はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の週次レポート

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は前週に続き上値の重い展開となり、14日正午時点で、1530万円周辺で推移している。

週末に1600万円を回復した相場は、週明けの米中関税引き下げの報道を受けて1650万円を試す展開。11日には米上院が政府機関の閉鎖を解除するためのつなぎ予算案を可決させ、一時は同水準を回復した。

しかし、下院での法案採決を控え戻り売り優勢となると、ジリジリと週明けの上げ幅を吐き出していった。

また、この日はADPが発表した、10月25日までの4週間の民間企業の人員削減数が市場予想を下回り、景気後退懸念からリスクオフムードが強まり、相場は1600万円を割り込んだ。

12日には、米政府機関の閉鎖解除期待から押し目買いが入るも、割高なAI関連株のバリュエーションが懸念されるなか、米ハイテク株の下落に連れて、1560万円まで反落。翌13日には米下院がつなぎ予算を可決し、トランプ大統領が署名したが、ハイテク株の軟調地合が続いたことで、米国時間に1550万円を割り込み、ドル建てでは心理的節目の10万ドルの維持に失敗している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

史上最長の43日間となった米連邦政府機関の一部閉鎖は解除されたが、米ハイテク株の軟化によってBTCは復調に失敗している。

また、閉鎖が解除されたからといっても、経済指標の発表にはデータの集計作業が必要となることから、10月分の指標が予定通りに発表されるわけでもなく、目先では材料不足な状況が続きそうだ。

ハセット米国家経済会議委員長によると、10月に発表されるはずだった9月の雇用統計は来週にも発表される可能性があるが、10月分のデータは失業率を除く月間の雇用者数変化のみとなる見通しだ。

他方、10月のインフレ指標に関しては、ホワイトハウスはタイムリーなデータ集計ができないことから、発表されない可能性もある、としており、12月9日〜10日のFOMCまでに十分なデータが出揃うか微妙な状況だ。

FF金利先物市場では、不透明感が払拭されないなか、12月の利下げを織り込む確率は60%を切っており、BTC相場への下押し圧力にさることながら、バリュエーション懸念で軟化している米ハイテク株にとっても追い打ちを掛ける格好となっている。

翻って、ビットコインのオンチェーン上では、BTCの平均保有期間が155日以下の短期筋(Short-Term Holder、STH)の含み損割合(レシオ)が再び95%を超えた(第2図)。同指標は先週6日時点で97%を超え、週末の揺り戻しで82%まで低下していた。

目先では、相場の復調には米ハイテク株の反発を待つしかない状況と言えるが、BTCは再び売られ過ぎとも言える。

【第2図:BTC対ドルとSTH損失オシレーター(日次)】
出所:Glassnodeより作成

DeribitのBTCオプション市場では、直近で9万ドルと9万5000ドルストライクで建て玉(OI)が若干増加しているが、連日のように積極的にダウンサイドのオプションが物色されている様子は窺えない。

とは言え、オプションのカットオフに向けてOIの集中する価格帯に相場が引き寄せられやすいと考えれば、9万5000ドルは現実的なターゲットとなろう。

【第3図:BTCオプションのストライク別OI】
出所:Glassnodeより作成

以上に鑑みれば、BTCは下値余地を残していると言えるが、売り疲れによる自律反発も時間の問題と見ている。

FRBによる利下げ観測が後退しているが、民間の雇用関連指標に目を向ければ来月の利下げは可能性として十分に考えられ、延期されていた指標の発表が再開すれば、流れが変わる余地があるだろう。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

過去のレポート一覧

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 火曜日
18:30
Fireblocksとは?デジタル資産を守る多層防御のセキュリティ基盤|特徴・導入事例を解説
Fireblocksは世界2,400社以上が採用する機関向けデジタル資産セキュリティ基盤。MPC技術と多層防御により、銀行・取引所・フィンテックのデジタル資産を安全に守るインフラを提供する。
18:04
バイナンス、アプリ内で予測市場取引が可能に Predict.funと連携
バイナンスが2026年3月31日、バイナンス ウォレットにPredict.funとの予測市場機能を統合。アプリのMarketsタブからスポーツ・政治・仮想通貨価格などのイベント予測取引が可能に。
16:05
ビットマイン、今年最大規模の週次購入 約220億円相当のイーサリアムを取得
ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが2026年最大となる約147億円分のETHを購入。保有量はイーサリアム総供給量の3.92%に達し、他社が購入を控える中で積極的な積み増しを継続している。
15:00
ブラジルの決済革命から日本の地方創生まで、官民が語るオンチェーン経済の現在地|FIN/SUM NEXT
イオン、金融庁、経産省、ブラジルVCが登壇した第一部と、BOOSTRY・TMI・しずおかFGが議論した第二部を通じ、トークン化預金が小売・地方創生・証券決済をどう変えるかを報告する。
14:58
三菱商事、JPモルガンのブロックチェーン決済を活用へ 日系企業初=報道
三菱商事がJPモルガンのブロックチェーン決済「BDA」を活用し、日系企業初のドル建て即時国際送金を2026年度に開始する方針。世界の大手行も競合サービスを展開し、日本でも日銀や3メガ銀行が対応を本格化している。
13:52
ビットコイン・仮想通貨暗号解読リスクに警鐘、グーグルの最新ホワイトペーパー 防衛策は?
Googleが公開した最新の量子研究とProject Elevenの分析を詳細に解説。サトシ・ナカモトの資産を含む初期ビットコインアドレスの脆弱性と、仮想通貨エコシステムが取り組むべきポスト量子暗号(PQC)への移行ロードマップとは?
13:35
米確定申告シーズン到来、3000人調査で判明した「高い納税意欲」と税務理解のギャップ
コインベースとコイントラッカーが米国の仮想通貨ユーザー3,000人を対象に実施した調査によると、74%が課税を認識しているものの、61%が2025年導入の新報告制度「Form 1099-DA」を把握しておらず、知識と意欲のギャップが浮き彫りとなった。
13:10
ビットディア、ノルウェー最大のAIデータセンター開発へ エヌビディア「Vera Rubin」対応
ビットディア子会社TDCがノルウェーDCIと提携し大規模なAIデータセンターを開発する。エヌビディアの次世代AIプラットフォーム「ヴェラ・ルービン」にインフラ提供する見込みだ。
11:30
銀行間の目詰まりを解消、Swiftが主要30行と「次世代決済システム」の実装開始
国際銀行間通信協会(Swift)がブロックチェーン技術を活用した「共有元帳」の設計フェーズを完了し、MVP実装段階へ移行。BNPパリバやMUFGなど主要30行以上と連携し、トークン化預金間の相互運用性を確保する次世代決済インフラの全貌と、2026年内の実取引計画について詳報。
10:40
仮想通貨投資商品から660億円の資金流出、イラン情勢やインフレ懸念が直撃か=コインシェアーズ
コインシェアーズが週間レポートで、仮想通貨投資商品から5週間ぶりに約660億円が流出したと報告。特にイーサリアムやビットコインから大幅流出し、XRPは流入を確保した。
10:20
米上院、クラリティー法の委員会審議を4月に確定 5月不成立なら2027年まで審議困難か
米上院が仮想通貨市場構造法「クラリティー法」の委員会審議を4月後半に確定。ステーブルコイン報酬禁止条項をめぐり銀行業界と仮想通貨業界の対立が続く中、銀行界に対抗するべく仮想通貨業界側は条文修正を求める対案の調整に入っている。
09:40
米労働省、退職金の仮想通貨投資「解禁」に向けた規則案を公表 受託者要件など明確化
米労働省(DOL)が401k退職金口座を通じた仮想通貨やプライベートエクイティへの投資を容易にする歴史的な規則案を提示。トランプ大統領令に基づき、バイデン政権下の制限を撤廃し、約13.8兆ドルの年金資産がデジタル資産市場へ流入する道筋が整いつつある。
08:50
米NFL、予測市場に「操作リスク高い取引」の停止を要請
米NFLがKalshiやPolymarketに対し、ドラフト指名や審判の判定など相場操縦リスクの高い取引の提供停止を要請。CFTC議長は市場の整合性評価において競技連盟の知見を尊重する方針を示した。
08:20
米上場のナカモト、取得コストを4割下回る価格で32億円相当ビットコインを売却
ナスダック上場のナカモトが2025年通期決算を発表。平均取得コスト11万8171ドルに対し、7万422ドルでビットコインを売却して2000万ドルの運転資金を確保した事実が明らかになった。価格下落局面でのビットコイン財務戦略の限界を示す事例となった。
07:15
カルダノ創業者が4世代型ブロックチェーン「ミッドナイト」をローンチ、グーグル・クラウドなどが初期ノード参加
カルダノ創業者チャールズ・ホスキンソン氏が主導するプライバシー特化ブロックチェーン「ミッドナイト」が本番稼働を開始。グーグル・クラウドやマネーグラムなど大手機関が初期ノードオペレーターとして参加し、現実資産のオンチェーン化に向けた新たな基盤が整った。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧