WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の週次レポート

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は引き続き下値を模索する展開。21日正午時点で、1300万円中盤で推移している。

20日朝方のエヌビディアの決算を控え、今週は警戒ムードが強まり、週明のBTC円は1480万円から弱含みに推移。18日にはシカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が7カ月越しの窓埋めを達成したが、その後も弱地合いが続き、1400万円まで下落した。

18日の海外時間からは、自律反発の様相となり、ADPが発表した雇用指標が弱かったことで、一時は1450万円まで上昇したが、AIバブル懸念から上値を圧迫されると、19日には再び1400万円割れを試した。

今週の目玉材料となったエヌビディアの決算は、営業利益や業績見通しが市場予想を上回り、1450万円を回復したが、9月の米雇用統計が強弱まちまちな内容となると、リスク資産の売りが加速し、BTCも1400万円を下抜け安値を切り下げた。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

遅延していた米国の経済指標の発表によって下落の流れが変わるか注目していたが、9月の雇用統計は失業率が4.4%と2021年10月ぶりの高水準となったものの、月間の雇用者数は市場予想の倍以上となった。

これを受けてFF金利先物市場では12月利下げの確率が若干ながら上昇したものの、米株や暗号資産(仮想通貨)は強めに出た雇用者数に反応する形で売りが加速した。

また、米労働省は現在も延期されている10月の雇用統計について、失業率などを除いた雇用者数のデータのみを集計するとした上、11月分のデータと共に12月16日に公表することを明かした。

来月のFOMCが9日〜10日に開催されることから、政府機関閉鎖によるデータ不足は、会合時点で解消されないこととなり、強弱まちまちとなった9月の雇用統計が見通しの悪さを一層助長させたとも言えよう。

そんなFOMCの10月会合の議事要旨では、12月の金利据え置きを多くの参加者が支持していたことが明らかとなった。加えて、会合参加者もやはり政府機関閉鎖による情報の非対称性によって、政策判断が困難になっていることを危惧しており、12月の金利据え置きは現実味を増すこととなっている。

先週も指摘の通り、BTCはオンチェーンの需給の指標ではかなり売られ過ぎとなっているが、今週は日足の相対力指数(RSI)からも売られ過ぎのサインが点灯しているにも関わらず、下げ止まることができなかった。

エヌビディアの好決算を受けて、直後はAIバブルへの懸念が後退したように見えたが、想定以上に懸念が根強いからか、少しでも悪材料があると売りが出るほど米株式市場も地合いが悪いと言える。

ナスダックは20日の下落で大陰線を記録し、弱気の包み足が出現しており、更なる下落には注意が必要か。先週も指摘の通り、BTCの復調は米ハイテク株次第と言え、エヌビディアの好決算でも流れを変えられないのであれば、依然としてアク抜けしたとは言えないだろう。

とは言え、AIバブル懸念の種となっている関連企業間での循環取引的な過剰投資が実際に「過剰」なのかは現時点では誰にもわからない。ナスダックもRSIが30%台に落ち込んできており、案外、売りが出尽くしとなるのも目先の話かもしれない。

ただ、反転前の下落は急激なクラッシュとなる可能性もあることから、BTCも大幅な下落には引き続き気をつけておきたい。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

過去のレポート一覧

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/21 火曜日
17:21
ステーブルコイン流出35日連続、ビットコイン需要不足映す=アナリスト
アナリストのアクセル・アドラーJr.氏が7月21日、ビットコインとステーブルコインの取引所フローを分析。ステーブルコインは35日連続で流出が続き、価格上昇を支える買い需要の資金が乏しい状況を指摘した。
17:00
金融とWeb3の架け橋、金融機関が共同で築く次世代決済インフラ|WebX2026
WebX2026「金融とWeb3の架け橋」セッションレポート。Circle榊原健太氏、野村稲井田洋右氏、JCB久保寺晋也氏、住友商事内村直哉氏が登壇。ステーブルコインは決済の脅威か補完か、円建て・ドル建ての普及戦略、各社の実証実験と規制上の課題、2年後の決済インフラの姿まで、大企業4社の視点から議論する。
16:43
香港ステーブルコインHKDAP、月内発行へ=報道
スタンダードチャータード系のアンカーポイントが、香港ドル型ステーブルコイン「HKDAP」を月内に発行すると香港メディアが報道。OSLとHashKey Exchangeが取扱事業者を担う見通しで、規制下での展開となる。
15:25
ナイジェリア、仮想通貨規制の大統領令に署名 評議会新設
ナイジェリアのティヌブ大統領が仮想資産規制を一元調整する大統領令に署名し、即日発効した。中央銀行主導の評議会を新設し、活動内容に応じた登録制度の導入やサンドボックス整備、税制方針の公表を進める方針だ。
14:40
メタプラネットの次なる成長戦略 ビットコインとデジタルクレジット構想|WebX2026
WebX2026「メタプラネットの次なる成長戦略」セッションレポート。ビットコイントレジャリー企業として4万3,000BTCを保有するメタプラネットが、社債・優先株を軸にしたデジタルクレジット戦略を語った内容をまとめた。
14:30
米マイニング大手Hut8、1GWのAIデータセンターの完全商業化 15年間98億ドルの追加契約締結 
米Hut8がテキサスのAIデータセンターで15年98億ドルの追加契約を締結し、1GW全容量の商業化を達成した。IRENも28億ドル契約で2026年ARR目標を40億ドル超に上方修正した。
14:21
ロシア下院、仮想通貨規制法案の採決へ 非適格投資家にも正式購入の道
ロシア下院は21日、仮想通貨規制法案の採決を実施予定だ。非適格投資家も上限付きでビットコインなどの購入が認められる見通しで、対外貿易決済への活用も盛り込まれている。
11:15
ビットマイン、先週は7430ETHのイーサリアムを取得
ビットマインは、過去1週間で仮想通貨イーサリアムを7,430ETH購入したことを発表。購入減速の理由や総保有量、ステーキング数量などについても説明している。
10:26
トランプ氏、クラリティー法の倫理条項に同意
トランプ大統領が仮想通貨規制法案クラリティー法の倫理条項に同意したと関係者が明らかにした。数カ月続いた交渉の最大の障壁が解消し、上院での採決が視野に入る。8月上旬の審議期限までの動向と、大統領一族の関連企業を巡る争点を整理する。
10:00
ゲームで守る社会インフラ 電力・自治体DX最前線|WebX2026
電柱600万本の点検を市民の力でどう支えるか。東京電力パワーグリッド副社長・大石峰士氏、函館市長・大泉潤氏、経産省・吉田修一郎室長、Growth Ring Grid・鬼頭和希氏がWebX2026で語った「インフラの民主化」「意識させないWeb3」とは。
09:54
ハイパーリキッドHIP-4、誰でも個別の予測市場を作成できる仕組み導入へ
ハイパーリキッドはHIP-4予測市場について、誰でも展開可能なパーミッションレス方式の追加を計画している。50万HYPEのステーキングなどが条件となる見込みだ。
09:25
ストラテジー、先週はビットコインの購入も売却もなし
ストラテジーは、13日から19日は仮想通貨ビットコインを購入も売却もしなかったことを報告。米ドル準備金は約5,240億円に増えたと伝えた。
07/20 月曜日
14:07
セイラー氏、ビットコインBIP-110に「110の理由」で全面反対
米ストラテジー社のセイラー会長が、ビットコインのソフトフォーク提案BIP-110に反対する論考を投稿した。「ルールは失効しても前例は残る」と警鐘を鳴らし、中立的なルールを維持する重要性を訴えた。
12:27
仏ギャンブル規制当局、予測市場ポリマーケットをブロック ワールドカップで取引急増の中
フランス国立ギャンブル局が予測市場ポリマーケットへの接続遮断を命令。気象センサーへの不正操作疑惑やKYC不備、W杯に伴う取引急増を背景とした規制強化の経緯を解説。
10:27
ジーニアス法の実施規則、期限内に完成せず 発行体は未確定案で準備継続
ジーニアス法が定めた規則制定の1年期限を、OCC・FRB・FDIC・NCUA・財務省の5当局がそろって徒過した。柱となる規則は今も提案段階のまま。2027年1月の施行日は動かず、発行体は未確定の草案を前提に準備を迫られている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧