- 1株あたりのXRP量が増加の見込み
- クロージングは今年の秋冬を目途
XRP価格の基準日を変更
暗号資産(仮想通貨)XRPのデジタル資産・トレジャリー企業エバーノースは13日、ナスダック上場に向けて、公開市場の投資家に対する訴求力を強化する方策を発表した。
事業統合契約の完了時に発行される株式数は、XRPが以前の基準価格である2.36ドルを下回る状態が続けばエバーノースのXRP保有分に対して従来より少なくなる見込みだ。つまり、1株あたりの裏付けとなるXRPの量が増加することになる。同社は、コミット資本の95%超を代表する投資家がこの改訂条件に合意していると述べた。
エバーノースは現在、SPACであるArmada Acquisition Corp. II(アルマダ・アクイジション)との合併による上場手続きを進めているところだ。
関連記事:新設のXRPトレジャリー企業「エバーノース」がXRP市場に与える影響は?
ナスダック上場予定のエバーノースが仮想通貨XRP市場に与える影響をリサーチャーが分析。ストラテジー社のビットコイン戦略との類似性や機関投資家需要の高まりを解説している。
SPAC上場とは
自ら事業を行わない「特別買収目的会社(SPAC)」が先に株式市場に上場して資金を調達し、その後に未上場企業を買収・合併することで、その未上場企業を実質的に上場させる仕組みのこと。
エバーノースは、米証券取引委員会(SEC)に修正登録届出書を提出。改訂条件を記載した。変更内容としては、投資家への発行株式数を、2025年の事業統合契約締結時に用いられたXRP価格2.36ドルではなく、クロージング(統合契約完了)時の出来高加重平均価格に基づくXRP価格を基準として調整するというものだ。
なお、現在のところクロージングはSECの審査および慣習的な条件をクリアした上で、2026年第3四半期(7~9月)後半〜第4四半期(10~12月)前半になると予想されている。
株式発行数をクロージング時のXRP価格に連動させることで、同社の資本構成が、保有するXRPの価値をより正確に反映することが期待される。エバーノースのアシーシュ・ビルラ創業者兼CEOは、次のようにコメントした。
投資家間の利害の一致を維持しつつ、XRPエコシステムへの機関投資家のアクセス構築という当社の長期戦略を推進していく。
こうした状況下において、当社の資金調達グループ全体がこの方針を支持していることは、彼らが当社の戦略と今後の事業機会に確信を持ち続けていることを示すものだ。
XRPの現在の取引価格は約1ドルであり、当初の合意で想定されていた2.36ドルを大幅に下回っている。このことも背景に、取引条件を将来の株主にとって有利な形で見直した格好だ。
トークン価格の下落に伴い、エバーノースが発行する株式数は(1株あたり10ドルの固定価格で)減少するが、XRP保有量は変わらないため、1株あたりの裏付けとなるXRPの量は増加する。
エバーノースには、リップル社、SBIグループ、アリントンキャピタル、パンテラキャピタル、クラーケン、GSRなどが出資している。また、エバーノースの保有資産や戦略に変更はない。
約4.7億XRPを保有
エバーノースは取引完了後、規制準拠し、流動性が高く透明性のある仕組みを通じて投資家にXRPへの投資機会を提供する企業となる。利回り獲得戦略や資本市場における活動などを通じて、長期的に1株あたりのXRP保有量を増加させていく方針だ。
同社がXRP購入を最後に報告したのは2025年11月だ。保有数は合計約4.7億XRPに到達していた。これには、契約締結時にリップル社から戦略的に拠出された1億2,600万XRP超が含まれている。
関連記事:「資産をただ持つのではなく、働かせる」 エバーノースCEOが語るXRP運用戦略
XRPを中核資産に据えるエバーノース(Evernorth)のCEOアシーシュ・バーラ氏が、SBIの2億ドル出資、ナスダック上場計画、RLUSDと日本円ステーブルコインの関係を語ったCoinPost独占インタビュー。



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