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ビットコインの局面転換に必要な条件は? 5か月間「ディープ・バリュー」続く=グラスノード

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 統計的割安な状態が5か月続く
  • 長期保有者による売却が主な下落圧力か

長期保有者による売却が主な下落要因か

オンチェーン分析企業グラスノードは8日、週間市場レポートを発表。ビットコイン(BTC)は主な投資家取得単価(コストベース)を下回る状態が5か月間続いており、依然として「ディープ・バリュー(統計的に割安)」な領域にあると指摘した。

また、底値形成のプロセスは進展しているものの、まだ完了には至っていないとも分析している。

グラスノードは、最近の購入者および市場全体のアクティブな投資家の取得単価を下回る水準でビットコインの購入が行われていると指摘。こうした割安圏での長期的な蓄積期間は、過去のサイクルにおいて大底形成の基盤になってきたと述べた。

また、バリュー投資を重視する投資家にとっては魅力的な価格帯でもあると続ける。一方で、一般的に弱気相場のレンジ下限である実現価格(市場参加者全体の平均取得コスト。現時点で53,000ドル)付近までビットコインが下落する可能性もまだ排除できないとしている。

グラスノードは、現在は155日以上ビットコインをホールドしている長期保有者による損失確定が市場における主要な下落圧力になっていると分析した。

出典:グラスノード

「長期・短期保有者間の相対的実現損益」は、長期保有者と短期保有者の各グループ間における取得価格の分布を追跡し、オンチェーンで確定した総損益のうち各グループが占める割合を示す指標だ。

これによると、長期保有者による損失確定(30日移動平均)が確定した損失に占める割合は、2026年2月初旬の15%から、現在の43%へと拡大している。

グラスノードは、ビットコイン価格が現在のレンジの上限を回復できずに苦戦しているのは、この層の動きが原因だと指摘した。回復の試みがあるたびに、含み損を抱えたこの投資家層からの新たな売りの波が起こると述べる。

また、長期保有者における損失確定額の30日移動平均は最近、1日あたり約2億8,000万ドルという新たなピークを記録した。2022年12月以来の高水準だ。

グラスノードは、この指標が有意に低下しない限りは、強気相場への本格的な回帰に向けた道筋は阻まれたままになると続けた。今後数週間から数か月にかけて、この指標の推移が、売り手の枯渇を判断する上で重要なシグナルの一つになるとしている。

関連記事:ストラテジーがビットコイン売却でも投げ売り限定的=アナリスト

ストラテジーによる3,588BTC売却を受け、アナリストのアクセル・アドラー氏は先物市場のポジショニングが弱気に転じたと分析。一方で投げ売り的な反応は限定的で、BTC価格は堅調に推移しているとの見方を示した。

弱気局面が終了する条件とは

ビットコイン現物ETFへの資金フローについては、落ち着きを見せているものの純流出が続いており、1日の取引高は6億5,000万ドル〜9億5,000万ドルと、2025年10月のピーク時を約80%下回っている。機関投資家による需要がまだ安定していないことを示すものだ。

デリバティブ市場のポジションは慎重ながらもロング(買い)方向へシフトしており、オプション建玉のプット・コール・レシオは0.56と、2026年で最低の水準にある。プット(売る権利)1つに対して約2つのコール(買う権利)が保有されている状態だ。

しかし、オプション市場は依然として下落リスクを織り込んでいる。上昇時よりも下落時のヘッジに高いプレミアムが支払われることを示す「25デルタ・スキュー」は、すべての期間において高止まりしており、下落を警戒するディフェンシブな状態が続いている。

グラスノードは、以上のことを総合し、底打ちプロセスのための条件は整いつつあるが、それを裏付けるシグナルはまだ現れていないと結論した。

局面転換が視野に入ってくるためには、投げ売り圧力の低下、機関投資家の資金フローの安定化、さらに理想的には現在のトゥルー・マーケット・ミーン(アクティブな投資家の平均取得価格)である約76,600ドルを持続的に回復することが必要だとも見解を述べた。

解説: ビットコイン(BTC)の今後・将来性【2026年6月】有識者7名の価格予測と2030年シナリオ

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