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OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説 大規模バーンで発行量2,100万枚に固定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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OKB(オーケービー)は、グローバルに展開する暗号資産(仮想通貨)取引所「OKX」が発行する取引所トークンです。

2025年8月15日、OKXは過去に買い戻したトークンを含む約2億7,900万OKBを一括バーンしました。バーンとは、トークンを誰も取り出せない専用アドレスに送ることで、市場に流通する数量を減らし希少性を高める仕組みのこと。

この結果、最大発行量は従来の3億OKBから2,100万OKBへ固定され、OKB価格は前月比でおよそ2.5倍に急騰しました。

本記事では、こうしたOKBの特徴やOKXの最新戦略に加え、購入方法、投資リスクまでをわかりやすく解説します。

目次
  1. OKBとは?
  2. OKBの買い方
  3. OKXの概要と戦略
  4. 注目ポイント:XLayerとOKBの展望
  5. まとめ

1.OKBとは?

仮想通貨OKB 基本情報・チャート

項目 詳細
通貨コード OKB
公開日 2018年3月
流通供給量 2100万枚
最大供給量 3億枚→2100万枚(焼却による)
価格:時価総額 113ドル(約16000円)/23億ドル(3400億円)
過去最高値 2025年8月:約134ドル(約19700円)
同セクター銘柄との
時価総額比較
BNB(バイナンス):1150億ドル
*データ出典元:コインマーケットキャップ(2025年8月18日時点)、チャート:TradingView
LTC価格チャート

主な機能

OKBはOKX取引所や、関連するエコシステムで活用できるユーティリティトークンとして機能が設けられています。現時点で確認されている主な機能は以下の通りです。

  • 取引手数料の割引*
    OKBの保有によって、OKX取引所での売買手数料が割引になります。取引量や保有枚数に応じて割引率が変動し、大口トレーダーほどメリットが大きくなる仕組みです。
  •  
  • Jumpstart(新規トークン販売参加)*
    OKX取引所が開催する「Jumpstart」は、新規上場プロジェクトのトークン販売イベントです。参加者はOKBを一定期間ステーキング(ロック)することで購入枠を得られ、その数量に応じてトークンが配布されます。過去には、上場後に価格が大きく上昇し、高いリターンを得られたケースもあり、開催時には高い注目を集めています。

    ※2025年時点、日本居住者はOKXのサービスを利用できません。

  • XLayerのネイティブトークンとしての活用
    OKXが独自開発しているLayer2ブロックチェーン「XLayer」では、OKBがガス代の支払いに使われます。詳しくは注目ポイントで説明
  • 2.OKBの買い方

    2025年8月現在、国内の仮想通貨取引所では、「OKJ(旧オーケーコイン・ジャパン)」のみがOKBトークンを取り扱っています。

    そのため、日本でOKBを購入するにはOKJでの口座開設が必要になります。

    OKJとは

    OKJは、OKXグループの日本法人であり、金融庁に暗号資産交換業者として登録されています。

    取り扱い銘柄数は47銘柄と国内暗号資産取引所の中でも豊富で、アルトコインの選択肢が充実しているのが特徴です。さらに、積立機能やステーキング機能などの投資サービスも提供しています。

    3. OKXの概要と戦略

    OKXは、2013年にStar Xu(徐明星)氏が設立した「Okcoin」を前身とする大手グループであり、世界5,000万以上(公式サイト引用)のユーザーを抱える主要な仮想通貨取引所の一つを運営。現物取引・証拠金取引・先物・オプション取引に加え、近年ではWeb3ウォレットや独自ネットワークの開発など、ユーザーのWeb3エコシステムへの玄関口として存在感を強めています。

    関連会社としては、香港上場企業の「Okexクラウドチェーン(証券コード:01499)」、日本法人「オーケーコイン・ジャパン株式会社(現:OKJ)」があります。米国ではカリフォルニア州サンノゼに地域本社を構え、2025年6月の『The Information』報道によれば、米国株式市場での上場も視野に入れているとされています。

    また、規制・コンプライアンス対応を重視しており、外部監査人の起用やマネーロンダリング対策の強化など、国際基準に沿った運営を進めています。

    主要サービス

    • OKX Web3ウォレット:130以上のマルチチェーンに対応し、DeFiやNFT利用に高い利便性を提供
    • Earn(資産運用):ステーブルコインやBTCを対象とした利回り商品を展開
    • DEX(分散型取引プラットフォーム):Web3ウォレット上でのスワップ機能を提供
    • OKX Ventures:ブロックチェーンやWeb3関連スタートアップへの投資を通じてエコシステムを拡大

    OKXは米国株式市場への上場計画が報じられており、独自L2「XLayer」やマルチチェーン対応ウォレットなどを通じてWeb3事業を拡大中。サービスの利便性や信頼性向上は利用者や取引高の増加につながり、結果として取引手数料の割引やローンチパッド参加に使われるOKBの需要を押し上げる可能性があります。

    4. XLayerとOKBの展望

    OKXの成長戦略の中核にあるのが、独自のレイヤー2ネットワーク「XLayer」と、そのネイティブトークンとして機能するOKBです。

    XLayerはPolygon CDKを基盤としたEVM互換L2チェーンで、2024年4月にメインネットを開設。高速処理・低コスト・相互運用性の高さが特徴。将来的に、OKX取引所・Web3ウォレット・OKX Payと連携し、200以上のdApps(DeFi、NFT、SocialFiなど)が稼働予定です。

    2025年8月には、2億7,900万OKBの大規模バーンが実施され、供給量が2,100万枚に固定されました。これはXLayer成長とエコシステム強化を目的とした経済モデルを刷新するマイルストーンとされ、OKBの希少性を高める転換点となりました。加えて、従来のOKTChain及びネイティブトークンのOKTが廃止され、OKBに完全統合される予定です。

    代表的なプロダクト

    XLayerエコシステム 出典:XLayer公式サイトより

    • QuickSwap(DEX):25以上のチェーン対応。スワップや流動性提供が可能。
    • Particle Network:SNSログインで簡単にウォレット生成・利用。
    • Orbiter Finance(クロスチェーンブリッジ):XLayerと30以上のブロックチェーン間で資産移動が可能。

    リスク要因

  • 規制リスク:特に米国市場においては、取引所トークンが証券性を問われるリスクがあり、規制動向によっては価格に影響を与える可能性があります。
  • 日本での機能制限:Jumpstartなど一部サービスは日本居住者が参加できないケースがあり、国内投資家にとってのユースケースは限定的です。
  • 競合の存在:BNBをはじめとする既存の取引所トークンは強いユーザーベースを持っており、エコシステム規模の差が長期的な価格形成に影響を与える可能性があります。
  • 総じて、OKBの将来性は「OKXがどこまでグローバルで存在感を高められるか」と「XLayerがエコシステムとして定着するか」に依存しています。投資を検討する際は、これらの要素を総合的に見極めることが重要です。

    5.まとめ

    OKBは単なる「取引所トークン」の枠を超え、母体であるOKXの戦略と強く結びついた仮想通貨です。取引所サービスでの実用性、さらにXLayerのネイティブトークンとしての役割を担うことで、その価値はエコシステムの発展に比例して高まりやすい構造を持っています。

    一方で、規制リスクや日本市場でのサービス制限、競合トークンとの競争といった懸念点も存在します。大量バーンを終えて今後、新たな施策を打ち出せるか。とりわけ、米国市場での規制環境や証券性の議論は、今後の投資判断において無視できないポイントです。

    総じて、OKBの将来性は「OKXの成長シナリオ」と「Web3エコシステムの普及」に依存していると言えるでしょう。投資を検討する際は、トークン単体ではなく、OKX全体の戦略と市場動向を合わせてチェックすることが肝要です。

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