WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

金価格高騰で急成長する金連動型トークン市場、テザーゴールドとパックスゴールドが牽引

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トークン化された金市場が急拡大

金(ゴールド)が史上最高値を更新する中、金現物を担保とし金価格に連動する暗号資産(仮想通貨)も史上最高値を更新し、仮想通貨市場での存在感が高まっている。トークン化された金市場のトップを二分しているのが、テザーゴールド(XAUT)とパックスゴールド(PAXG)だ。

執筆時現在の金トークン市場の時価総額は、約21億4,500万ドル(3,067億円)だが、テザーゴールドは約8億2,955万ドル(1,186億円)、パックスゴールドは約7億9,400万ドル(1,135億円)で両トークンが市場の75%以上を占める。

金価格は4月22日に1トロイオンスあたり3,500ドルを超え、史上最高値を記録した。執筆時現在は1トロイオンスあたり3,342ドル近辺で取引されている。金は年初から約25%~30%急騰し、過去5年間では100%上昇した。金に連動するXAUTやPAXGの価格にも直接反映され、年初からそれぞれ28.3%と27.9%上昇した。

金価格は、中央銀行(主に中国やインド)による購入の急増に加え、米中貿易摩擦、米国の財政赤字による不確実性の高まりなどの地政学的リスクが需要を押し上げている。さらに、インフレに対する懸念や法定通貨に対する信頼低下が、安全資産としての金への逃避を促進している。

金ETF(上場投資信託)の需要も高まっており、ワールド・ゴールド・カウンシルのデータによると、2025年第1四半期の金ETFへの流入量は226.5トンに達し、2022年初頭以来の高水準となった。

関連:金(ゴールド)価格に合わせて動く仮想通貨とは?市場の広がりとこれから

最大のトークン化資産となるか

テザー社CEOのパウロ・アルドイノ氏は、安全資産としての金への注目が高まる中、テザーゴールド(XAUT)が世界最大のトークン化された金市場となると主張している。

世界が混乱をヘッジしようとした結果、金価格は上昇している。中央銀行は、準備金の一部として数千億ドル相当の金を積み増ししている。 
XAUtは、すでにUSDtを利用している何億人もの人々にデジタル・ゴールドの投資機会を提供する。
これは避けられないトレンドだ。

ビットコインは「デジタルゴールド」として、比較的安定した資産とみなされているが、ボラティリティは依然として高い。歴史的に安全な資産として信頼されてきた金をトークン化した仮想通貨は、金のデジタル版としての機能を提供するため、世界経済の先行きの不確実性が高まる中、急速に台頭してきている。

仮想通貨データ分析プラットフォームGlassnodeの共同創設者Rafael氏は、アドレス活動、保有者数、取引回数、使用されたガス(手数料)など、主要なオンチェーン指標において、テザーゴールドの採用が増大していると指摘した。

出典:Rafael氏

関連:金価格の史上最高値から150日以内にビットコイン上昇か、歴史的パターンが示す40万ドルへの道筋

テザーゴールドについて

テザーゴールドは、2020年1月にローンチした金連動型のステーブルコインで、1XAUTが1トロイオンス(約31.1035g)の純金に裏付けられている。金の安定性とブロックチェーンの利便性を融合させ、デジタル資産として金を保有するための手段を提供する。

XAUTトークン(ERC-20)は、小数点以下6桁(最小0.000001トロイオンス単位)まで分割可能であり、現物金の最小単位である1gより少なく、少額からの投資が可能だ。また、金の保管手数料はかからない。

XAUTトークンは指定された金地金(きんじがね)に対する分割不可の所有権を提供するため、XAUT保有者は自分のアドレスに関連付けられた金塊の詳細を確認することも可能だ。

XAUTトークンは、金の現物(金インゴット1本単位)または米ドルに交換できる。バイナンス、Gate.io、MEXC、LBankなど主要取引所およびUniswap(DEX)で取引可能となっており、DeFiでの応用も拡大している。

米ドル建てステーブルコインを凌駕するか

仮想通貨ジャーナリストのマックス・カイザー氏は、金連動型ステーブルコインが米ドル建てステーブルコインを凌駕する可能性を指摘している。

その背景として、ロシアや中国、イランは米ドル建てステーブルコインを受け入れないと見られること、金がインフレに相関して上昇することを挙げた。

基軸通貨としての米ドルの先行きの不透明さが増す中、金の価格は今後も継続して上昇するとの予測も散見される。

貴金属市場の分析と予測を行うInvestingHavenは、2030年までに金価格が5,155ドルに達すると予測。CoinIndexは5,858ドルから最大7,160ドルの範囲となると予測している。そのため、金価格に連動するXAUTなどのトークン価格も同水準で推移すると予想される。

関連:ゴールド(金)建てステーブルコインは米ドル建てを凌駕する可能性 マックス・カイザー氏が予測

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/05 木曜日
21:35
バイナンス、シグナルプラス連携のAPIキー全削除 利用者への影響なし
Binanceは5日、シグナルプラスに紐づくAPIキーをすべて削除したと発表した。自社システムへの影響はなく資産は安全としており、仮想通貨デリバティブ大手Deribitも同様の対応を取った。
18:00
バイデン前米大統領の次男に聞くミームコイン「LAPTOP」 透明性の設計と民主党への提言
日本語:バイデン前米大統領の次男ハンター・バイデン氏がCoinPostの単独取材に応じた。ミームコイン「LAPTOP」の透明性設計や予測市場、ローンチ直後の価格急落、民主党への提言、米国の暗号資産規制、日本市場への期待を語った。
17:30
バイナンス、流出資産の約98%補填 準備金証明は44銘柄に拡大
仮想通貨取引所バイナンスは4日、約63億ドル相当が流出した事件で影響額の約98%を補填したと発表した。準備金証明の対象は10銘柄から44銘柄に拡大。凍結額の幅や流出資金の動き、3日公表の初期報告の要点をまとめる。
17:00
米ビットコインマイニング大手2社、計2.3万BTC売却 AIデータセンター投資と自社株買いに活用
米マイニング大手のライオット・プラットフォームズとHut 8が、Q3決算で大量のビットコイン売却を公表した。ライオットはAIデータセンター建設と債務返済に、Hut 8は自社株買いに充当した。
16:18
三菱UFJ銀行やHSBC、JPモルガンなど5社、トークン化金融の標準化団体を設立
三菱UFJ銀行やHSBC、JPモルガンのキネクシスなど5社が4日、シンガポールで非営利団体GL1 Orgを設立した。MAS主導の取り組みを業界主導に移し、ブロックチェーン上のトークン化資産を各基盤で扱うための共通標準の策定と普及を支える。
16:00
バイナンスのハッキング被害、ビットコインへの影響は限定的=米Bitwise投資責任者
米ビットワイズのマット・ホーガン投資責任者は4日付のメモで、バイナンスのハッキングがビットコイン相場に影響しないとの見方を示した。過去最大級10件のハッキング後、ビットコインは上昇と下落が5件ずつだった。
15:45
Coincheckチャットとは?使い方と注意点【2026年】
Coincheck(コインチェック)が2026年11月に始めた「Coincheckチャット」の使い方を解説。できること、投稿のルール、利用するときの注意点まで、国内最大の暗号資産メディアCoinPostがまとめました。
15:30
バイナンス60億ドル流出、韓国政府は対北制裁の議論に至らず
韓国統一省の当局者は5日、北朝鮮の関与が指摘される大手仮想通貨取引所バイナンスの60億ドル超の不正流出をめぐり、政府内で対北制裁の議論はまだ始まっていないと明らかにした。FBIの断定や金与正氏の否定談話とあわせて経緯を整理する。
15:00
ヘイズ氏、AI大型IPOの希薄化に警鐘 ビットコインなどへの波及を予想
BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏が、SpaceXやアンソロピックなどAI大型IPOのロック解除による希薄化を警告。株価低迷がAI関連債の利回り上昇と米銀行の信用縮小を招き、ドル流動性の低下を通じて仮想通貨市場に波及すると分析した。
14:10
英資産運用大手シュローダー、新興国債券ファンドをソラナでトークン化
英資産運用大手シュローダーは4日、新興国債券ファンドのトークン化持分をソラナ上で提供開始した。RWA基盤のセントリフュージと連携し、同社初のソラナ展開となる。現金や短期国債が中心だったトークン化がアクティブ運用の債券戦略へ広がる。
13:35
仏銀行アルケア、ハッキング被害で自社口座から不正送金と発表、仮想通貨に換金の可能性
仏銀行グループのクレディ・ミュチュエル・アルケアは、ハッキングで攻撃者が自社口座から他行へ送金し、仮想通貨に換金した可能性があると説明した。顧客資産への影響はないとしている。
13:05
米SECイノベーション免除制度下で初のトークン化米国株取引、TSV LLC上で実施
ナスダック上場のカントン・ストラテジックは、SECのイノベーション免除の下でトークン化株式の初取引が成立したと発表した。取引はTSV LLC上で実施された。
12:08
イーサリアム耐量子化、EF研究者が2028年完了を目標に
イーサリアム財団の研究者ドレイク氏がDevcon 8で、耐量子・ポストAI移行を2028年12月までに完了させたいとの目標を示した。EF公式期限より1年早い。Glamsterdam後の24カ月で3回のハードフォークを想定する。
11:30
ソニー銀行、デジタル証券の委託先に不正アクセス 顧客621人分の情報漏洩
ソニー銀行は、セキュリティトークン(ST)事業の委託先セキュリタイズ・ジャパンへの不正アクセスで、顧客621人分の情報が漏洩したと発表した。デジタル証券の取引は停止中。同じ委託先を使う丸井グループやNTTデータも漏洩を公表している。
11:30
バイナンス流出被害後のセキュリティ需要高まる、Blockaidに63億円投資確約
メタディスクリプション(120文字以内):セキュリティ企業のブロックエイドが4000万ドルの投資確約を取り付けた。バイナンスで63億ドル規模のハッキングが起きたことで、クリプトセキュリティへの投資需要が高まっている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧