
OKB経済モデルを再編
グローバル向け暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは13日、ネイティブトークン「OKB」の経済モデルを大幅に改定すると発表した。過去の買い戻し分および準備金から計6,525万6,712.097枚(総発行量の約21.75%)を一括焼却(バーン)し、総供給量を2,100万枚に固定する。

出典:CoinMarketCap
OKBはOKXの取引所トークンで、日本国内ではOK Group日本法人のOKJが取り扱う。
発表直後、OKB価格は約7,000円から一時2万円まで急騰し、史上最高値を更新。その後は1万6,000円前後で推移している。時価総額は約9,500億円で市場25位。短期間で大きく変動しており、投資判断には価格変動リスクへの注意が必要だ。
X Layer中心の成長戦略
OKXによると、この大規模バーンは同社が運営するレイヤー2ネットワーク「X Layer」の成長とエコシステム強化に向けた経済モデル刷新の一環だ。X LayerはPolygonの「zkEVM」技術を採用したイーサリアム互換チェーンで、OKBを唯一のガス・ネイティブトークンとして利用する。
また、旧チェーン「OKTChain」は廃止予定。OKTChainはX Layer以前から運営されていたチェーンで、ネイティブトークンはOKTだったが、OKBへの統合が進められる。
X LayerはOKXのWeb3戦略の中核として高速・低コスト・相互運用性の高いプラットフォームとして、2024年4月16日にメインネットを開設。OKX取引所、OKX Web3ウォレット、OKX Payと連携し、200以上のdApps(DeFi、インフラ、NFT、SocialFiなど)が稼働。OKXの5000万人のユーザーがシームレスにアクセスできる。
今後のX Layer改良計画は以下の通り
日付 | 内容 |
---|---|
2025年8月5日 | 「PPアップグレード」完了。Polygon zkEVM技術の最新版(Polygon CDK)を統合し、TPSを最大5,000に向上、ガス手数料をほぼゼロ化。 |
2025年8月13日 | OKT取引停止。 |
2025年8月13日 | Ethereum L1版OKBの出金停止(段階的廃止開始)。 |
2025年8月15日 | OKT→OKBの自動交換開始(7/13〜8/12の平均終値基準)。 |
2025年8月15日 | OKB約21.75%の一括バーン実施、総供給量を2100万枚に固定。 |
2025年8月18日 | OKBスマートコントラクト改修、新規発行・手動バーン機能を削除。 |
2026年1月1日 | OKTChain稼働終了。 |
本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。