WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ストラテジーの『ビットコイン強制売却連鎖説』、ウォール街2社が反論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ベンチマーク・TDコーウェン、強制売却連鎖説を否定
  • 前週1,587BTCを約1億ドルで追加購入

2社が懸念に反論

The Blockが16日に報じたところによると、米投資会社ベンチマークとTDコーウェンのアナリストが同日付のレポートで、ストラテジーがビットコイン強制売却の連鎖に陥るとの市場の懸念を否定した。両社はストラテジー(MSTR)に対して「買い」推奨を維持しているという。

ベンチマークのマーク・パルマー氏は「ビットコインの強制売却連鎖説は、ストラテジーが1週間の悪材料でビットコインを売却するという前提に立っているが、いくつかの重要なステップを飛ばしている。仮にストラテジーがビットコインを実質的に売却するとしても、まず配当支払いに充てる10億ドルの現金準備を使い切る必要がある」とレポートで述べた。

フォーチュン誌は6月9日付の報道で、ストラテジーの優先株による負債が膨らむ構造が強制売却の連鎖を引き起こしうると指摘しており、懸念が市場に広まっていた。

同誌によると、ストラテジーは2025年初頭以降、優先株の発行を急拡大させており、現在の優先株発行総額は約155億ドルに達している。この優先株への年間配当支払額は約15億ドルに膨らんでいる一方、同社の手元現金は約10億ドルにとどまり、1年分にも満たない。配当支払いのために新たな優先株を発行し続ければ、負債がさらに積み上がる構造となるという。

さらに、ストラテジーが5月末に32BTCのビットコインを売却したことで、マイケル・セイラー会長が掲げてきた「売却しない」という方針が崩れたと指摘した。ビットコインの最大の買い手として知られる同社が大規模売却に転じれば、市場に売り圧力が連鎖する可能性があると同誌はみている。

関連記事:セイラー氏「ビットコインを売らないことは個人向け」、会社は必要時に売却と説明

ストラテジー共同創業者マイケル・セイラー氏がBTCプラハで声明。「BTCを売るな」は個人投資家向けのメッセージで、同社が必要時にBTCを売却することは5年間の開示文書で明示済みだと説明。5月の32BTC売却をめぐる議論の背景を読む。

ビットコイン価格は6月6日に59,000ドル台まで下落したが、16日には一時67,000ドルまで続伸した。

関連記事: 「純購入者の立場は変わらない」ストラテジーCEO、ビットコイン売却の狙いを説明

ストラテジーの32BTCのビットコイン売却とフォン・レCEOが語った目的に関する記事。

STRCの配当と現金準備

フォーチュン誌の主張に対してパルマー氏は、ストラテジーの永続優先株STRCには満期日が存在しないため、売却が加速するシナリオは考えにくいと指摘し、「約550億ドル相当のビットコイン準備金が売却の議題に上がるまでには、会社は一連の失敗を経なければならない」とコメントした。

また、TDコーウェンのランス・ビタンザ氏とジョナサン・ナバレテ氏も同日付レポートで、STRCの配当支払い負担はストラテジーの現金準備を踏まえると管理可能な水準だとした。ただし、ビットコイントレジャリー戦略が機能するには、ビットコイン価格が少なくとも緩やかに上昇し続ける必要があるとも指摘した。

TDコーウェンは「STRCは下落局面でボラティリティを大幅に抑制しており、ビットコインが大幅に下落した局面でもプラスまたはほぼフラットのリターンを提供している。この特性から、高ボラティリティのビットコインとは対照的に、STRCは資産保全・インカム手段として機能するものだ」と述べた。

ストラテジーは5月26〜31日に32BTCのビットコインを約250万ドルで売却しており、2022年以来約4年ぶりの売却となった。売却金はSTRCの配当支払いに充てるもので、平均売却単価は1BTCあたり77,135ドルだった。フォン・レCEOはその後の11日のCNBCインタビューで、この売却について「市場に対して、必要なときにビットコインを売却できることを示すためだった」と説明した。

関連記事:「ストラテジーと現物ETFの大量購入がなければビットコインは2.2万ドルまで下落していた」Cryptoquant創設者が反論

仮想通貨分析プラットフォームCryptoquantのKi創設者は6日、ストラテジーと現物ETFが古参クジラの売却した124万BTCを吸収しなければ、ビットコインは現在も2.2万2,000ドル付近まで下落していた可能性があるとの見解を示した。

ストラテジーは15日、前週1,587BTCを約1億ドルで追加購入したと発表し、総保有量は846,842BTCとなった。また、6月1〜7日にも1,550BTCを購入しており、フォン・レCEOは11日の同インタビューで「差し引きで今月約1,500BTCを純購入した」と語った。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/16 火曜日
08:05
カルシ、サッカーのワールドカップ開幕週に取引高が過去最高に
予測市場プラットフォームのカルシは6月8日からの週に、名目の週次取引高が8,240億円超に達して過去最高額を更新。11日からはサッカーのワールドカップが開幕している。
07:50
Ventualsがサービス終了、ハイパーリキッドのプレIPO先物市場が再編へ
ハイパーリキッド上でオープンAIやアンソロピックの評価額に連動した先物を提供してきたベンチュアルズが15日にサービス終了を発表。チームは同エコシステム内の別プロジェクトへ合流する方針だ。
06:55
ストラテジーの『ビットコイン強制売却連鎖説』、ウォール街2社が反論
ベンチマークとTDコーエンのアナリストが16日、ストラテジーのビットコイン強制売却連鎖懸念を否定するレポートを公開した。
06:20
スペースX上場日、ハイパーリキッドのSPCX出来高が14億ドルに急増
イーロン・マスク氏のスペースXがナスダックに上場した日、ハイパーリキッドのHIP-3市場でSPCXの永久先物出来高は14億ドルに達し、同セッション全体の30%を占めた。株式連動無期限先物の台頭が仮想通貨デリバティブ市場の構造を変えつつある。
06:00
ビットマイン、先週7.6万ETHのイーサリアムを追加取得 5%目標の93%に到達
仮想通貨トレジャリー企業のビットマインが15日、直近1週間で76,882 ETHイーサリアムを追加取得し、保有総量が562万ETHに達したと発表した。先週に続く追加購入となる。
05:45
米クラリティー法案、残り9会期日で7月4日成立が困難に 
米仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」について、ホワイトハウスが掲げた7月4日成立目標の実現が、残り9会期日という立法日程の壁から困難な情勢にある。倫理条項交渉も難航しており、業界は年内成立を次の目標に据えている。
06/15 月曜日
21:15
ストラテジーが1587BTCのビットコインを追加購入、2週間連続で買い増し実施
ストラテジーは15日、1587BTCのビットコインを1億ドルで追加取得し累計保有量が846842BTCになったと発表。5月末の売却後、2週連続で約1億ドル規模の購入を実施。
14:38
ビットバンク、分散型予測市場の国内利用で口座停止措置も 賭博行為リスクを懸念
この記事のポイント ポリマーケット等との入出金確認で口座機能を全停止 日本国内からの利用は賭博行為に該当する可能性 予測市場との入出金で口座停止措置 ビットバンクは15日、ポリ…
13:36
イーサリアム研究者、量子耐性署名「SPHINCS-」を提案 既存EVMで検証コスト大幅削減
イーサリアム財団の研究者が、既存のEVM上で検証可能な量子耐性署名「SPHINCS-」を提案した。NIST標準のSPHINCS+をEVM向けに最適化したSPHINCS-は、ハードフォークなしで導入可能で、検証コストはわずか0.07ドルの低コストを実現した。
13:06
ビットコイン採掘難易度が史上11番目の大幅下落=ギャラクシーリサーチ
仮想通貨ビットコインの採掘難易度が先週末に低下し史上11番目の下方修正を記録した。BTC価格下落でマイナーの採算が悪化したことが背景にある。
12:51
ヒューマニティプロトコル、約57億円流出 フィッシングで秘密鍵窃取と調査報告
生体認証型IDプロジェクトのヒューマニティプロトコルが6月8日に受けた$H流出事案について、セキュリティ企業Quantstampが独立調査の結果を公表。Bithumbを装ったフィッシングメールで役員端末を掌握し秘密鍵を窃取、北朝鮮系の手口と一致すると指摘した。
10:22
Unifi、JPYC流通量首位と発表 対応開始から1ヶ月未満
LINE NEXTのグローバルフィンテックサービスUnifiが、JPYC対応開始から1ヶ月未満でJPYC流通量首位を獲得。LINEアプリ上で完結するノンカストディアル型の設計が実ユーザー獲得につながった。リワード機能や海外決済など今後の展開を解説する。
09:57
量子耐性アドレスへの移行で「放置されたビットコイン」をどうすべきか=コインベースレポート
コインベース諮問委員会が仮想通貨ビットコインと量子コンピュータ脅威に関するレポートを発表。「砂時計プロトコル」など3つの方策を組み合わせた中間的アプローチを提案した。
09:37
ビットコイン長期保有者の取引所流入、2015年来の最低水準=アナリスト
CryptoQuantアナリストのDarkfost氏が、ビットコイン長期保有者の取引所流入データを分析。年間平均は1日800BTC超と2015年以降で最低水準に低下。ETF・機関投資家の参入が長期保有者層の構造変化を促している可能性を指摘する。
08:43
ストラテジー、ビットコイン追加購入を示唆 セイラー氏「ドットを加え続けている」
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が6月14日、過去の購入履歴を示すチャートをXに投稿し「ドットを加え続けている」と記述。845,256 BTCを保有する同社の新たな追加取得が週内にも開示される可能性が高まっている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧