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トランプ政権、輸入金(ゴールド)へ関税課さないことを明確化の意向か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金への関税めぐり市場が混乱

米国のトランプ政権は、輸入金(ゴールド)に関税を課さないことを明確に表明する意向を示している。ブルームバーグが当局者の情報として9日に報じた。

このニュースを受けて、ニューヨーク市場の金先物は上げ幅を縮小し、世界的な指標であるロンドンの金スポット相場は下落した。現在、金CFDは1オンスあたり3,399ドル付近で推移している。

混乱の原因となったのは、米税関・国境警備局(CBP)が7日に、1キログラム規格や100オンス規格のゴールドバーは関税の対象になる通関コードで分類されるべきだと発表したことだ。

これが実現すれば米国の買い手は輸入金について関税が上乗せされた価格で買わなければならない。経済学者のピーター・シフ氏は、世界最大の金地金市場米コメックス(COMEX)が混乱する恐れがあるとして、次のように述べていた。

先物の期限が来た際にロング勢(買い手)がスイスから輸入される現物ゴールドを受け取ることを選択した場合、ショート勢(売り手)は39%の関税を支払うことを避けるためにポジション解消(買い戻し)に殺到して価格の高騰を招く可能性がある。

たとえ輸入が行われなかったとしても、これらの地金はすべてプレミアム価格で取引されるだろう。

しかしトランプ政権が今後、関税は課さないことを明言すれば、こうした事態は避けられると考えられる。

CBPの発表により、世界最大の精錬拠点であるスイスは特に大きな打撃を受けていたところだ。スイス貴金属製造商協会(MATA)は、金地金への関税は世界中の現物金の流れに悪影響すると表明していた。

関連:ピーター・シフ、米ドル支配の終焉を主張「ゴールドは通貨の性質を併せ持つ」

トークン化金市場は2,800億円規模に

現物金の価格が上昇する中、トークン化された金市場の時価総額も増加している。トークン化された金市場のシェアをほぼ二分しているのが、テザーゴールド(XAUT)とパックスゴールド(PAXG)だ。

記事執筆時現在で、時価総額首位のパックスゴールドは約9.6億ドル(約1,420億円)に達している。続くテザーゴールドは約8.4億ドル(約1,240億円)である。

なお、CoinMarketCapによると、トークン化金市場全体の時価総額は約19億ドル(約2,810億円)だ。

テザー社は7月、テザーゴールドをインドネシアのデジタル資産取引所Mobeeに上場したと発表した。Mobeeはテザーゴールドの自動的な定期購入や、最大0.5%の年利を提供する。

テザー社のパオロ・アルドイノCEOは、次のようにコメントした。

テザーゴールドは、物理的な保管に伴う複雑さをなくして、ユーザーに安全かつ低コストで、流動性の高い本物の金を保有する方法を提供する。

テザーゴールドのようなトークン化資産は、世界経済が不安定化する中、デジタルポートフォリオの多様化と価値の維持において重要な役割を果たすと確信している。

関連:金価格高騰で急成長する金連動型トークン市場、テザーゴールドとパックスゴールドが牽引

関連:金(ゴールド)価格に合わせて動く仮想通貨とは?市場の広がりとこれから

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