WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム、開発者数が累計100万人超 量子耐性・L2統合が次の焦点

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 累計開発者数101万人超、直近12カ月の活動者は約23.2万人
  • グラムスターダム(2026年)でL1処理能力を大幅拡張へ

累計100万人超という節目が示すもの

ナスダック上場のSharpLink Gaming CEOで元ブラックロック デジタル資産戦略部門長のジョセフ・チャローム(Joseph Chalom)氏が15日、ソウルと香港のデベロッパー・コミュニティを視察した所感をXに投稿した。

その中でElectric Capitalのデータを引用し、イーサリアムエコシステムへの累計貢献者数が1,012,824人に達したと述べた。他のブロックチェーンエコシステムでこの規模に達したものはないとしており、直近12カ月に活動した開発者数は約23.2万人とされる。

チャローム氏はアジア視察の印象として、開発者の真剣さと長期的な視野を挙げた。香港ではイーサリアム財団の支援によりアジア初の常設コミュニティスペース「Ethereum Community Hub」が開設されていることにも触れ、エコシステム全体から生まれるプロジェクトの水準と実験的精神に感銘を受けたと述べた。

関連記事:イーサリアムはやめとけ?向いていない人・リスク・対策を解説【2026年】

イーサリアムが「やめとけ」と言われる3つの理由(価格変動・競合チェーン・スマートコントラクト)を具体的データで解説。向いていない人の特徴5選とリスクを抑えて始める4つのステップを国内最大の暗号資産メディアがわかりやすく解説。

次期アップグレード「グラムスターダム」の意義

チャローム氏が注目する直近の技術的進展が、2026年を目標とする次期ハードフォーク「グラムスターダム(Glamsterdam)」だ。提案者・ブロック構築者の役割分離(ePBS)とブロックレベルのアクセスリスト(BAL)の導入によりL1の並列実行が可能になり、処理能力を大幅に引き上げると見込まれる。「中立性・セキュリティ・MEV(ブロック構築者がトランザクション順序を操作して得る利益)の公平性を守りながら明日の要件に向けてスケールする」という設計思想を同氏は評価している。

複数のロールアップにわたる同期コンポーザビリティについても言及した。Linea・Gnosis・Ziskらとイーサリアム財団の取り組みを挙げながら、「各ロールアップが独立したネットワークではなく、1本のチェーンのように振る舞う状態を目指している」と説明した。これにより分断化への批判に直接答える形になるとの立場だ。

関連記事:イーサリアム財団、78億円相当のETHをステーキング解除 Glamsterdam準備と体制刷新も発表

イーサリアム財団は2万1271ETHをアンステーキング。同時に開発者会合でGlamsterdamの準備状況を公表し、200Mガスリミット下限とプロトコルクラスター長3名の刷新も発表した。

量子耐性と機関投資家の信頼

チャローム氏が他チェーンに対するイーサリアムの優位点として最も強調したのが、ポスト量子暗号への備えだ。2026年初頭に設置されたイーサリアム財団のポスト量子セキュリティチームや、10以上のクライアントチームが毎週実施しているポスト量子相互運用性デブネットを根拠に、「主要エコシステムの中でポスト量子時代への準備が最も整っている」と評した。移行の目標時期は2029年ごろとされる。

ブラックロック在籍中の経験を踏まえ、「数兆ドルを管理する機関が最終的に問うのは、どのチェーンが最初かつ最も徹底的に準備したかだ」と同氏は指摘した。開発者数・コンポーザビリティ・標準化・流動性・機関からの信頼が相互に強化し合う構造こそがイーサリアムの競争優位だと結論づけている。

関連記事:イーサリアム研究者、量子耐性署名「SPHINCS-」を提案 既存EVMで検証コスト大幅削減

イーサリアム財団の研究者が、既存のEVM上で検証可能な量子耐性署名「SPHINCS-」を提案した。NIST標準のSPHINCS+をEVM向けに最適化したSPHINCS-は、ハードフォークなしで導入可能で、検証コストはわずか0.07ドルの低コストを実現した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/16 火曜日
15:53
イーサリアム、開発者数が累計100万人超 量子耐性・L2統合が次の焦点
元ブラックロック デジタル資産戦略部門長のジョセフ・チャローム氏がアジア視察後に発信した論考で、イーサリアムの累計開発者数が101万人超に達したと指摘。次期アップグレード「グラムスターダム」や量子耐性対応も解説する。
15:32
ソラナDAT最大手フォワード・インダストリーズ、競合3社に買収提案も全社拒否 業界再編は難航
ソラナトレジャリー企業最大手のフォワード・インダストリーズが、業界再編を視野にソラナ・カンパニーやスカイAIなど競合3社に統合を提案したが、いずれも拒否または無回答に終わった。
13:57
アステリア、企業向けJPYC管理サービスが対応ウォレット6種を発表 メタマスクやFireblocksなど
アステリアが企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYC Gateway」の対応ウォレット制度を発表。標準搭載の「Dynamic」に加え、メタマスクやFireblocks、N Suiteなど4種を公認ウォレットに認定。先着100社に無償提供のハードウェアウォレットも含まれる。
13:02
ハイパーリキッドの米国の現物ETF、上場1カ月で純流入額が計約245億円に
仮想通貨ハイパーリキッドの米国の現物ETFは、取引開始後約1カ月が経過。資金の純流入額(15日付)が1.7億ドル相当となるなど、ETFのスタートに関する評価では有識者らから肯定的な見方も上がっている。
12:45
半導体主導インフレがビットコインに与える影響は? バイナンスリサーチ分析
バイナンスのリサーチ部門が、AI需要による半導体不足など3つの構造的インフレ要因を指摘。短期はビットコインに逆風、長期はハードアセットとしての重要性が増すと見解を示した。
10:45
ジンバブエ、仮想通貨事業者の登録制度を導入 登録料500ドル、未登録は刑事罰
ジンバブエが仮想通貨事業者に対する初の登録制度を導入。財務省令により、売買・送金・保管等のサービスを提供する企業は金融情報機関への登録が義務化され、未登録での営業は刑事訴追の対象となる。
10:12
「ビットコインは底を打った可能性」コインベースCEOが4年サイクル説を支持
米仮想通貨取引所コインベースのCEOがビットコインの底打ちを示唆した。4年サイクル説を根拠に楽観的見解を維持し、2030年の大幅上昇を予想している。
10:00
ナイジェリア上院、仮想通貨規制法案を可決 ライセンス制度の導入へ
ナイジェリア上院が仮想通貨事業者へのライセンス取得を義務付ける規制法案を可決。同国の仮想通貨受取額は2023〜24年に590億ドルに達しており、法整備の遅れが課題とされていた。審議は4週間以内に上院資本市場委員会が結論を出す。
09:30
スタンダードチャータード、ユニスワップのUNIトークン2030年末100ドルを予測
スタンダードチャータードがユニスワップの評価カバレッジを開始し、UNIトークンが2030年末までに現在価格の約34倍にあたる100ドルへ上昇するとの見通しを示した。トークン化資産のDeFi流入拡大と手数料バーン機構が根拠となっている。
08:05
カルシ、サッカーのワールドカップ開幕週に取引高が過去最高に
予測市場プラットフォームのカルシは6月8日からの週に、名目の週次取引高が8,240億円超に達して過去最高額を更新。11日からはサッカーのワールドカップが開幕している。
07:50
Ventualsがサービス終了、ハイパーリキッドのプレIPO先物市場が再編へ
ハイパーリキッド上でオープンAIやアンソロピックの評価額に連動した先物を提供してきたベンチュアルズが15日にサービス終了を発表。チームは同エコシステム内の別プロジェクトへ合流する方針だ。
06:55
ストラテジーの『ビットコイン強制売却連鎖説』、ウォール街2社が反論
ベンチマークとTDコーエンのアナリストが16日、ストラテジーのビットコイン強制売却連鎖懸念を否定するレポートを公開した。
06:20
スペースX上場日、ハイパーリキッドのSPCX出来高が14億ドルに急増
イーロン・マスク氏のスペースXがナスダックに上場した日、ハイパーリキッドのHIP-3市場でSPCXの永久先物出来高は14億ドルに達し、同セッション全体の30%を占めた。株式連動無期限先物の台頭が仮想通貨デリバティブ市場の構造を変えつつある。
06:00
ビットマイン、先週7.6万ETHのイーサリアムを追加取得 5%目標の93%に到達
仮想通貨トレジャリー企業のビットマインが15日、直近1週間で76,882 ETHイーサリアムを追加取得し、保有総量が562万ETHに達したと発表した。先週に続く追加購入となる。
05:45
米クラリティー法案、残り9会期日で7月4日成立が困難に 
米仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」について、ホワイトハウスが掲げた7月4日成立目標の実現が、残り9会期日という立法日程の壁から困難な情勢にある。倫理条項交渉も難航しており、業界は年内成立を次の目標に据えている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧