- ステーブルコインや現実資産取引の効率化に期待
- 既存プールへの影響なし、採択まで数カ月の見通し
ステーブルコインや現実資産取引の効率化にも期待
XRPレジャー財団は26日、XRPレジャー(XRPL)の自動マーケットメイカー(AMM)機能を拡張する提案「AMM Swappable Curves」をGitHubで公開した。ダニス・アンジェル(Denis Angell)氏らが起草したドラフトで、流動性提供者(LP)がプール作成時に価格計算の方式を選べる仕組みの導入を目指す。
現行のXLS-30 AMMは1種類の価格計算方式のみに対応しているが、本提案では新たに2種類を追加する。ひとつは集中流動性で、流動性提供者が特定の価格帯に資金を集中させることで資本を効率的に活用できる。
もうひとつはStableSwapで、ステーブルコインなど価格が連動する資産ペアに最適化された方式だ。
関連記事:リップル、2028年までのXRPレジャー量子耐性移行を目指す グーグルの分析受け
米リップル社は、XRPレジャー(XRPL)を量子量子コンピュータの脅威から保護する4段階のロードマップを策定した。グーグルが仮想通貨の脆弱性を広範に指摘する中、2028年までの完全移行を目指し、長期的な資産価値の保護とインフラの堅牢性を強化する。
DeFi市場全体では集中流動性が取引量の約60%を占めており、今回の提案はXRPLが抱える最大の弱点を補うものとして注目される。
提案の背景には、リップルとJPモルガンのKinexys、マスターカード、Ondoファイナンスが5月7日にXRPL上でトークン化米国債の償還を5秒以内に処理したパイロットなど、XRPLのトークン化資産活用が急速に広がっている現状がある。
30億ドル超のトークン化資産が流通するなか、それらを効率的に取引・運用するためのDeFi基盤の整備が急務となっていた。
既存のXLS-30プールは変更不要で後方互換性が保たれ、移行コストは生じない。また、将来的にはより高度なプログラマブルAMMを別途追加する計画も示されている。
現在はドラフト段階にあり、コミュニティでの議論と開発者投票を経て正式なアメンドメントへの移行を目指す。採択までには数カ月を要する見込みだ。
XRPLのAMMは2024年3月のメインネット稼働以来、2万4000以上の流動性プールを抱えるまでに成長した。今回の提案が実現すれば、ステーブルコインや現実資産(RWA)の取引効率が高まり、XRPLのDeFiエコシステムがさらなる拡大局面を迎える可能性がある。



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