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ソラナDAT最大手フォワード・インダストリーズ、競合3社に買収提案も全社拒否 業界再編は難航

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 世界最大約701万SOLを保有するフォワード社が業界統合に動く
  • 競合3社への買収提案はいずれも拒否され、再編は難航

ソラナトレジャリーの統合を目指して

米ナスダック上場のソラナトレジャリー企業最大手、フォワード・インダストリーズ(Forward Industries:FWDI、以下フォワード社)は、業界再編を視野に競合他社への買収提案を相次いで実施しているものの、いずれも拒否され進展は難航している。

同社の発表によると、ソラナ・カンパニー(Solana Company: HSDT)、ソルメイト(Solmate:SLMT)、スカイAI(SKYA: 旧Sharps Technology)の3社に対し買収提案を行なった。ソラナ・カンパニーとソルメイトは買収提案を拒否し、スカイAIは期限内に回答しなかった。

CoinGeckoのデータによると、ソラナ・カンパニーとスカイAIのSOL保有量はいずれも約200万SOL超で、両社はソラナトレジャリー企業の中でも上位5社に入る規模となっている。

買収提案は全株式交換による企業統合を目指すもので、成立した場合、対象企業の株主は、フォワード社の株式を受け取る仕組みだった。

具体的には、ソラナ・カンパニーの株主には、HSDT株1株につきフォワード社株0.386株(約10%のプレミアム、1株約1.63ドル相当)を割り当てる条件が示された。

フォワード社は、ソラナ・カンパニーに対する提案について、同社取締役会が協議に応じることなく、即座にフォワード社の提案を拒否したことに対し、「失望と驚きを禁じ得ない」とコメントした。

フォワード社は、統合が実現すれば両社の株主価値の向上につながるほか、ソラナ・エコシステム全体の強化にも寄与すると主張している。また、昨今の暗号資産(仮想通貨)市場の低迷も踏まえ、同社は声明で次のように述べた。

現在の市場環境においては、株主への約束を果たし、そのビジョンをさらに前進させるために、企業間の協力および戦略的行動が不可欠であると確信している

フォワード社の概要と戦略

フォワード社は、もともと医療技術分野の製品デザインおよび製造会社として事業を展開していたが、2025年9月にソラナ保有戦略へと大きく舵を切った。約16億5,000万ドル規模の私募増資を通じて調達した資金でSOLを取得し、現在は約700万SOLを保有する世界最大級のソラナトレジャリー企業となっている 。

同社は長期ビジョンとして「ソラナのバークシャー・ハサウェイとなる」ことを掲げ、世界最大規模のSOLトレジャリー構築に加え、バリデーター運営、リキッドステーキングトークン「fwdSOL」の展開、そしてソラナプロトコルへの投資と流動性提供を通じて、ソラナエコシステムの成長を促進する公開市場プラットフォームの構築を進めている。

さらに同社は、保有資産を活用して収益を上げるための他の戦略も展開している。リキッドステーキングしたSOLを担保に主要出資企業であるGalaxyから資金を調達し、その資金をOnReなどのSOL価格と連動しにくい高利回り投資へ再投資することで、追加的な収益源の確保を図っている。

6月末には米国株の主要指数Russell 2000およびRussell 3000指数への組み入れも予定され、機関投資家の参入による流動性向上が期待される。

関連記事:ETH・SOLトレジャリー企業2社、米ラッセル指数組み入れ予備リストに掲載

仮想通貨DAT上場企業シャープリンクとフォワード・インダストリーズが6月29日付でラッセル2000・3000指数に組み入れられる予定。ビットコイン以外の仮想通貨トレジャリー企業として初の事例とみられる。

オンチェーン分析のLookonchainによると、5日時点でのフォワード社のソラナ含み損は約11.3億ドル(約1,800億円)に達している。約1ヶ月の非活動期間を経て同社は、45万5,784 SOLをCoinbase Primeに入金したことがオンチェーンで確認されており、今後の動向が注目される。

 

関連記事:フォワード・インダストリーズ、ソラナ含み損が約1800億円 約46万SOL送金を確認=Lookonchain

オンチェーン分析のLookonchainが、フォワード・インダストリーズのSOL保有における含み損が約11.3億ドル(約1800億円)に達していると報告。約1ヶ月の非活動期間を経て、455,784 SOLのCoinbase Primeへの送金を確認した。

一方、フォワード社の最高投資責任者(CIO)を務めるライアン・ナビ氏は、同社がソラナトレジャリー競合他社の買収において、十分な優位性を備えていると主張する。

同氏によれば、多くのトレジャリー企業が長期にわたる弱気相場で苦境に立たされている。中でも規模の小さいトレジャリー企業は高い運営コストによって収益性が悪化し、株主価値を損ないやすいと指摘した。

その上でナビ氏は、現在の市場環境を業界再編の好機と捉え、「他社が守りに入る状況で、当社は攻めに転じられる」と説明。競合他社の買収・統合を通じて、双方にメリットのある結果をもたらすことが可能だと強調した。

関連記事:ソラナ保有世界最大フォワード・インダストリーズ、担保融資で自社株買い

フォワード・インダストリーズがSOL担保融資で約2,740万ドルの自社株買いを実施。発行済み株式を7%削減しSOL-per-shareを年換算29%改善する一方、Q1最終損失は5億8,560万ドルに達した。

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