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ビットコイン再び1000万円割れ クラリティ法案・関税リスクで警戒強まる|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

クリプト市場マーケットレポート(2/24日9時執筆)

仮想通貨ビットコイン(BTC)は23日から24日にかけて下落し、2月6日以来となる心理的節目の1,000万円を下回った。

今回の下落の背景には、米国の政策不透明感の再燃と、リスク資産全体の下落がある。

特に、米最高裁による関税違憲判決を受け、トランプ政権がSNSなどで強い反発姿勢を示したことで、関税戦争が再び激化するのではないかとの懸念が市場に広がった。

さらに、「2028年・世界知能危機」と題したAIの影響を分析するレポートが注目を集め、AIが既存の産業構造を破壊するリスクが意識されたことで、米株を中心にリスク資産全般が下落した。ビットコインも例外ではなく、マクロ要因によるリスクオフの流れの中で売り圧力を受ける展開となった。

出典:Coinpost Terminal

関連:米最高裁がトランプ関税を「権限逸脱」と判断、ビットコインは一時6.8万ドル台へ反発

2月23~24日相場状況

成行注文の動向を見ると、今回の下落は主として現物市場主導で進行していることが伺える。

先物市場に目を向けると、先物価格と現物価格の乖離異に異常は確認されていない。これは、流動性危機や資金調達難が発生している状況ではなく、健全な下落局面であることを示している。

オプション市場では投資家心理の悪化がより明確に表れている。PCR(プット・コールレシオ)は上昇傾向にあり(下画像黄矢印)、投資家態度が弱気方向に傾斜していることが確認できる。特に注目すべきは、期近のプットオプションの需要が顕著に増加している点である(下画像赤枠)。これは投資家が中長期的な構造変化よりも、足もとのイベントリスクに強い警戒感を抱いていることを示唆する。

関連:アーサー・ヘイズ、AIによる金融危機を警告 ビットコインは「流動性の火災報知器」

現状分析(2/24日9時)

ホワイトハウスが3月1日を期限としている仮想通貨市場構造法案(クラリティー法)は依然として妥協に至っておらず、規制の方向性が確定していない状況である。これに加え、一度は市場の主要テーマから後退していた関税政策が再び浮上しており、投資家のリスク認識は急速に高まっている。

加えて、市場ではAIが経済構造に深刻な影響を及ぼすテールリスクについても意識が高まりつつある段階にある。これは発生確率こそ限定的であるものの、ひとたび現実化すれば企業収益や雇用環境を通じてマクロ経済全体に大きな下押し圧力をもたらす可能性を有するものである。このような不確実性の高まりを背景に、現状ではビットコインは安全資産としてではなくリスク資産として認識され、株式などの他のリスク資産と同様に売却対象となっているのである。

  • 2/24日 S&Pケースシラー住宅価格(20都市)
  • 3/1日 クラリティ―法案協議期限(ホワイトハウス設定)
  • 3/3~6日 FIN/SUM(金融庁と日経新聞が共催する日本最大級のフィンテックイベント)

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
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