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米SEC対トロン裁判で地裁がSECの反論要求を却下 トロンの証券性争点に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トロンの証券性めぐる裁判

米ニューヨーク地裁の判事は、米証券取引委員会(SEC)がトロン財団を提訴した裁判で、トロン財団が不適切に新たな議論を持ちだしたとするSECの申し立てを却下した。コインデスクが報じた。

この訴訟は、SECが2023年3月に未登録証券を提供・販売したとして、暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の創設者であるジャスティン・サン氏やトロン財団などを訴えたものだ。

具体的には、TRXとBTTの両トークンを未登録証券とみなしている。

これに対して、シンガポールに拠点を置くトロン財団は、トークンは米国市場を回避する措置が講じられた上で海外でのみ販売されていたと反論した。さらに財団は、SECもトークンが最初に米国居住者向けに販売されたと主張してるわけではないとも指摘している。

海外での販売の場合は、SECの管轄外となると申し立てる形だ。また、もしSECに管轄権があった場合でも、トークンはハウィーテストで定義された投資契約の基準を満たさず、証券とはみなされないと主張した。

関連: 米SEC、ジャスティン・サン氏らに召喚状を発行

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件(1946年)に由来する。

法的拘束力はないが、SECはハウィーテストをもとに仮想通貨の銘柄やサービスに対して訴訟を起こしている。具体的には「資金を集めているか」「共同事業であるか」「収益を期待しているか」「収益が他者の努力によるか」を判定するテスト。なお、仮想通貨という新しい資産に、ハウィーテストは適さないという声もある。

▶️仮想通貨用語集

SECはこれを受けて、トロン財団側によるハウィーテストに関する議論は、トロン財団が裁判の棄却申し立てを行ったあとに追加された新たなものであると主張。これに対して、新たな応答書で反論することや事前協議などを求めていた。

しかし今回、エドガルド・ラモス判事はこの必要性を認めず、SECの要求を却下した格好だ。この決定により、トロン財団の主張が裁判で考慮される可能性が高まった可能性がある。

なお、SECはリップル社やコインベースなども「有価証券を提供」していたとして提訴しており、裁判が続いている。

関連: 裁判所がリップル社に183億円の罰金、仮想通貨XRPめぐるSECとの裁判で

ネットワーク報酬がイーサリアム超え

仮想通貨トロンのブロックチェーンのネットワーク手数料収入は16日、過去90日間でイーサリアムを超えたところだ。背景の一つとしては、ステーブルコインとミームコインの取引増加が指摘されている。

さらに、ジャスティン・サン氏は、無料でピアツーピア送信できる、ガス代(ネットワーク手数料)のかからないステーブルコイン・ソリューションを開発中であるとも発表した。2024年10~12月までに導入する計画だ。

このステーブルコイン・ソリューションをイーサリアムや、イーサリアム仮想マシン互換のパブリックチェーンに拡張することも構想している。

関連: トロン、過去90日間のネットワーク報酬がイーサリアム超え

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