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カルシとポリマーケット、米控訴裁判所で敗訴 違法賭博訴訟は州に差し戻し

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 第9巡回控訴裁判所が州裁判所への差し戻しを認定
  • 控訴裁判所間で管轄権の見解が分かれ最高裁審理の可能性

連邦裁判所での審理認めず

米国の第9巡回控訴裁判所は21日、予測市場大手カルシとポリマーケットによる裁判所での審理停止を求める申請を却下し、両訴訟を州の裁判所に差し戻した。

経緯としてはネバダ州賭博管理委員会が2月、同取引プラットフォームが一部の市場で無認可ギャンブルを提供しているとして州裁判所に提訴。これに対してカルシは、本件は州法ではなく、米商品先物取引委員会(CFTC)が管轄する連邦法の問題だと主張し、連邦地裁へ裁判を移した。

だがネバダ州は州裁判所へ戻すよう申し立て。連邦地裁は3月、州裁判所へ戻すことを認めた。

その後カルシは州裁判の一時停止を求めて控訴していたが、今回控訴裁判所も停止は認めず州での訴訟を続行するという判断を下した格好だ。ポリマーケットについても第9巡回控訴裁判所は21日、同様の判決を下している。

ネバダ州と同様に、ワシントン州当局も、カルシとポリマーケットが違法賭博を提供しているとして訴訟を起こしていた。第9巡回控訴裁判所は今回、こちらの件についても州の裁判所に差し戻している。

判事らは、カルシらが本件を連邦裁判所で審理すべきだとする主張の根拠を示せなかったと述べた。

ネバダ州は、カルシとポリマーケットが州の免許を取得していないことを問題視しており、ワシントン州はカルシが違法賭博を提供していると主張していた。判事らは、こうした問題は、必ずしも連邦裁判所レベルで扱うものではないと述べている。

予測市場とは

政治・経済・スポーツなど多様なイベントの結果を予測し、資金を賭けて取引できる市場。代表的なプラットフォームにポリマーケットやカルシがある。

【速報】:ポリマーケットが日本参入目指す、2030年までの承認に向けロビー活動開始=報道

海外予測市場大手ポリマーケットが日本で代表者を任命し、2030年の省庁承認取得を目標に活動を開始した。日本は現在、同社の地理的制限リストに含まれている。

控訴裁判所間でも見解に相違

予測市場については、CFTCと州当局の間で管轄権争いが生じているところだ。

CFTCのマイケル・ゼリグ委員長は2月、CFTCが予測市場に対して連邦法に基づく独占的な規制権限を持っていると強調。一部の州が予測市場を違法ギャンブルとして取り締まろうとする動きは越権行使だとして批判した。

予測市場側も、提供している契約はヘッジデリバティブの一種であり、2010年の商品取引法(CEA)改正によりCFTCの専属管轄下に置かれていると主張している。

今回、第9控訴裁判所は、カルシらがCEAによる連邦規制の優先を主張するだけでは、連邦裁判所の管轄権を認める根拠として不十分だとした。

現在、控訴裁判所の間でも予測市場については見解が分かれているところだ。第3巡回控訴裁判所は4月、ニュージャージー州当局がカルシのスポーツイベント契約提供を差し止めることはできないとの判決を下していた。

イベント契約には賭博行為が含まれる可能性があると認めつつも、法律上はCFTCに指定契約市場(DCM)における取引に対する排他的管轄権が与えられているとの見解を示している。

カルシはポリマーケットと同様にCFTCからDCMのライセンスを得ているため、この点も有利に働いた可能性もある。控訴裁判所の間で今後も見解が分かれた場合、最高裁判所が最終的な判断を下す展開も想定されるところだ。

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