貯蓄や決済、送金などでの導入拡大
コインベースらの調査によると、貯蓄や決済、送金など日常的な金融ツールとしてのステーブルコインの導入が拡大している。
BVNKが暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースおよびアルテミスと共同で実施した調査によると、ユーザーは貯蓄と収入のますます多くの割合を米ドルに連動するトークンに割り当てていた。
これは、2025年9月から10月にかけて、15か国4,658人の成人を対象に実施した調査である。回答者は全員、現在仮想通貨を保有しているか、過去12か月以内に保有していたか、今後1年間に仮想通貨を取得する予定の者だ。仮想通貨に積極的な層への調査といえる。
回答者の半数以上が過去12か月間にステーブルコインを保有しており、そのうち56%が今後1年間でさらに保有する予定だと回答。非保有者のうち、13%が今後の保有を計画していた。
また、既存保有者の半数が過去1年間で保有残高を増やしていることから、保有意欲が高まっていることを示唆する。すでにステーブルコインを保有している者の平均では、貯蓄総額の約3分の1を仮想通貨やステーブルコインに割り当てていた。
特に、現地通貨の変動が激しい地域や、国際決済サービスの信頼性が低い地域の人々は、ステーブルコインを利用するインセンティブが強いとみられる。調査によると、ステーブルコインへの割り当て率は、高所得国よりも低所得・中所得国、特にアフリカで高くなっていた。
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また、ステーブルコインにより報酬を受け取っているフリーランサーや各種マーケットプレイスの出品者は、その収入の約35%をステーブルコインで受け取っていた。また、4分の3が、ステーブルコインにより国際的にビジネスをする能力が高まったと回答している。
この背景には、コスト削減が要因として存在。ステーブルコインなどの仮想通貨で支払いまたは送金を受けている回答者は、従来の決済・送金サービスと比較して、平均40%手数料を節約できたと報告していた。
低い取引手数料、高いセキュリティ、国際的な取引が可能であることが、他の決済手段よりもステーブルコインを利用する主な理由として挙げられている。
ステーブルコインにより給与や報酬を受け取りたいという回答はアフリカとアジア太平洋地域でもっとも高かった。
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ステーブルコインの不便な点は
ステーブルコイン保有者は、トークンを迅速に法定通貨などに交換したり支出することも分かった。4分の1以上が数日以内に交換または支払いなどに使用し、約3分の2が数か月以内に交換または使用している。
保有者の27%は商品やサービスに直接支出し、45%は現地通貨に交換していた。また、約71%が、カードを使ってステーブルコイン支払いを行いたいと回答した。
保有者の52%は、ある店舗がステーブルコイン決済を受け付けているという理由だけで、その店から購入したことがあるとしており、店舗にとっては顧客獲得の機会になることを示唆している。
調査では、ステーブルコイン導入の上での課題も浮き彫りになった。最も一般的な不満点としては、送金が取り消しできないことや資金損失のリスク、取引完了までの手順の多さ、ブロックチェーンの選択とウォレット管理に関する煩雑さなどが挙げられている。
こうしたことから、ユーザーはステーブルコインが主流の決済システムと同様に機能することを望んでいた。より一般的に広い店舗で受け入れられることや、セキュリティ、消費者保護などの強化が期待されている。
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ステーブルコインとは
価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。
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