WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英金融規制当局、仮想通貨包括規制を最終確定 2027年10月施行 市場不正規制も整備

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 英FCA、2027年10月施行の仮想通貨規制枠組みを最終確定
  • ステーブルコイン発行体への自己資本係数を2%から1%に引き下げ

英FCА、仮想通貨包括規制の最終規則を公表

英国の金融行為規制機構(FCA)は29日、仮想通貨包括規制の最終政策声明を公式サイトで公表したと、仮想通貨メディアのザ・ブロック(The Block)が報じた。

2027年10月25日に発効する同規制の詳細ルールが示された。健全性要件、市場不正規制、ステーブルコイン規制の3本柱で構成されており、英国で仮想通貨事業を営む企業に対し、取引所・カストディ・ステーブルコイン発行・貸借・ステーキングを含む幅広い活動への認可取得を義務付ける。

FCAは今回の枠組みについて、リスクが類似する既存の金融サービス規制を参照しつつ、行動規範・業務継続性・消費者保護の基準を仮想通貨分野全体に横断的に適用するものだと説明した。

FCAの決済・デジタルファイナンス担当エグゼクティブ・ディレクターのデビッド・ジール(David Geale)氏は「今回の枠組みは英国の仮想通貨規制における重要なマイルストーンであり、事業者に規制の確実性を提供しながら、イノベーションの余地も残す設計になっている」と述べた。

関連記事:英国当局、認可ファンドの仮想通貨ETN投資解禁を提案

英国FCAが認可ファンドによる仮想通貨ETNへの投資を認める提案を公開した。規制の一貫性確保とイノベーション促進が目的で、5週間の意見募集期間が設けられた。

市場不正規制とステーブルコイン・健全性ルールの骨子

市場不正規制の分野では、インサイダー取引および市場操作を禁止するルールが導入される。大規模な仮想通貨取引プラットフォームの運営者に対しては業界主導のアプローチを採用する一方、オンチェーン監視義務の範囲を絞り込み、インサイダー情報の開示要件と仲介業者への通知要件を整理した。

また、取引所への上場時には開示書類の提出を義務付けるとともに、従来認められていた上場例外措置を廃止した。

リスク資産の自己資本要件については、従来の2段階分類に代えて、適格仮想通貨に対して一律40%のネット・リスク・ポジション要件と40%の取引相手方デフォルト時ボラティリティ調整を適用する単一基準に改めた。

ステーブルコイン発行体には、裏付け資産の管理、保護措置、償還手続き、顧客向け開示に関する規則が設けられる。業界からの意見を反映し、FCAは裏付け資産の償還予測義務を撤廃したほか、セーフガード措置を前提としたグループ内カストディ(上限5%)を認めた。

健全性規制では、ステーブルコイン発行体に課す自己資本の計算係数を、業界からの要望を受けて2%から1%に引き下げた。

関連記事:世界最大規模の仮想通貨押収事例、英当局が1兆円相当のビットコインを差し押さえ 

ロンドン警視庁は、仮想通貨ビットコインに関連する大規模な詐欺を巡り、中国籍の被告に有罪判決が言い渡されたことを発表。今回の捜査では1兆円相当のビットコインが押収されている。

認可申請の受付は9月30日開始

FCAは2026年9月30日から2027年2月28日までの間、認可申請を受け付けると発表した。また、申請準備を支援する事前相談サービスを7月から開始する。

既存のマネーロンダリング規制に基づく登録は新制度への自動移行が認められておらず、規制対象となる仮想通貨活動を行う企業は新たにFCAの認可を取得する必要がある。2027年10月の新制度発効まで、FCAによる仮想通貨事業者への監督は、金融広告および資金洗浄防止要件に限定される。

今回の最終政策声明は、2026年2月4日に議会で成立した「金融サービス・市場法2000(仮想通貨資産)規制2026」に基づくもので、EU(MiCA規制)や米国(ジーニアス法など)と並ぶ主要な仮想通貨規制整備の動きの一環として位置付けられる。

関連記事:英FCA、仮想通貨企業向け認可申請を2026年9月開始

英国金融行為監督機構が仮想通貨企業向けの認可申請受付を2026年9月に開始すると発表した。既存登録は自動引き継ぎされず、企業は新制度開始前に改めて申請が必要となる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:33
エテナのUSDe、ブラックロックの運用システムに採用 BUIDL交換に1億ドル供与
エテナは運用資産20兆ドル超のブラックロック運用システムにUSDeを採用すると発表。BUIDLをホワイトラベル製品の主要準備資産に採用するほか、BUIDLとステーブルコインの交換用に1億ドルの流動性ファシリティを供与する。
10:45
英金融規制当局、仮想通貨包括規制を最終確定 2027年10月施行
英国の金融行為規制機構(FCA)は6月29日、2027年10月施行の仮想通貨包括規制の最終ルールを公表した。インサイダー取引・市場操作の禁止規定、ステーブルコイン発行体への自己資本規制、認可申請の受付スケジュールなどを解説する。
10:15
仮想通貨と伝統金融は融合できるか、グラスノードが分析レポート公開
グラスノードは、仮想通貨に関するレポートを公開。市場のデータを引用して投資家の構造変化を指摘した上で、仮想通貨とプライベートバンクとの融合可能性について述べている。
09:45
MiCA施行でバイナンス撤退へ、コインベースやOKXは好機を狙う
EUの仮想通貨規制MiCA施行の下、ライセンス未取得のバイナンスが欧州サービスを停止する一方、コインベースやOKXは移行ユーザー獲得のキャンペーンを展開している。
09:27
JPモルガン、ブロックチェーン口座に円など5通貨追加 計8通貨に拡大
JPモルガンのキネクシスが円・人民元など5通貨をBDAに追加、計8通貨体制に。JERAグローバルマーケッツが円建てを初採用し資金管理を効率化。累計取引高は4兆ドルを超える。
09:10
ウクライナ、押収USDTを初めて国家管理に移管
ウクライナの検察総長室は、国際的なハッカー集団から押収した830万ドル超のUSDTを資産回収機関ARMAの管理下へ移管したと発表した。仮想通貨の押収資産をウクライナ国家が管理する初の事例となる。
08:30
バイナンスなどに55万ビットコインが流入、2023年弱気相場以来の売圧水準
ビットコインが6万ドルを割り込んだ局面で、バイナンスとOKXの入金アドレスへの流入量が合計55万BTCを超えた。2023年の弱気相場以来の水準で、売り圧力の高まりを示唆するとオンチェーンアナリストが分析。
07:20
米金融大手BNY、USDCを機関向けカストディに初統合 サークルと連携拡大
米金融大手BNY(旧:BNYメロン)が29日、サークルとの提携拡大を発表。USDCをデジタル資産カストディ基盤の第一号ステーブルコインとして統合し、機関投資家向けにUSDCの保管・発行・償還機能をワンストップで提供する。
06:35
クラリティー法案、米上院休会の2週間が採決の分岐点
米上院が7月13日まで休会に入る中、仮想通貨市場構造法「クラリティー法案」の採決に向けた裏交渉は続いている。倫理条項や法執行当局の懸念が残るなか、8月の夏季休会前の成立を目指す。
05:55
JPモルガン、ステーブルコインの「影の銀行化」警告 規制枠組みで提言
米メガバンクJPモルガンは6月29日、仮想通貨規制の枠組みに関するレポートを公開し、利回り型ステーブルコインには従来の預金と同等の監督基準が必要だと主張。
05:45
トム・リー率いるビットマイン、先週2.7万イーサリアム追加取得
米イーサリアム・トレジャリー企業のビットマインは29日、ETH保有量が570万トークンに達したと発表した。先週1週間で2.7万ETHを取得し、ETH総供給量の4.7%を保有。
06/29 月曜日
21:10
ストラテジー、優先株の財務安定策を発表 ビットコイン売却枠も承認
ビットコイントレジャリー大手ストラテジーが優先株配当の流動性強化を目的とした資本管理の枠組みを発表。米ドル準備金の運用方針策定やSTRC配当率の引き上げ、最大12.5億ドルのBTC売却枠承認などを含む5項目の施策を打ち出した。
17:32
クレディセゾンとコインチェック、永久不滅ポイントを仮想通貨へ交換開始
クレディセゾンとコインチェックが2026年6月29日、永久不滅ポイントをBTC・ETH・XRPに交換できるサービスを開始した。2026年4月の業務提携に基づく第一弾施策で、対象はセゾンカード会員約1,500万人。
16:27
SOWAKA、日本法人設立 JPYC決済アプリ「ミセペイ」を7月トライアル開始
SOWAKA PTE.LTD.が2026年6月1日付で株式会社Sowaka Japanを設立。第一弾事業として、JPYC対応QR決済アプリ「MisePay(ミセペイ)」の7月トライアル開始と加盟店の追加募集を発表した。決済手数料0%と返金権限の安全な分離管理が特徴。
15:55
グレースケール、ビットコイン底打ちの条件を提示 FRB金利とクラリティー法が焦点
グレースケールのリサーチ責任者が仮想通貨市場の行方を左右する2つのシナリオを提示。クラリティー法の成否とFRBの利上げ判断が焦点で、底打ちの条件を分析した。ストラテジーのバランスシート動向も注目材料と指摘する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧