- バイナンス上場アルトの87%が200日移動平均線を上回る
- 取引所への入金、2025年10月以来の水準に
アルトコイン市場に過熱の兆候
オンチェーン分析企業CryptoQuantのアナリストDarkfost氏は27日、アルトコイン市場が「より重大な局面」に入りつつある可能性をXで指摘した。資金流入が急ピッチで進むなか、取引所への入金増加とテクニカル指標の弱含みが重なり始めているという。
同氏によると、ビットコインを除く仮想通貨全体の時価総額を示す指標「Total2」には、2026年6月以降で3,710億ドル超の資金が流入した。わずか数カ月で45%増えた計算だ。Total2にはイーサリアム(ETH)などのアルトコインのほか、ステーブルコインも含まれる。
勢いは銘柄ごとのトレンドにも表れている。バイナンスに上場するアルトコインのうち、200日移動平均線を下回る銘柄は8月時点で80%を占めていたが、足元では13%まで減った。同氏は、87%の銘柄がそれまでのトレンドから反転し、上昇モメンタムに入ったことを意味すると説明している。200日移動平均線は過去200日間の終値の平均で、中長期のトレンドを測る代表的な指標とされる。
Darkfost氏はこの変化を、アルトコイン全体に「一種の陶酔感が広がりつつある」兆候と分析する。そのうえで「歴史的に見て、この種の動きは持続せず、いずれ勢いを失う」との見方を示した。
関連記事:アルトコイン相場、ビットコインから切り離され値動きに=ウィンターミュート
ウィンターミュート(Wintermute)は30日、2026年上半期のOTCフロー報告書を公表した。機関投資家の現物取引比率が過去最高の72%に達し、オルトコインのオプション取引高は半期比約3.4倍に拡大。銘柄の集中と長期保有の傾向を分析した。
取引所への入金、2025年10月以来の水準
アルトコインの取引所への入金も増えている。入金トランザクション数の週平均はバイナンスで22,700件超、コインベースで8,300件に達し、そのほかの取引所でも計約32,000件にのぼる。同氏は前回の市場天井とする2025年10月以来の水準だと説明した。取引所への入金は、一般に売却に向けた動きと受け止められることが多い。
入金の規模そのものは、前回の強気相場の初期に見られた水準と比べれば控えめだという。
Darkfost氏はあわせて、Total2のRSI(相対力指数)に弱気のダイバージェンスが現れ始めている点も挙げた。価格が高値を更新するなかでRSIが切り下がる現象で、上昇の勢いが鈍っているサインとされる。同氏は一連のシグナルについて「注意深く見守る価値がある」と述べた。



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