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アンソロピックとOpenAIの未公開株連動トークンが40%以上急落、無効警告を受け

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • アンソロピック・OpenAI連動トークンがともに40%超下落
  • 両社がSPV・トークン経由の株式譲渡を無効と明言が引き金

未公開株トークン、最大46%急落

ソラナ基盤のプラットフォーム「PreStocks」が発行するアンソロピック(Anthropic)とOpenAIの未公開株連動トークンが12日、急落した。

CoinGeckoのデータによると、OpenAI PreStocksは約46%下落し1,073ドル前後、アンソロピックPreStocksは約42%下落し812ドル前後となった。これらの価格変動はPreStocksトークン市場でのセカンダリー取引を反映したものであり、両社の公式評価額の変動ではない。

出典:Coingecko

急落の引き金となったのは、両社が相次いで公表した投資家向け警告だ。アンソロピックは公式サポートページで、取締役会の承認を得ていない株式譲渡はすべて無効であり、SPV(特別目的会社)・トークン化証券・フォワード・コントラクトを経由した取引も例外ではないと明記した。

さらに、こうした手法で自社株の販売を主張する第三者は「詐欺に関与しているか、譲渡制限により価値がゼロになる可能性がある投資を提供している」と指摘した。OpenAIも同様の警告を発し、未承認取引は米国証券法に違反し、裏付けとなる株式が無効化される可能性があると述べた。

関連記事:アンソロピック、トークン化された自社株に警告 権利は認めず「無効」を明言

Anthropicが未承認の株式譲渡を「無効」と警告。SPVやトークン化証券、先渡契約を対象とし、HiiveやForgeなどを名指しした。二次市場の評価額は1兆ドル超え規模に達している。

アンソロピックが未承認と名指しした企業には、Open Door Partners、Hiive、Forge、Unicorns Exchangeが含まれる。同社の公式評価額は2026年2月のシリーズG資金調達時点で約3,800億ドル(1株あたり約259ドル)だが、二次流通市場では1株1,000ドル近辺まで買われ、トークン市場上の換算評価額は約1兆3,000億ドルに達していた。

PreStocksは2025年8月にRepublic Capitalの出資を受けて創業し、SPVを通じて未公開株を保有、その間接エクスポージャーを表すトークンをソラナ上で発行する仕組みだ。

流動性不足と裏付け資産の実態

流動性面でもリスクが顕在化している。PreStocksのダッシュボードによると、アンソロピック関連の流動性はステーブルコイン約33万3,000ドルとSOL約1万8,000ドルにとどまり、含み益を抱えた初期投資家が全額を換金できない状況だ。

また、プラットフォームが発行時に約束した裏付け資産の証明レポートは、第三者監査も含めて未公表のままとなっている。

なお市場関係者の一部は、こうした警告は未公開企業では標準的な優先買取権の確認に過ぎず、HiiveなどのプラットフォームはSPVではなく取締役会承認を経た直接譲渡を仲介していると反論している。一方、バイナンスやビットゲットなど大手仮想通貨取引所もOpenAIやスペースXなどのプレIPO商品を提供しているが、いずれも発行体企業の直接承認を得たものではない。

トークン化された未公開株商品は議決権・配当権・IPO時の株式交換権を持たない。発行体企業が「無効」と宣言した今回のケースは、裏付け資産の実態と市場価格の乖離が顕在化した事例となった。米SEC周辺でプレIPO商品の制度整備をめぐる議論が進む中、同種の商品への投資家の関心がどう変化するかが注目される。

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