルが、外部の資産運用企業の役割を務めると説明。そして、エレクトリック・キャピタルがETHZillaのためにオンチェーン利回り獲得プログラムを行う計画だとしている。
このプログラムの目的は、従来のイーサリアムのステーキングを上回る利益を生むこと。リスク管理を徹底しながら、ステーキングだけでなくレンディング、流動性提供などを行なっていく計画であると説明した。
18日におけるイーサジラの株価の終値は7.41ドルで前日比5.26%の上昇。一方、本記事執筆時点の時間外取引では、7.08ドルまで値を下げ、4%超下落している。
なお、過去にはシリコンバレーの著名投資家ピーター・ティール氏が株主になったことが好感され、株価が3倍以上急騰したことがあった。
関連:著名投資家ピーター・ティールが「イーサジラ」株式の7.5%取得、株価3倍高騰
関連:イーサリアムの価格と将来性を解説|今後の注目ポイントと中長期の成長シナリオ
WebX 2025
CoinPost主催 - アジア最大級のWeb3カンファレンス
注目のスピーカー
Web3・仮想通貨業界を代表する世界トップクラスのスピーカーが東京に集結。 最新技術動向から投資戦略まで、業界の未来を形作る貴重な議論をお届けします。

北尾 吉孝
SBIホールディングス 会長兼社長
その他の注目スピーカー

アーサー・ヘイズ
BitMEX、Maelstroom創設者

オードリー・タン
台湾の元デジタル大臣

堀江 貴文
実業家

宮口 あや
イーサリアム財団理事長

松本 大
マネックスグループ会長

ヨーロピアン
個人投資家(仮想通貨)

テスタ
個人投資家(株)

岐阜暴威
個人投資家(株)