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ロボット犬がUSDCで自律決済、サークルとOpenMindがマシン経済を実証

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロボットによる少額決済が実現

ステーブルコイン発行大手のサークル(Circle)は17日、OpenMindのロボット犬「Bits」を使った自律決済のデモ動画を公開した。

動画では、ロボット犬が人間の介入なしに充電ステーションの利用料をUSDCで支払い、自ら充電を完了する様子が確認できる。決済はオンチェーンで行われ、機械間の少額決済が実証された。

今回の取り組みは、ロボット向けの基盤ソフトやネットワーク技術を開発するOpenMindとの提携によって実現したものだ。

OpenMindの創業者兼CEO、ジャン・リップハルト氏は、大規模言語モデルが文章や動画生成にとどまらず、ロボットなど物理的な機械を制御する領域にも応用できることに、大きな可能性を見出している。

同社はロボットやAIエージェント向けに、自律的に思考・学習・判断できるオープンソースの認知システムを開発しているが、現状では自律型ロボットが既存の決済・サービスシステムとスムーズに連携できないという課題に直面していた。

そこでOpenMindはサークルと提携し、USDCを活用した自律決済機能を統合。これにより、ロボットが人間の介入なしに取引や経済活動を自律的に行える環境を整備した。

サークルとOpenMindは2025年12月2日、USDCを基盤とするマシン間決済標準の構築に向けた戦略的提携を発表。AIシステムやデジタルインフラ全体に広がる自律的なマシン間取引を支えるため、USDCを活用したマイクロペイメント標準の開発を進めている。

同月19日には、「x402」決済規格をベースとしたプロトコル導入を発表。HTTPリクエストに決済処理を組み込むことで、小額取引(マイクロペイメントやナノペイメント)を効率的に自動化できる仕組みが整い、AIエージェントはエネルギーやサービス、データ取得などを自律的に決済できるようになる。

x402はコインベースが主導して開発したオープンな決済プロトコルで、主に自律型AIエージェント向けに設計されている。OpenMindはコインベースと協力関係を結び、x402決済プロトコルを活用しているところだ。

なおコインベースは11日、このプロトコルを統合したAIエージェント用のウォレットインフラ「Agentic Wallet」を発表。決済大手ストライプもBase上でx402を統合したシステムのプレビュー版を公開するなど、x402は急速に普及している。

関連:コインベースが専用ウォレット公開、ストライプはBase連携で自律決済に対応

マシン経済の幕開け

サークルのジェレミー・アレールCEOは、先月スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で、今後5年間で数十億規模のAIエージェントが決済システムを必要とするようになると予測し、ステーブルコインが唯一の現実的な選択肢になると指摘した。

アレール氏は、AIエージェントが自律的にインターネット上で活動するには、自動化された決済インフラが不可欠であり、人間のように銀行口座やクレジットカードを持てないAIにとって、国境を瞬時に越え、即座に取引可能なステーブルコインが不可欠だと説明した。

イーサリアムエコシステムでも、AIエージェントの開発が急速に進んでいる。

1月28日には、AIエージェント同士が安全かつ信頼性の高い形で相互作用できる新規格 ERC-8004を間もなくメインネットで稼働させると発表した。ERC-8004により、AIエージェントはアイデンティティや評価をオンチェーンで確認できるようになる。

イーサリアムネットワークは、x402決済規格とERC-8004によるエージェント発見を通じて、AIエージェントの経済活動をサポートする。8004scan.ioのテストネットには7,500以上のAIエージェントが登録されており、イーサリアムはマシンツーマシンの決済インフラとして確立されつつある。

関連:イーサリアムのAIエージェント向け新規格ERC-8004、メインネットで間もなく稼働へ

関連:ClawHubのAIエージェントにマルウェア 仮想通貨盗難に警告

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