はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、ジャスティン・サン氏らに召喚状を発行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ジャスティン・サン氏と著名人2人に召喚状

米証券取引委員会(SEC)は12日、暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の創設者であるジャスティン・サン氏らに対して召喚状を発行した。21日以内に返答しない場合は、SECが3月に提出した訴状にもとづく判決が行われることになる。

SECは3月、未登録証券を提供・販売したとして、ジャスティン・サン氏を提訴した。対価を得てプロモーションを行っていたとして、女優のリンジー・ローハン氏など著名人8人も訴えた形だ。

具体的には、TRXとBTTの両トークンを未登録証券とみなしている。サン氏に関してはTRXの取引が活発であるように見せるためウォッシュトレードも行っていたと申し立てた。

SECは、サン氏がトークンを流通市場で違法に販売して約41億円(3,100万ドル)を稼いだとも主張している。また、同氏が所有するBitTorrent Foundationは非営利団体という肩書きで運営されているが、実際には営利団体だとも述べた。

関連米SEC、トロン創設者ジャスティン・サン氏らを提訴

ウォッシュトレードとは

取引誘引などを目的として、同一人物が同じ資産の売買両方の注文を発注するといった権利移転を目的としない取引のこと。

▶️仮想通貨用語集

今回SECは、サン氏の他に、トークンの宣伝を行っていたラッパーのソウルジャ・ボーイ氏、歌手のオースティン・マホーン氏に対しても召喚状を発行している。

著名人8人の中でも、ソウルジャ・ボーイ氏とマホーン氏以外はすでに、SECの調査結果を認めることも否定することもなく、罰金や不当利益の返還分などを支払って、SECと和解していた。このため残りの両氏のみが召喚されることになった格好だ。

SECの提訴内容

SECは、訴状で、サン氏とその会社が仮想通貨を含む証券を再び提供することの禁止や、民事罰の罰金支払いなどを裁判所に求めている。また、サン氏が証券を発行する会社の役員や取締役を務めることを永久に禁止することも要請している。

ソウルジャ・ボーイ氏とマホーン氏に対しては、今後、仮想通貨の宣伝によって報酬を受け取ることの禁止や、罰金の支払いを求めているところだ。

サン氏のコメント

サン氏は、3月にSECに提訴された際、次のようにコメントしていた。

本日行われた、SECによる民事告訴は、ブロックチェーンや仮想通貨セクターの有名なプレーヤーに対してSECが最近取っている行動の新たな事例を示すに過ぎない。

私たちは、今回の提訴はメリットがないと考えており、その間にも、分散化された金融システムを構築し続けるつもりだ。

また、「仮想通貨を巡るSECの規制の枠組みはまだ発展途上であることは周知の通り」であり、「透明性のあるガイドライン」を確立することに専念する世界の政府や規制機関と協力していきたいとも続けた。

SECはこれまで、様々な仮想通貨を「未登録証券」とみなして提訴してきた。このことについては明確なガイドラインを示すことなく、法的措置により取り締まりを行っているとして、たびたび批判されてきた経緯もある。

関連「ステーキングサービスを証券認定から除外すべき理由」米コインベースがSECに請願書提出 

なお、バイナンスUS(Binance.US)は12日に、トロン(TRX)の上場廃止を発表した。

関連米国バイナンス、トロンなど2銘柄の上場廃止を実施予定

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧