WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米CFTCの円卓会議 清算機関改正に関するFTX申請を議論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

業界リーダーが結集

米商品先物取引委員会(CFTC)は25日、大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの米国部門で、デリバティブ取引に特化した「FTX US Derivatives」(以下、FTX.USと表記)の提案について、デリバティブ業界と仮想通貨業界の双方から関係者を招き、円卓会議を開催した。

デリバティブとは

デリバティブとは、仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。原資産の取引におけるリスクを軽減するために活用したり、単純に高い収益性を追求するために利用されている。

▶️仮想通貨用語集

FTX.USの提案内容は、CFTC認定の先物取引業者(FCM)の仲介なしに、証拠金デリバティブ取引を自社プラットフォームで直接精算できるようにするものだ。

従来のデリバティブ市場では、FCMがリスク配分の采配に関して重要な役割を果たしていると認識されているが、FTX.USの提案では、この役割を非仲介型の自動精算システムに置き換えるため、FCMの廃止につながる。

円卓会議には、米大手デリバティブ取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やインターコンチネンタル取引所(ICE)の代表者をはじめ、シティグループ、ブラックロック、JPモルガンなどの金融業界の大御所が参加。仮想通貨業界からは当事者であるFTXのサム・バンクマン=フリードCEOに加え、コインベース、パンテラ・キャピタルなどの関係者が出席し、議論は6時間に及んだ。

関連:米CFTC、クリアリングに関するFTX USの新提案について円卓会議へ

円卓会議の目的

CFTCが主催した円卓会議の目的は、仲介機関をなくすことが、清算機関だけでなくデリバティブ市場全体にどのような影響を及ぼすのか、幅広く利害関係者や専門家から意見を聞くことにある。

会議では、CMEのショーン・ダウニー氏がFTXの提案は「アルゴリズムが本質的に資本に取って代わることが可能」との仮定に基づいていると指摘。市場を混乱させたアルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」の例を引き合いにし、証拠金と資本は異なると批判した。

また、R.J. O’Brien & Associatesのジェリー・コーコランCEOは、リアルタイムで市場ストレスに反応する自動清算システムの利用は、「フラッシュクラッシュのサイクルを発生させる大量破壊兵器」であり、人間の介入が及ばないことに危機感を表した。

このような批判に対し、FTXのサムCEOは、担保やポジションをリアルタイムで把握することにより、実際に必要になるまで顧客のポジションを維持することが可能で、システミックリスクを回避することにつながると回答した。

FTX.USの提案は、すでにFTXが国際的に数年間展開している取引モデルを、CFTCの規制に準拠するように調整したものであるという。

サム氏は、消費者保護の重要性は認識しているとしながらも、証拠金取引については「この部屋にいる人々より遥かに熟知している」多くの個人投資家を守ろうとする「専門家」の発言は、皮肉なものだと批判した。

農作物や石油は

一方、デリバティブ市場はエネルギーや農作物なども網羅していることから、24時間体制で動くデジタル資産市場とは事情が異なる事態も発生する。

FTXの提案が「効果的に機能しない市場があるのでは」という質問に対し、バンクマン=フリード氏は、農作物に関しては、「解決不可能な問題ではない」が、さらなる調査や考察が必要になるだろうと回答した。

JPモルガンの代表からは、仮想通貨以外の製品が提案された際には、当該市場に制限を設けたり審議により多くの時間をかける方法などが示唆された。

サム氏は円卓会議中に、様々な指摘に対する自身の意見や回答を随時ツイートしていたが、最後に次のような感想をまとめている。

以前にも述べたように、CFTCは世界最速の規制機関ではないし、そのプロセスはとても長引くものだ。しかし、彼らは実にこの分野に精通しており、詳細に注意を払っている。今日の党派的風潮が学ぶべきアプローチを示しているといえる。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/26 日曜日
11:30
ビットコイン原油高で上値重く、クラリティ法案とFOMCが焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は原油高と中東情勢の緊迫化を背景に上値を圧迫され、1090万円タッチ後に1070万円周辺で推移。クラリティ法案の審議進展とFOMCでの追加利上げ姿勢が、次の相場の方向感を左右する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(7/24)|クラリティー法の動向・BTC相場分析・メタプラネットの戦略のまとめ 
今週は、米仮想通貨市場構造法案(クラリティー法案)に関する動向、ビットコイン相場の分析、メタプラネットの次の成長戦略に関する記事が関心を集めた。
07/25 土曜日
13:10
米国務省、ビットコイン政策研究所やパランティアと提携
米国務省が官民人材交流の新制度を発足させ、ビットコイン政策研究所やパランティア等が創設パートナーに加わった。デジタル自由やAIガバナンスの政策形成に業界の知見が反映される可能性がある。
11:16
サッカークラブ鎌倉インテル、スタジアムNFT関連特許取得
鎌倉インターナショナルFCが、スタジアムの区画とNFT保有者をブロックチェーンで紐づける仕組みの特許を取得した。他クラブとの連携拡大にもつながる動きとして注目される。
10:25
BitMEXが集団訴訟に直面、622ビットコインの返還請求
仮想通貨取引所BitMEXが集団訴訟に直面し、原告は内部デスクによる強制清算操作を理由に622.66BTCの返還を求めている。同社は9月23日の閉鎖を予定している。
09:55
米ラトニック商務長官ら、ジーニアス法をテザー社有利に進めた疑い浮上=報道
ラトニック米商務長官と元政権高官ハインズ氏がステーブルコイン規制「ジーニアス法」をテザー社有利に導いた疑いをブルームバーグが報じた。テザー社は否定している。
08:50
ワールド財団が86億円調達、AI時代の人間ID基盤拡大へ
ールド財団はAIエージェント時代に人間であることを証明するID基盤の拡大に向け、パンテラ・キャピタル主導で86億円を調達したと発表した。
08:10
リップル、RLUSDの新プラットフォーム「Ripple Mint」をローンチ
リップルは、米ドルステーブルコインRLUSDの機関向けプラットフォームRipple Mintをローンチ。RLUSDを利用する機関に柔軟性を提供する。
07:10
ストラテジー、ビットコイン保有価値の新指標公表
最大手ビットコイントレジャリー企業『ストラテジー』が、負債と優先株を控除した純ビットコイン保有価値を示す新指標を導入した。株主にとっての実質的な保有価値がより明確になると主張。
06:20
米クラリティー法案、年内成立の確率が30%まで低下=ギャラクシー・リサーチ
仮想通貨市場構造法案クラリティー法について、ギャラクシー社が2026年中の成立確率を30%に引き下げた。上院共和党の賛成票は50票程度にとどまり、採決の見通しは不透明だ。
05:50
米上院版クラリティー法案、7民主党議員が反対 全米警察友愛会は支持
仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」の米上院修正草案について、民主党7議員が反対姿勢を示す一方、全米警察友愛会が支持を表明し、法案審議は正念場を迎えている。
05:00
海外仮想通貨取引所29社、韓国グーグルプレイで新規インストール非対応に
韓国のグーグルプレイストアで、OKXやバイビットを含む海外仮想通貨取引所29社が新規インストール不可となっていることが判明した。
07/24 金曜日
18:00
伝統金融とDeFiの融合、新しい金融商品が問う市場の境界線|WebX2026
WebX 2026のパネル「伝統金融×DeFi」をレポート。Wintermute、Gauntlet、イタリア中央銀行が、トークン化やボールト、非ドル・ステーブルコインを軸に、DeFiと伝統金融が交わる市場の境界線を論じた。
17:14
仮想通貨マイニングのプーリン破産申請、負債1億7300万ドル超
プーリンが米ニュージャージー州の裁判所に連邦破産法11条を申請。負債は1億7,300万ドル超に上り、資産売却を経て清算計画の承認を目指す。2021年の中国採掘禁止令や2022年のウォレット危機からの経緯を読む。
16:49
円ステーブルコイン決済の実装期、5社が語る現在地|WebX2026
WebX2026「円ステーブルコインの実装期」セッションレポート。Binance Japan・HashPort・Slash Vision・ネットスターズ・トレーダムが決済実績と普及への課題を議論。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧