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「仮想通貨の価格にウォール街参入は織り込まれていない」ビットワイズ幹部が理由を分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ウォール街の技術採用を過小評価
  • 実態と認識の乖離が投資好機

ビットワイズの相場分析

暗号資産(仮想通貨)運用企業ビットワイズ(Bitwise)のマット・ホーガン最高投資責任者は24日、定例のメモを公開し、現在は仮想通貨領域において投資家の認識と実際の構造的な変化に差があると指摘した。

これは、ウォール街の金融大手企業などがブロックチェーンの採用を進めている一方で、この変化を投資家が正確に認識できておらず、仮想通貨の価格に反映されていないという意味。ホーガン氏は、今が幅広いエクスポージャーを得る良い機会であるとの見方を示している。

エクスポージャーとは

投資家や機関の保有する金融資産のうち、価格変動リスクやカウンターパーティリスク等に直接さらされている金額や残高、比率のこと。

今回、まず最初にホーガン氏は、投資行動におけるバイアス(先入観や偏見)に言及した。これは、人間が最初に出会った情報にしばられることを指す。ホーガン氏は、投資家がバイアスに固執している状況を利用することを自身は好んでいると説明した。

その上で、現在の投資家の多くは、バイアスにとらわれていると指摘。米証券取引委員会(SEC)が金融市場のオンチェーン移行に動いていたり、ブラックロックやJPモルガンなどの大手企業がブロックチェーン技術の採用を進めていたりする状況を、多くの投資家が正確に評価できていないと主張している。

関連:米SECが「プロジェクト・クリプト」始動、米金融市場のオンチェーン移行目指す

これには、機関投資家や企業の参入への期待を投資家がいだいてきた期間が長すぎたことが影響しており、現在起きていることに反応できなくなっているからであると原因を指摘した。

以下の画像は、ホーガン氏が今回添付しているグラフ。このグラフは、トークン化したRWA(現実資産)の価値の推移を表している。ホーガン氏はこのグラフについて「エベレストよりも急である」と述べた。

出典:ビットワイズ

また、ホーガン氏は、金融市場のオンチェーン化が全面的に進む場合、トークン化市場にはまだ大きな成長余地があるとも述べている。

同氏は今回、このように述べた上で、トークン化によってイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のようなL1のパブリックブロックチェーンの価値が高まるのかなど現時点では重要な問いは残るが、現在明確なことは、仮想通貨領域で何が起きているかに対する投資家の認識と、実際に起きていることに差があることだと主張した。

そして、この差が、仮想通貨領域の幅広いエクスポージャーを得るための大きな機会を提供しているとの見方を示している。

重要な問い

ホーガン氏は今回、投資家の認識と構造的な変化の差が「幅広いエクスポージャー」を得るための機会を提供していると述べているが、これは金融のオンチェーン化などによる勝者を選ぶことは時期尚早であるとの見方が反映されている。

例えば、上述したパブリックブロックチェーンの価値が高まるのかという疑問。この点に関してホーガン氏は、カントンネットワークやテンポのような「準プライベートブロックチェーン」がパブリックブロックチェーンの価値を上回る可能性があるのではないかという疑問が残るとした。

他にも、ブラックロックなどの企業がDeFi(分散型金融)を採用することで関連トークンの価格は上昇するのか、これから従来の金融企業と仮想通貨企業のどちらがより恩恵を受けるのかなどの疑問もあると指摘している。

関連:ユニスワップでブラックロックのBUIDLトークンが取引可能に、セキュリタイズと提携

そして、これらの疑問は現時点では明確な答えは誰もわからないと説明。その上で、今後はこれらの疑問についても見解を共有しようと思っていると述べた。

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