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アーサー・ヘイズ、AIによる金融危機を警告 ビットコインは「流動性の火災報知器」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AI普及に伴う新たな金融危機とビットコインの役割を提唱

BitMEXの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏は19日、自身のブログで、人工知能(AI)の急速な普及がホワイトカラーの大量解雇を招き、米国の銀行システムに深刻な危機をもたらすと警告した。

その上で、同氏はビットコイン(BTC)を、市場の流動性の変調を知らせる「火災報知器」であると評している。

ヘイズ氏の予測モデルによると、米国の知識労働者の20%がAIに置き換わった場合、銀行部門では消費者信用で3,300億ドル、住宅ローンで2,270億ドルの損失が発生する。これは米国商業銀行の自己資本の約13%を毀損させる規模であり、多くの中小銀行が破綻に追い込まれる可能性があるという。

具体的には、高所得層であるホワイトカラーの債務不履行が加速することで、個人消費と信用供与の循環が停止することを危惧している。特にクレジットカード残高や自動車ローンなどの消費者信用ポートフォリオへの影響が、銀行の財務基盤を根底から揺るがすと指摘した。

背景として、かつての製造業のオフショアリングが数十年の歳月を要したのに対し、AIによる「情報の操作」は光速で進むため、雇用喪失のペースが極めて速い点を強調した。

すでに市場ではSaaS関連株の急落という形で、知識労働者(弁護士、会計士、投資銀行家、プログラマー、データアナリストなど)向けのツール需要の減退が織り込まれ始めていると分析した。

関連:ヘイズ氏、米ドル流動性低下がビットコイン下落の要因と指摘

最近のビットコイン価格とナスダック100指数の乖離については、大規模な信用収縮(デフレ)の前兆であると警鐘を鳴らした。ビットコインは法定通貨の流動性に対して最も敏感に反応する資産であり、現在の価格低迷は金融システム内部での「火災」の発生を示唆しているという。

一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)の対応については、政治的な対立や当初の楽観視により、危機が深刻化するまで対策が遅れるだろうと予測した。しかし、銀行破綻という決定的な事態に直面すれば、当局は過去最大規模のマネー印刷(いわゆるBrrrrボタン)の再開を余儀なくされるとの見解を示した。

そして、投資戦略として、現時点ではレバレッジを制限し現金を確保する一方、FRBの介入を確認した段階で仮想通貨を買い増すべきだと提言した。同氏は特にZcashやHyperliquidなどの銘柄を、反発局面での有力な投資先として挙げている。

ヘイズ氏は最後に、AIによる破壊的なデフレ圧力が、皮肉にも中央銀行による無限の流動性供給の引き金になると結論づけた。政治とテクノロジーが交錯する中で、ビットコインが真の避難先として再び史上最高値を更新するシナリオを描き、投資家に機敏な行動を促した。

関連:キヨサキ氏、大規模な市場調整を警告 ビットコイン買い増し継続を宣言

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