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米SEC、仮想通貨規制の策定検討で会合へ クラリティー法案の停滞を背景に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • デジタル証券取引に関する特例措置も発表予定
  • トランプ政権は9月のクラリティー法成立に意欲

クラリティー法不在への対処措置となるか

米証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)に関する特定の投資契約について、募集・販売の枠組みを策定するための公開会合を14日に開催すると発表した。

この動きは、SECのポール・アトキンス委員長が掲げる仮想通貨規制案「レギュレーション・クリプト」に沿ったものだ。この案は、仮想通貨スタートアップ企業に対する登録義務、資金調達規制、投資契約規制に対する適用除外などを盛り込んでいる。

アトキンス氏は7月時点で、仮想通貨の市場構造を定める法案「クラリティー法」が議会で成立しなかった場合は、SEC自ら同様の規則を策定する用意があると話していた。

ただ、SECの規則案には限界もある。議会の定める法律とは異なるため、次の政権が議会の承認なしに撤回することも可能だ。

関連記事:SEC議長、クラリティー法不成立なら独自ルール策定へ

米SECのアトキンス委員長は27日、仮想通貨の市場構造法案「クラリティ法」が上院で成立しなければ、SEC自ら仮想通貨規則を策定する用意があるとCNBCに述べた。法案の現状と、規制枠組みが政権交代で覆るリスクをどう見ているかを解説する。

ブルームバーグによると、SECはまもなく、デジタル証券の取引に関する「イノベーションへの規制免除(特例措置)」を公表する計画だとも伝えられる。ブロックチェーン上での株式トークンの24時間取引への道を開く可能性がある動きだ。

関係筋によると、現在の案には、第三者による自社株のトークン化・上場に対して、その株式を発行する企業が異議を申し立てる選択肢が盛り込まれる可能性もあるという。

5月には、アンソロピックやオープンAIが、両社株式への間接的なエクスポージャーを謳うトークンに対して、「自社の株式譲渡ルールに違反」し無効なものであると警告した事例があった。実現すればこうした無断トークン化による混乱に対応する手段となりそうだ。

関連記事:アンソロピックとOpenAIの未公開株連動トークンが40%以上急落、無効警告を受け

ソラナ基盤のPreStocksが発行するアンソロピックとOpenAI連動トークンが暴落。両社がSPVやトークン経由の株式譲渡を無効と警告したことが背景にある。

トランプ政権は9月の法案成立に意欲

トランプ政権の大統領デジタル資産諮問委員会でエグゼクティブ・ディレクターを務めるパトリック・ウィット氏は11日、政権は9月にクラリティ―法案を成立させることに全力で取り組んでいると強調した。

「法制化によってのみ実現可能な、恒久的なルールが今ほど求められている時はない」と述べ、民主党がこの法案の審議を先延ばしにするたびに、米国はデジタル資産をめぐる国際競争で遅れをとってきたと指摘。次のように続けた。

クラリティ―法案は、長年にわたる超党派の真摯な取り組みの結晶だ。民主党には、この法案の成立に協力し、米国のデジタル資産政策を形作っていく機会がまだ残されている。

我々の対話の扉は開かれており、9月の採決に至るまで、誠意を持って交渉を続けていきたい。

同法案については、審議入りすることを決める最初の投票が9月15日に行われる予定だ。

関連記事:ジーニアス法とクラリティー法案の違いとは?米国の仮想通貨2大法案をわかりやすく解説【2026年最新】

米国の暗号資産規制を担う「ジーニアス法(GENIUS Act)」と「クラリティー法案(CLARITY Act)」。ステーブルコイン発行者を規制する成立済みのジーニアス法と、SEC・CFTCの管轄を整理する審議中のクラリティー法案の違いを、比較表とともに初心者向けに解説します。

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