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ハット8の2025年決算、ビットコイン価格下落で赤字へ AIインフラ開発中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • BTC含み損により通期赤字転落
  • 1兆円規模のAIクラウド契約を締結

売上増も387億円の損失を計上

米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Hut8(ハット8)は25日、2025年10~12月期および通期の決算を発表した。ハット8はビットコイン(BTC)マイニングからエネルギー・AIインフラ開発へと軸足を移しているところだ。

2025年通期は純損失が2億4,800万ドル(約387億円)となった。2024年の純利益3億3,140万ドルから赤字転落している。これは主に、ビットコイン価格下落に伴う仮想通貨の未実現損失(含み損)が売上高の増加を相殺したためだ。

通期売上高は2024年の1億6,240万ドルから2億3,510万ドル(約367億円)に増加している。発電およびマネージドサービスによる2,320万ドル、デジタルインフラによる960万ドル、コンピューティング事業による2億230万ドルが寄与している。

10~12月期だけでは、純損失が3億180万ドルだった。仮想通貨の含み損4億190万ドルによるものだ。

関連:「AIによる破壊的イノベーション」と「脱グローバル化」が仮想通貨市場の重要な要因に=ウィンターミュート

大規模AIインフラを開発中

一方で、ハット8は大規模なAI(人工知能)インフラを商用化し、10~12月期にはリバーベンドの施設においてAIクラウド企業フルイドスタックと、15年間に渡る245メガワットのITリース契約も締結している。これは、基本契約額で70億ドル(約1兆円)に相当する。

ハット8のアッシャー・ジェヌートCEOは、今後の事業戦略を次のように語った。

AIが電力需要の増加を牽引する中、私たちはリバーベンド施設における最初の成功を、今後の開発の原動力へと転換することに注力している。

数ギガワット規模のパイプライン全体にわたってプロジェクトを推進し、信用力の高いカウンターパーティに支えられた、安定した予測可能な長期キャッシュフローを実現することを目指す。

また、「2026年は実行の年」だとも続けた。リバーベンドの施設で2027年4~6月期よりサービス提供を開始することを目標としており、より広範なパイプラインの稼働を加速させていくとしている。

発電施設の売却などで資本配分の透明性が向上し、より規律ある体制で事業を拡大し、株主へ長期的な価値創造を実現する次世代事業を構築できる体制が整ったとも説明した。

ハット8は今月、310メガワットの電力容量を持つ4つの天然ガス火力発電所を売却したところだ。

また、ドナルド・トランプ一族が関与する米仮想通貨マイニング企業「アメリカンビットコイン」を子会社として過半数所有している。この企業の立ち上げ・上場により、より規律ある資本運営ができるようになったとも述べた。

2025年末にはハット8とアメリカンビットコインを合わせて約14億ドル(約2,200億円)の現金およびビットコイン準備金を保有している。

ハット8は、2025年末時点で開発中の施設の総電力容量は8,500メガワットに達しており、そのうち330メガワットが施設の建設に着手、1,200メガワット以上を準備中だと述べた。なお、リバーベンドの施設には1,000メガワットの拡張余地があるが、これは数字に含まれていない。

関連:トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討

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