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片山大臣、ブロックチェーン証券決済の実証実験の正式支援を発表 ステーブルコイン活用で競争力強化へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

正式決定

片山さつき財務相(金融庁担当相)は13日、閣議後の記者会見で、大手証券会社とメガバンクが検討を進める、ブロックチェーン技術を活用した証券決済の高度化に関する実証実験について、政府として支援することを正式決定したと発表した。

金融庁が25年11月に立ち上げた「決済高度化プロジェクト」の枠組みを通じて支援を行う。今回の実証実験では、国債、社債、投資信託、株式といった有価証券の権利移転等をブロックチェーン上で記録・管理することで、権利移転の円滑化を図る。

法定通貨に連動するステーブルコインを活用して有価証券の権利移転と売買代金の支払いを連動させるものだ。これにより、証券取引における同時決済の仕組みをブロックチェーン上で実現することを目指す。

片山大臣は「証券取引に関わるプロセスの改善を見据えた、業界横断的な前向きな取り組みと受け止めている」と評価し、政府として法令の解釈等の面から実証実験の遂行をサポートしていく方針を示した。

同大臣は、1月5日の東証大発会のセレモニーでも同様の構想について言及していたが、「想定していたよりも早く、金融業界や証券業界が動いたことを高く評価している」と述べた。

国際競争力強化へ

また、SBIホールディングスが独自のシステムで同様の取り組みを進めていることにも言及し、「私たちも応援している」と述べ、本件と連携するかどうかは各社の判断に委ねられるとの見解を示した。

片山大臣は「ブロックチェーンという仕組みやステーブルコインという仕組みを使うことによって、決済が高度化して早くなることが東証市場で実現されれば、最先端の競争を各市場で繰り広げている中で、少なくとも我々は最前線に立てる」と強調。

国内ではまだ完全な実現には至っていないものの、こうした取り組みを開始できたこと自体が画期的だと評価した。

従来の証券決済では、取引成立から実際の決済完了まで数日を要するケースが一般的だった。ブロックチェーンとステーブルコインを活用することで、リアルタイムでの決済処理が可能になれば、取引の効率性向上だけでなく、決済リスクの大幅な低減にもつながる。

今回の政府による積極的な支援姿勢は、日本における暗号資産・ブロックチェーン技術の社会実装を加速させる重要な転換点となる可能性がある。特に、ステーブルコインが証券決済という金融インフラの中核で活用されることは、デジタル資産と伝統的金融の融合を象徴する動きといえるだろう。

国際競争力強化に向けて、官民一体となったブロックチェーン活用の取り組みが本格化する見通しだ。

関連:片山金融相インタビュー「暗号資産20%分離課税」2028年施行へ、ステーブルコインで日米協力

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