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ポケモンカード、約25億円で史上最高額落札 元所有者のNFT騒動に批判再燃

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

取引カード史上最高額を更新

米国のインフルエンサー兼WWEプロレスラーのローガン・ポール氏が所有する激レアのポケモンカード「ピカチュウイラストレーター(PSA 10)」が16日、米オークションハウス「Goldin Auctions」で1,649万2,000ドル(約25億円)で落札された。ギネス世界記録の認定員が立ち会い、ポケモンカードのみならず、取引カード史上最高額を公式に更新した。

落札者は、元ホワイトハウス広報部長アンソニー・スカラムッチ氏の息子で、ベンチャーキャピタリストのA・J・スカラムッチ氏。

ポール氏は2021年、ドバイのコレクターからこのカードをPSA 9版との交換および400万ドル現金、計527万5,000ドル(当時の最高額)で購入していた。

今回の売却で手数料控除後に約800万ドル(約12億円)超の利益を得たと見られる。「完全に信じられない、ありえない」と本人はライブ配信で興奮をあらわにした。

「ピカチュウイラストレーター」は、1998年に漫画誌「コロコロコミック」がポケモンのイラストコンテスト入賞者に配布したカードで、現存するのは約39枚のみ。

ピカチュウのデザイナーである西田敦子氏による絵柄が描かれており、コレクター界では「聖杯(Holy Grail)」と称される。

ポール氏が所有するカードは、米国の収集品鑑定機関PSA(Professional Sports Authenticator)による鑑定でGEMミント10(完全品)の評価を受けた唯一の1枚だ。

関連:ポケモンカードをNFTに、Courtyardがポリゴンでデジタル収集品市場をスタート

過去のNFT騒動に批判再燃

しかし、今回の記録的な売却は祝福一色とはならなかった。落札直後からSNS上では、ポール氏が2022年に共同創業したブロックチェーン系プラットフォーム「Liquid Marketplace」をめぐる過去の問題が蒸し返され、批判の声が相次いだ。

同プラットフォームでは当時、ポール氏がこのピカチュウイラストレーターの「分割所有権」をNFTトークンとして一般向けに販売。

SNS上では「最大51%分を250万ドルで売却した」との情報が広まり、ポール氏本人は「高額資産の分割化によって、誰もが何でも所有できる」と大々的に宣伝していた。

ところがその後、Liquid Marketplaceは突如サービスを停止。投資家たちは資金を引き出せない状態に陥り、カナダのオンタリオ証券委員会(OSC)が同社を提訴する事態に発展した。

今回の売却後、ポール氏はX(旧Twitter)上で釈明の声明を発表。「当初は最大51%の分割販売を提案したが、実際に売却できたのは5.4%分、約27万ドルに過ぎなかった」と主張した。また、2024年5月にプラットフォームの規約に基づきカードを買い戻し、分割所有者への還付金を支払ったとも説明している。

しかし批判者らはこの説明に納得しておらず、「分割所有者はカードの値上がり益を一切享受できなかった」として、525万ドルで購入したカードが1,649万ドルで売れた今、その恩恵を受けたのはポール氏のみだと訴えている。

暗号資産(仮想通貨)業界の法律専門家からも「これはトークンが資産と並置されているだけで、法的な所有権を何ら意味しない『粗悪なトークン化』の典型例だ」との批判が上がっている。

なお、ポール氏はこのカードの売却と同日、新たなトレーディングカード事業「RipIt」の立ち上げを発表。過去のNFT事業との類似性を指摘する声もあり、SNS上では早くも懐疑的な反応が広がっている。

関連:SBINFTが大林組のまちづくりサービスにNFT技術を提供 2月から実証実験開始

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