WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ウクライナ、押収USDTを初めて国家管理に移管

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 830万ドル超のUSDTが資産回収機関ARMAの管理下に移管
  • 国際ハッカー集団の被害額は1億ドル超、容疑者4人が拘束中

初の国家管理移管

ウクライナ検察総長室は、国際的なハッカー集団のメンバーから押収した830万ドル超相当のUSDTを、資産回収機関「アーマ(ARMA)」の管理下へ移管したと発表した。押収した仮想通貨が実際に国家管理へ移された、ウクライナで初の事例だと同室は声明で述べた。

ARMAの正式名称は「資産の発見・追跡・管理のための国家機関」であり、刑事事件で押収された財産を管理する。今回の移管は裁判所命令に基づくもので、国家捜査局(SBI)の捜査を経て実施された。移管額はウクライナ・フリヴニャ換算で約3億7,200万フリヴニャに相当するとクラフチェンコ検察総長が述べた。

ただし、ARMAによる管理はあくまで資産の「保管」であり、「所有権の移転」ではない。USDTはARMAが管理するウォレットに置かれているが、正式な没収には有罪判決が必要であり、ARMAが仮想通貨を帳簿に計上した前例はない。

ハッカー集団の実態と押収全体

捜査当局によると、今回の対象となったハッカー集団はヨーロッパおよびアメリカの個人・企業にサイバー攻撃を仕掛け、機密データを窃取した上で身代金を要求していた。得た資金はウクライナ国内で不動産・自動車・高額資産に換金して資金洗浄していたとされる。

被害総額は1億ドル超と当局が推計しており、組織の主犯格を含む容疑者4人が拘束・勾留中だ。押収資産の総額は1,110万ドル超に上り、住宅・アパート・自動車・現金100万ドルおよび今回の仮想通貨が含まれる。

仮想通貨大国ウクライナの規制整備

ウクライナは2022年に仮想通貨を合法化しており、現在はEU基準に沿った課税・規制法案を議会で審議している。同法案は昨年の第一読会を通過した。

チェイナリシスのデータによると、2024年半ばから2025年半ばにかけてウクライナが受け取った仮想通貨取引量は2,063億ドルに上り、ヨーロッパ第4位だ。

また、公務員が申告・保有するビットコインの総額は28億ドルに達するとされ、政府が仮想通貨準備基金の創設を検討しているとの報道も現地メディアから出ている。今回の移管は、米国が刑事・民事没収資産で戦略的仮想通貨準備を構築する方針と類似したアプローチだ。

検察総長室は声明で「現代の犯罪はとうの昔にデジタル空間へ移行した。われわれは今後も取り組みを継続する」と述べた。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 水曜日
11:32
カカオペイ証券、オンドおよびディナリと提携──韓国上場株のトークン化を検討
カカオペイ証券がオンド・ファイナンス、ディナリとそれぞれMOUを締結。韓国上場株のトークン化と海外投資家への流通を検討する。
10:55
メタプラネット独立取締役が書簡、新株予約権の希薄化批判に回答
ビットコイン保有企業メタプラネットの独立社外取締役が、経営陣向け第10回新株予約権の経緯を説明する書簡を公表した。対象株式を約41%削減した見直しの内容と、ヴァンエックが関連分析を削除した経緯を伝える。
10:50
米下院の予測市場インサイダー取引調査、ハイパーリキッドなどに情報提供を要請
米下院監視・政府改革委員会は、予測市場におけるインサイダー取引を調査する一環として、ハイパーリキッドなど3つのプラットフォームに書簡を送付。文書や情報の提供を求めた。
10:30
ロビンフッドが無期限先物開始、週末取引も追加へ──トレーダー争奪
米ロビンフッドは無期限先物取引を開始し、週末の株式取引開始も計画していると発表した。レバレッジ最大10倍の無期限先物提供や、ナスダックなど大手取引所の取引時間拡大の動きと合わせ、個人投資家の取引環境が広がる可能性がある。
09:10
zkマネー再開、イーサリアム送金に新たなプライバシー支払い手段
プライバシー技術開発企業アズテックラボは29日、匿名送金ウォレット「zk.money」の提供を再開したと発表した。イーサリアム上の資金を秘匿した状態で送受信できる。プライバシー保護技術への需要が高まっている。
08:58
ビットコインに過熱の兆候、強気相場は維持=クリプトクアント分析
仮想通貨分析企業のクリプトクアントはビットコインは強気相場の初期段階にあるものの調整の可能性があると分析。想定される支持線も示した。
07:50
米イリノイ州、仮想通貨取引に0.2%課税する規則案を公表
米イリノイ州歳入局は仮想通貨取引に課税する規則案を公開し、業界からの意見を募集している。税率は資産価値の0.2%で、2027年1月1日に施行される。
07:20
S&PとCboeがオプションのトークン化を模索する可能性、契約を25年延長
シーボー・グローバル・マーケッツとS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、ライセンス契約を25年間延長することを発表。トークン化したオプション契約などの新たな金融商品の提供を模索する可能性がある。
06:45
イーサリアムの『グラムスターダム』テストネット、10月6日に先行稼働
イーサリアム財団は次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にセポリアテストネットで稼働させると発表。ePBSやBAL導入でL1処理能力向上を目指す取り組みで、メインネット実装時期は今後決定される。
06:25
予測市場カルシ、10億ドル調達で協議 評価額400億ドルへ
米予測市場プラットフォームのカルシが、タイガー・グローバル・マネジメントやドラゴニア・インベストメント・グループを含む投資家から10億ドル規模の資金調達を協議しており、評価額は約400億ドルに達する見通しだ。
06:10
ビットワイズ、NEAR現物ETFを米国初上場
米仮想通貨資産運用会社ビットワイズが仮想通貨NEARの現物ETF「NRR」を米国で上場した。信託手数料は年0.75%で、投資家はNEARのステーキング報酬獲得を期待できる。
05:45
業界初、コインベースが米CFTCの主要3登録を完全取得──USDC担保の24時間体制実現
コインベースは9月28日、米CFTCからデリバティブ清算機関の登録承認を取得したと発表した。先物取引業者・指定契約市場と合わせて主要3登録を全て保有する初の仮想通貨企業となり、規制対象デリバティブ市場での存在感拡大が見込まれる。
05:00
金融大手モルガン・スタンレー、ステーブルコインなど検証するデジタル資産ラボを設立
モルガン・スタンレーは、ステーブルコインやトークン化、分散型金融関連技術を検証する「デジタル資産ラボ」を設置した。分散型金融保管庫の検証にも取り組んでおり、大手金融機関による仮想通貨分野への関与拡大を示す動きとなっている。
09/29 火曜日
17:17
Bitcoin Japan、初のビットコイン購入完了 約12BTC
Bitcoin Japan(旧堀田丸正)は29日、100%子会社BTC JPN Ltd.によるビットコインの初回購入が完了したと発表した。取得額は約100万ドル。投資資金総額6.62億円の上限内で、引き続き購入を進める方針だ。
15:09
韓国金融委、マーケットメイク制度を検討 取引所規律でJPYCの急騰に言及
韓国金融委員会の幹部は28日、仮想通貨市場へのマーケットメイク制度導入を検討する考えを示した。現行法では禁止されており、第2段階の立法で扱う見通しだ。アップビットでのJPYC上場時の価格急変動を例に、取引所への公的規律の導入にも言及した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧