- 投資家の多くが市場の変化に気付いていないと指摘
- 仮想通貨投資のリスクにも言及
仮想通貨は収益駆動型の市場へ
暗号資産(仮想通貨)運用企業ビットワイズ(Bitwise)のマット・ホーガン最高投資責任者は12日、定例のメモを公開し、仮想通貨の相場は現在、非常に割安であるとの見解を示した。
見解の根拠は、投資家の多くが、仮想通貨が収益駆動型の市場になりつつあることに気付いていないからだと主張。収益とトークン価値の関係が強固であり、さらに強化されていくという自身の見解が正しければ、市場が現実を反映するにつれて、市場の評価は2倍かそれ以上になる可能性があるとの見方を示している。
ホーガン氏はメモの冒頭で、以前は仮想通貨のプロジェクトが多くのユーザーを獲得して収益を増やしても、それぞれの独自トークンや独自トークンの保有者に還元されることがほとんどなかったと指摘した。
一方、ブロックチェーンに価値があっても、それが独自トークンにも価値があることを意味するのかという批判がこれまではあったが、その時代は終わったと述べている。
ホーガン氏が収益駆動型の市場になりつつあると述べているのは、Hyperliquid(HYPE)のように収益をトークン保有者に還元するプロジェクトが増えてきているという意味だ。
ハイパーリキッドには、取引手数料でHYPEを買い戻してバーン(焼却)する仕組みがある。ホーガン氏は、ユニスワップ(UNI)、アーべ(AAVE)、ソラナ(SOL)などのプロジェクトでも、内容に違いはあるがトークン保有者に価値を還元するような同様の動きが見られるとした。
バーンとは
仮想通貨の流通量を減らす行為。株式の「自社株買い」に近い仕組みである。
そして、これからビットコイン(BTC)以外の仮想通貨の価値は、株や債券と同様の評価基準によって定義されるようになっていくだろうと分析。現在は、投資家の多くがこの変化に気付いていないと指摘している。
ホーガン氏は、投資家がこの変化に気付きづらい理由の1つは、収益をトークン保有者に還元することを米証券取引委員会(SEC)が証券法違反とみなすのではないかという規制上の懸念が過去にあったためであると指摘した。
一方で、リップルとSECの裁判やゲーリー・ゲンスラー委員長の退任などを経て、SECの仮想通貨に対する姿勢は現在は肯定的になっていると述べている。
関連記事:米SEC、仮想通貨規制の策定検討で会合へ クラリティー法案の停滞を背景に
米証券取引委員会は、仮想通貨の投資契約に関する新たな募集規制を検討する公開会合を開催する。クラリティー法案の停滞を背景に、独自ルール整備を進める動きだ。
注意点も指摘
ホーガン氏は、投資家が仮想通貨市場の変化に気付いていない現状は、フェイスブックなどのインターネット企業の初期の頃と同様に投資のチャンスだと述べている。
チャンスとみなす根拠は、仮想通貨の外部にいる人は市場の変化に気付いておらず、内部にいる人は偽りの約束や、トークンと実体価値の間のあいまいな関係に長期にわたって悩まされてきたからだと主張した。
一方で、仮想通貨は株式ではなく、保有者はキャッシュフローに対して法的な請求権を持たないことも説明。また、トークン設計はコミュニティによって決められ、変更されることもあるとした。
そして、投資家は仮想通貨特有のメリットとリスクのバランスを考慮しなくてはいけないと注意を促している。



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