仮想通貨資金は「流出」から「集中」へ
仮想通貨市場のオンチェーン分析を行うCryptoQuantは17日、中央集権型取引所(CEX)におけるステーブルコインの在庫状況に関する最新の報告を公開した。
それによると、最大手バイナンスの保有額は約475億ドル(約7.2兆円)に達し、主要取引所が持つ全流動性の65%を独占する状況にある。市場の資金がエコシステムから離脱するのではなく、特定のプラットフォームへ集約されている実態を浮き彫りにしている。
現在、バイナンスが保有するステーブルコインの内訳は、テザー(USDT)が423億ドル、サークル(USDC)が52億ドルとなっている。

出典:CryptoQuant
特にUSDTの流動性は前年同期比で36%増加しており、BUSDの取り扱い終了以降、資金が主要なステーブルコインへと急速に再配置されたことを示している。競合他社を圧倒するこの流動性の厚みは、同社の市場支配力をさらに強固なものとする要因となっている。
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一方で、市場全体からの資金流出は沈静化の兆しを見せている。2025年末のパニック局面では1ヶ月で84億ドルもの流出を記録したが、直近1ヶ月の流出額は約20億ドルにまで減少。これは投資家による退場の動きが一段落し、資金が次なる投資機会を伺いながら取引所内に留まっていることを示唆するものだ。
CryptoQuantは、投資家は「離脱」ではなく「待機」の状態にいると見ている。
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バイナンスと競合他社との間には、圧倒的なギャップが生じている。第2位のOKXが保有する在庫は95億ドル(シェア13%)に留まり、コインベースは59億ドル、Bybitは40億ドルと大きく引き離されている。
投資家が市場の不確実性を背景に、取引約定力の安定性や低いスリッページを求め、より規模の大きい避難先を選択した結果、流動性の極端な偏りが生じている状況だ。
結論として、現在のCEX在庫状況は、投資家が依然として仮想通貨エコシステム内に留まっている事実を裏付けている。バイナンスへ集中した475億ドルの資金は、センチメントの改善とともにいつでも市場へ再流入し得る「巨大な購買余力」としての側面も持ち合わせている。
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