- トレードワルツ等6社の実証が対象
- 輸出債権買取時の決済に活用想定
金融庁が支援決定
金融庁は29日、貿易プラットフォーム運営会社のトレードワルツやNTTデータ、みずほ銀行など6社が申し込んだ、貿易取引の資金決済におけるステーブルコイン活用の実証実験について、「FinTech実証実験ハブ・決済高度化プロジェクト(PIP)」の支援案件として採択したと発表した。今回の支援決定はPIPとして4件目、FinTech実証実験ハブ全体としては15件目となった。
金融庁は2017年9月、実証実験を行う際の躊躇や懸念を払拭する目的で「FinTech実証実験ハブ」を設置した。2025年11月には、ブロックチェーン技術を活用した決済高度化の検討が国内外で進展していることを踏まえ、同ハブ内に決済分野特化の「決済高度化プロジェクト」を新設していた。
本実証では、貿易取引に伴う資金決済を対象に、貿易プラットフォーム「トレードワルツ」とステーブルコイン基盤を連携させる。輸出企業が提出した輸出書類を銀行が確認し、輸出債権の買取を承認した情報を起点にステーブルコインで決済する仕組みの検証を進めている。

出典:トレードワルツ
貿易取引では現状、信用状(L/C)や船荷証券(B/L)など多岐にわたる紙の書類が物理的にやり取りされ、書類の郵送や手作業での照合に多くの時間とコストがかかっているという背景がある。今回の実証は、こうした事務作業をステーブルコインとの連動によって迅速化・合理化できるかを検証する狙いだ。
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金融庁は9月30日、「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の第1回会合を開催する予定。関係省庁等と連携し、オンチェーン金融の社会実装に向けた検討を始動させる。
想定される効果
今後、本取組が輸入銀行や輸入者にまで拡大され実用化されれば、輸出企業は資金受領までのリードタイム短縮を通じた資金効率の向上が見込まれるほか、銀行側も決済指図や入金確認などの業務をデータ連携で効率的に処理できる可能性がある。実証期間は2026年9月から当面の間としており、金融庁は終了後、法令解釈上の論点を含む実験結果を同庁ウェブサイトで公表する予定だ。
金融庁は今後もPIPを通じた支援を決定した場合、随時内容を公表するとしている。
金融庁は、2026事務年度金融行政方針を公表。ブロックチェーン技術を基盤とするオンチェーン金融の社会実装を促す方針を明記した。



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