はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコイン「RUBx」をローンチへ

ロシアの国営企業ロステックは3日、今年中に暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)ベースのルーブル建てステーブルコインRUBxトークンを発行すると発表した。

RUBxはルーブル建ての債務によって1対1で裏付けられるものとなる。コードはGitHubのプラットフォームに掲載され、独立した企業「CertiK」による検証も行われる予定だ。

さらに、決済プラットフォーム「RT-Pay」も立ち上げる計画である。このプラットフォームは、ロシア中央銀行の要件や、マネーロンダリング対策プロトコルなど、ロシアの規制枠組みに完全に準拠して運用される。

「RT-Pay」は銀行インフラに統合され、デジタル決済や外部ウォレット、スマートコントラクトとの連携が可能になる見込みだ。

ロステックは主要運用者として、年内にこれらのシステムを立ち上げるとしている。

RUBxプロジェクトの責任者であるドミトリー・シュマエフ氏は、次のようにコメントした。

新しいプラットフォームは、経済の様々なセクターのニーズを考慮しながら段階的に導入される。特にセキュリティ問題や既存の金融インフラとの統合には細心の注意を払って行う。

将来的には、このエコシステムが多くの革新的な金融サービスの基盤となる可能性がある。

関連:「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

仮想通貨で経済制裁を回避

ロステックは、ロシアの大手国営防衛コングロマリットであり、防衛・軍需産業の他、航空宇宙、電子・通信技術などをはじめ様々な分野で事業を展開している。

ロステックは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、米国や欧州連合など複数の国から経済制裁の対象となっているところだ。業界関係者は、ステーブルコイン「RUBx」の発行には制裁を回避する意味もあると述べている。

制裁も背景に、ロシアの銀行や企業は仮想通貨による取引を拡大しているところだ。

たとえば、ロシア農業銀行は6月、穀物輸出取引における仮想通貨ベースの決済ソリューションを評価するため、ロシア中央銀行と協力すると発表した。

同行のイリーナ・ジャチキナ第一副総裁は、制裁によりロシアの従来型金融システムへのアクセスが制限され続けている状況において、仮想通貨は「実用的な代替手段」になると話している。

関連:ロシア最大手銀行Sberbank、ビットコイン仕組債を提供開始

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧