CoinPostで今最も読まれています

米リップル社、CBDCプラットフォームにXRPをブリッジ通貨として導入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブリッジ通貨などとして活用

米リップル社は25日、同社の中央銀行デジタル通貨(CBDC)関連Webページを更新。同社がCBDC開発プラットフォームで暗号資産(仮想通貨)XRPを使用することを明らかにした。

関連福岡市の高島市長、米リップルの本社を訪問

リップル社のCBDCプラットフォームは、XRP Ledger(XRPL)を基盤に各国の中央銀行が利用することを想定し、デジタル通貨を安全かつ柔軟に発行・管理できるソリューションを提供することが目標。CBDCのトークン化サポートのほか、決済やDeFi(分散型金融)などの実装にも使用できる。

関連:デジタル・ユーロ協会(DEA)が米リップル社と提携、欧州のCBDC研究開発に協力

同社は仮想通貨XRP、あるいはクロス台帳通信プロトコルとして使用することで、(他の中央銀行と)効率的なクロスボーダートランザクションなどが実現できると解説。

また、金融機関が複数のネットワーク、あるいは通貨を使用して送金を行うリスクが軽減されるとしている。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い

▶️仮想通貨用語集

持続可能性も重視

リップル社が提供するCBDCは、既存の金融システムに統合できる仕組みになっており、決済システム、コア元帳、他のCBDCとも接続できる。銀行側は暗号化マルチサイン制御を利用して、CBDCを発行することが可能だ。

CBDCの発行者(各国の中央銀行など)は、認証されたアカウントに送金することができる仕組み。トランザクション自体は2~3秒で完了し、またネットワーク参加者は、CBDCプラットフォーム上の資金を、法定通貨と交換して発行者に返却することもできるとリップル社は説明。

持続可能性(サステイナビリティ)も重視されており、XRP Ledgerがカーボンニュートラルであることも強調されている。

関連:リップル社、中央銀行デジタル通貨(CBDC)をブータン王国と試験運用へ

2021年にはブータンで実証試験

リップル社は以前からCBDCに関する取り組みを行っており、2021年にはブータン王国の中央銀行「Royal Monetary Authority(RMA)」と協業し、試験運用を行うことを発表。

このテストは、ブータンの決済インフラにリップル社の台帳「CBDC Private Ledger」を導入するもので、企業や個人が利用する「リテール決済」、銀行間の決済である「ホールセール決済」、さらに国際送金の実験を行うとされていた。

また22年2月には、ドイツに拠点を置き、デジタル通貨に特化したシンクタンクであるデジタル・ユーロ協会(DEA)と提携し、共同でCBDCの研究開発に取り組むことを公表している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア