TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ポケモンカードをNFTに、Courtyardがポリゴンでデジタル収集品市場をスタート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポケモンカードをNFTに

ポケモンカードなどのコレクターズアイテムをNFT(非代替性トークン)に変換し、暗号資産(仮想通貨)で購入可能にする新サービスが始まった。このサービスを提供するのは、ポリゴン(MATIC)ブロックチェーンを基盤とする「Courtyard」というプロジェクトだ。

「Courtyard」は、収集品をトークン化したNFTを自身のマーケットプレイスで取り扱っている。そして、実物の収集品の安全な保管のため、歴史あるカストディサービス企業「Brink’s」との連携を果たしている。Brink’sは1859年の創業以来、ダイヤモンドやオークション品などの貴重品の保管と輸送を手掛けてきた。

Courtyardが最初に焦点を当てているのはトレーディングカード。公式サイトのマーケットには、ポケモンや各種スポーツの収集カードのNFTが並ぶ。

これまで、これらの実物カードは主にeBayで取引されていたが、詐欺や商品のすり替えなどの問題が多い業界だ。

Courtyardのサービスは、ブロックチェーンの特性を活かして取引の透明性と正確性を高めている。すべての物理的資産は、専門機関による査定を受けた上で、認可されたカストディアンで保管される。それに加え、その資産は保険の対象となると主張されている。

また、本サービスは、利用者にシームレスな取引体験を提供する。選択したカードを仮想通貨で購入した後、組み込まれたウォレットにて保管することが可能で、取引時のネットワーク手数料(ガス代)は発生しない。さらに、Openseaなどの外部マーケットプレイスでの再販も可能だ。

関連:初心者にもわかるNFT解説:「トークン化」の仕組みとは|Forkast寄稿

出典:Courtyard

収集品市場の拡大

Courtyardの特徴として、実物の収集品をNFTにした場合、そのアイテムが再販される際に1%のキャッシュバックが支払われる。そして、2024年まで、NFTの変換や保管に関連する手数料は無料。近い将来、CourtyardのNFTを担保に、低金利の融資を受けることも考えられている。

Market Decipherによると、切手、レアコイン、トレカ、スニーカーなどを含む世界の収集品市場の規模は2021年に4,120億ドル、2032年までに7,000億ドルに達すると予想される。トークン化の普及により、地域的な制約や輸送コスト、破損リスクが軽減され、より多くの人々が市場に参入しやすくなるだろう。

2022年7月には資産家ローガン・ポールが「ピカチュウ イラストレーターカード」を史上最高額となる520万ドルで落札して話題を集めた。トークン化市場の拡大により、さらに高額な取引事例が生まれるとも期待されている。

最近、実物資産のトークン化が注目を集める中、ロレックスやパテック・フィリップなどの高級時計を担保に仮想通貨を借りるサービスも登場している。

「4K」という企業が物理資産を保管し、NFTを発行。その後、NFTレンディングプロトコル「Arcade.xyz」がこれらのNFTを担保として取り扱っている。

ローンの条件が一致すると、時計のNFTはArcadeのエスクローウォレットに移される。返済期日までに借りた資金を完済すれば、NFTは返還される。返済がなされない場合は、NFTは貸出者へ移行される。Duneのダッシュボードによると、Arcadeはこれまでに約1億ドル相当のNFTベースのローン取引を手掛けてきた。

関連:ロレックスを担保に仮想通貨を借りる、NFTベースの分散型質屋の可能性

9/22追記事項:
CourtYardは昨年11月に、世界的なベンチャーキャピタル会社New Enterprise Associates (NEA)が主導するシードラウンドで700万ドル(約10億円)を調達した。このラウンドには、Y CombinatorやOpenSeaも参加している。なお、CourtYardとポケモンカードゲームを手がける株式会社ポケモンとの提携関係は、記事執筆時点では確認されていない。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧