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ビットコイン・イーサリアム、買いも売りも決め手欠く展開=クリプトクアント分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 29日時点でFOMC金利据え置きを織り込み
  • ビットコインのショートは限定的

ビットコインとイーサリアムの市場分析

暗号資産(仮想通貨)分析企業のクリプトクアントは29日、週間市場レポートを発表。29日時点で、取引所への流入は低水準であり、売り急ぐ動きは見られないと指摘した。市場がFOMCにおける金利据え置きという予想を織り込んでいることを示唆すると述べた。

実際に、7月のFOMCでFRBは政策金利を3.50〜3.75%に据え置いた格好だ。ただし採決は9対3で、3名の地区連銀総裁が利上げを主張して反対票を投じている。次の焦点としては、9月会合での議論が浮上した。

クリプトクアントは、ビットコイン(BTC)ではショート(売り)ポジションがやや優勢である一方、イーサリアム(ETH)では利益確定の動きが支配的だとしている。

ビットコインに関しては、ショートポジションが最近わずかに増加したものの、63,000ドル~62,000ドルの水準を割り込むことには繰り返し失敗しており、ショートへの傾きは限定的だ。

イーサリアムについては、1,880ドル付近でロング(買い)ポジションの利益確定が主導しており、ショートが明確に優勢なわけではない。クリプトクアントは、トレーダーは新たな下落に賭けているのではなく、エクスポージャー(ある資産を保有し、その価格変動の影響を受けること)を縮小させていると分析した。

出典:クリプトクアント

先物市場では、両資産ともテイカー売買比率(買い手と売り手のどちらが優勢かを示す指標)は1.0付近という均衡点に位置している。ビットコインもイーサリアムも、積極的な買い手と売り手の勢力が概ね均衡している中立的な領域にある状態だ。

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ロングに堅調な需要

また、ファンディングレートはプラスで推移しており、6月初旬以来、ロングポジションに対する堅調な需要が続いていることを示唆している。

ファンディングレート(資金調達率)とは

仮想通貨の「無期限先物取引」において、現物価格と先物価格の乖離を是正するため、ロング(買い)とショート(売り)のポジション保有者間で定期的に発生する手数料のこと。プラスの場合はロングが支払い、マイナスの場合はショートが支払う。

全取引所を合算したビットコインのファンディングレートは約+0.006%、Deribit(デリビット)におけるイーサリアムのレートは約+0.0011%となっており、いずれもプラス圏にあることから、ロング優勢の市場環境と一致している。

ただし、クリプトクアントは、ファンディングレートがプラスかつ高水準で長期間推移した場合、ロングポジションの積み上がりが価格の脆弱性を招く恐れがあるとも続けた。

仮にそうした状態で資金調達率がマイナスに転じれば、ポジションがロングからショートへと反転し、ボラティリティ(価格変動の大きさ)が増幅する可能性があると指摘する。

また、ビットコイン・イーサリアムの両方とも取引所への流入量は低水準にとどまっており、差し迫った売り圧力がないことを示唆しているとも分析した。ビットコインの1日あたりの総流入量は約7,400 BTC、イーサリアムは約274,000 ETHであり、これは2026年のレンジ下限付近で推移している。

クリプトクアントは、以上のようなデータを見ると、FRB政策金利の「据え置き」という予想を市場がすでに織り込んでいたことを示すと結論した。

なお、オンチェーン分析企業グラスノードは同じ29日のレポートで、取引所への入金が縮小していることからは市場の「無関心」が示唆されるもので、こうしたパターンは、弱気相場の中盤における静かな局面でしばしば見られるものだと述べている。

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