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Base、B20トークン規格をメインネットで有効化 ステーブルコイン・RWAのネイティブ発行が容易に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ERC-20の個別開発・監査が不要に
  • 出金待機時間が7日から5日に短縮

Base上でB20トークン発行が可能に

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが支援するイーサリアムL2チェーン「Base(ベース)」は8日、メインネット上でB20トークン規格を有効化した。B20規格の導入により、ステーブルコイン、現実資産(RWA)、トークン化株式などのネイティブトークンをBase上で直接発行できるようになる。

これに伴い、トークン発行者は個別のERC-20スマートコントラクトを独自に開発・監査する必要がなくなり、トークン発行の手間とコストが大幅に削減される。

B20はイーサリアムのERC-20規格を基盤としたBase独自のネイティブ・トークン規格で、ERC-20対応のウォレット、取引所、オンチェーンプロトコルなど、既存のエコシステムと完全に相互運用が可能となっている。

一方で、B20はEVM(イーサリアム仮想マシン)のスマートコントラクトとして実装されるのではなく、Baseのプロトコル層(ノードソフトウェア内)に、Rustで記述されたプレコンパイルとして直接組み込まれている。トークンの作成と初期設定は、単一のプレコンパイル『B20Factory』を通じて1回のトランザクションで完結する。

Baseの公式ブログは、B20について「世界最高水準の資産発行プラットフォーム」の実現を目指すものと説明している。金融機関や機関投資家など、規制遵守が求められる事業者の利用を想定し設計されている。

コンプライアンス面では、規制要件への対応を支援するツールキットを提供する。主な機能は以下の通り。

  • 役割ごとのアクセス権限管理
  • ミント(新規発行)・バーン(焼却)機能
  • 供給上限の設定
  • 送金ポリシーの管理
  • 規制対象発行体向けの資産凍結・没収機能

B20は用途に応じて、資産型とステーブルコイン型の2つの種類のトークン発行をサポートしている。

資産型では、桁数を任意に設定できる。一方、ステーブルコイン型では小数点以下6桁に固定されており、発行時に法定通貨の通貨コード(例:USD、EURなど)を指定する必要がある。

関連記事:コインベースL2のBase、最新アップグレード「Beryl」メインネット実装へ

イーサリアムL2「Base」が第2回アップグレード「Beryl」を間もなくメインネットへ実装する。独自トークン規格「B20」の導入や「Reth V2」によるパフォーマンス向上などを含む。

Berylアップグレード

B20は、6月26日にメインネットで有効化された「Beryl(ベリル)」アップグレードの一環として導入された。

このアップグレードの主な目的は、B20トークン規格の導入と、イーサリアムへの出金待ち時間の短縮、およびReth V2の採用によるパフォーマンス向上だ。

今回のアップグレードでBaseからイーサリアムへの出金確定の待機時間は従来の7日から5日に短縮された。Baseチームは、今後も監視・証明システムの進化に合わせて、段階的に期間短縮を進めていく方針だ。

また、これまでBase唯一のクライアントとして利用されてきた「Reth」の最新バージョン「Reth V2」を導入。ノードのディスク使用量の大幅に削減し、ステート処理の高速化を実現する。

Berylアップグレードは当初6月25日に予定されていたが、度重なるブロック生成障害の発生で遅延した。

コインベースのブライアン・アームストロングCEOはX投稿で、B20トークン規格の導入によって、Baseのパフォーマンス改善が期待できるとの見方を示した。

関連記事:Baseチェーン、2日連続でブロック生成障害発生 B20有効化も延期

コインベース支援のイーサリアムL2「ベース」が26日、前日に続き2度目のチェーンホルトを経験した。ブロック生成は約38分後に復旧したが、B20トークン標準のメインネット有効化延期も発表された。

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