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トンコイン(TON)の買い方・売り方 テレグラムアプリのタップゲームで稼ぐ方法

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トンコイン(TON)の買い方・売り方

トンコイン(TON)は、Telegram(テレグラム)アプリ上で管理が可能な暗号資産(仮想通貨)です。

タップ・トゥ・アーン(タップして稼ぐ)ゲーム分野の拡大を受けて、TONのウォレットアドレス数や時価総額は急拡大しています。

本記事では、トンコインの特徴やタップ・トゥ・アーンゲームとの関係を解説し、トンコイン(TON)の役割や売り方・買い方についてご案内します。

この記事でわかること

  1. トンコイン(TON)とは
  2. 「タップ・トゥ・アーン」ゲームとの関係
  3. Notcoin(NOT)の成功
  4. 人気のタップ・トゥ・アーンゲーム
  5. トンコイン(TON)の買い方・売り方
  6. トンコインの基本情報
  7. トンコインの将来性

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トンコイン(TON)とは

トンコイン(TON)は、Telegram社が立ち上げ、TON Foundationが引き継いだブロックチェーン「The Open Network(TON)」のネイティブトークンです。

トンコインの最大の特徴は、テレグラムで使用できることです。テレグラムは、月間アクティブユーザー数が約9億人を誇るメッセージングアプリで、世界中で利用されています。

トンコインは、アカウントに紐づいたテレグラムウォレットアプリを作成して、送りたいアカウントを選択し、手数料無料かつ即座に送金することができます。ウォレットアプリをSTON.fiなどの分散型取引所に接続すれば、スワップもテレグラム上でスムーズに行えます。

「タップ・トゥ・アーン」ゲームとの関係

タップ・トゥ・アーン(タップして稼ぐ)ゲームは、テレグラムのチャット内で遊べるミニアプリで、シンプルなボタンのタップを通じてゲーム内ポイントを稼ぎ、多くの場合、関連する暗号資産を得ることができます。

ゲームプレイには仮想通貨ウォレットは必要ありませんが、独自トークンの受け取りにはウォレットが必要です。そのため仮想通貨ウォレットのマーケティングに適しており、ゲームを立ち上げるとサードパーティ製ウォレットの広告が掲載されるケースがあります。

「タップ・トゥ・アーン」は2024年に急成長しており、これに伴いトンコインのユーザー数も急増しました。月間アクティブ・ウォレット数は、2023年末の10万未満から2024年6月時点で540万以上に増加しています。

月間アクティブウォレット数 出典:TONSTAT

Notcoin(NOT)の成功

2024年1月にリリースされた「Notcoin」は、タップ・トゥ・アーンゲームの代表例です。画面中央に表示されるコインをタップすることで、ノットコインと呼ばれるポイントを獲得。紹介目標の達成などのタスクを通してブースト(増幅)できます。

シンプルなデザインと無料プレイ、将来的なエアドロップへの期待から、多くのユーザーを獲得しました。マイニングフェーズが終了した2024年4月1日までに、1日のアクティブユーザー数は600万人、総プレイヤー数は3,500万人に達しました。

2024年5月16日にはTON上で「NOT」トークンがローンチされ、プレイヤーはゲーム内で獲得したコインに基づいてNOTトークンを受け取ることができました。NOTトークンのウォレット数は160万件に上り、有名なミームコインを凌ぐ規模となっています。

NOTトークンの換金方法

ユーザーは、タップ・トゥ・アーンゲームで受け取ったトークンを、他の暗号資産に交換して収益化します。Notcoin(NOT)の場合はTONブロックチェーンの主要な分散型取引所(DEX)「STON.fi」や「DeDust」で、トンコイン(TON)やテザー(USDT)に交換できます。

これらのDEXは、テレグラムウォレットアプリに接続可能なので、NOTからTONやUSDTへのスワップをスムーズに行えます。

出典:STON.fi

そして、TONを取り扱う日本の取引所の口座に移せば日本円に換金できます。2024年6月24日現在、日本国内でトンコイン(TON)の売買ができる暗号資産(仮想通貨)取引所は、ビットポイントとオーケーコインジャパンの2つの取引所です。

人気のタップ・トゥ・アーンゲーム

シンプルな操作性と戦略的な要素を兼ね備えたタップ・トゥ・アーンゲームは今やキラーアプリとして位置づけられています。この成功を受けて、多くの開発者がこの分野に参入し、ゲーム性も充実してきています。

最近ではソーシャルゲームとも連動しており、戦略的に通貨を稼ぐ仕組みが組み込まれています。アプリ内課金やプレミアム機能の提供を通じて、ユーザーはゲームを楽しみながら収益を上げることができます。ゲーム内で獲得した通貨に応じて独自トークンのエアドロップが行われることも多く、これらのトークンはNOTトークン同様に、STON.fiなどで取引可能なケースが多いです。

Hamster Kombat(ハムスターコンバット)

「Hamster Kombat」は、かわいいハムスターをタップしてポイントを獲得するゲームです。獲得したポイントを使って「ハムスターCEO」が運営する仮想通貨取引所を拡大させることができます。ゲーム内では、証拠金取引の有効化や新しいミームコインの上場、「マネーロンダリング対策」ポリシーの実装などが可能で、1時間あたりに獲得できるポイントを増やすことができます。ユーザー数は180万超、公式テレグラムチャンネルには3100万人以上のフォロワーがいます。

Pixelverse(ピクセルバース)

出典:テレグラム

「Pixelverse」は、タップで稼いだポイントを駆使してキャラクターを成長させ、他のプレイヤーと格闘するタイプのゲームで、バトルに勝利するとコインを獲得できます。Delphi Ventures、Merit Circle、Bitscale Labsなどが参加する資金調達で、550万ドル(約8.6億円)を調達しました。

トンコイン(TON)の買い方・売り方

2024年6月24日現在、日本国内でトンコイン(TON)の売買ができる暗号資産(仮想通貨)取引所は、オーケーコインジャパンとビットポイントの2つです。

ビットポイント

ビットポイントはSBI参加グループが運営する暗号資産取引所です。国内の暗号資産取引所としては比較的マイナーな通貨の種類が豊富で、例えばトンコイン以外にもシバイヌ(SHIB)やポルカドット(DOT)などが取引できます。

取引の仕方はとても簡単。公式ウェブサイトの「かんたん口座開設」を利用すれば、最短5分で登録できます。登録後は日本円を入金して、ホーム画面左側の「コインを買う」を選択し、取引所もしくは販売所からTONを注文しましょう。

取引所は利用者同士が注文を出して取引する場所で、販売所は販売業者(ビットポイント)と取引する場所です。販売所のほうが仕組みがわかりやすいですが、取引所のほうが手数料が少ないため、投資スタイルや経験によって使い分けてみましょう。

オーケーコインジャパン

オーケーコインジャパンはOK Groupの暗号資産取引所です。2024年6月24日より、トンコインの取引を開始しています。万全のセキュリティとスピーディーな入出金だけでなく、暗号資産を預けて増やすステーキングや、積立などのサービスもあります。

スマートフォンアプリから最短15分で登録でき、登録後はすぐに取引を始められます。オーケーコインジャパンでは、取引所もしくは販売所での取引が可能です。

トンコインの基本情報

  • 時価総額:2兆7640億円
  • 時価総額ランキング:9位(24年6月時点)
  • 支援組織:TON Foundation
  • 発行上限枚数:50億TON
  • コンセンサスアルゴリズム:PoS(Proof of Stake)
  • 用途:ステーキング、ネットワーク手数料の支払いに使用

The Open Networkとは

2018年、Telegram社はICO(イニシャルコインオファリング)で17億ドル(約1822億円)を調達して、“Telegram Open Network”の開発を開始。しかし、米SEC(証券取引委員会)がトンコインを証券認定してプロジェクトは中止された。2021年にTON Foundationがプロジェクトを引き継ぎ、現在の“The Open Network”にリブランドした。

The Open Network(TON)は、従来のインターネットに代わる分散型サービスを提供。分散型アプリ(dApps)運営に役立つストレージや決済システムを実装。シャーディングと呼ばれる並列処理技術によるスケーラビリティが特徴。

トンコインの将来性

トンコイン(TON)は、テレグラムのアプリと連携しているため、テレグラムユーザーが増えれば増えるほど、トンコインの送金機会も増えると考えられます。テレグラムの創業者であるパベル・ドゥロフ氏は、2024年4月から1年以内に月間アクティブユーザー数が10億人を超えるとの見通しを示しており、この成長はトンコインの利用拡大にも繋がるでしょう。

テレグラムは無料で利用できる上、広告が表示されず、高度な暗号化機能や二段階認証設定ができるなどセキュリティ面も優れています。先進国のみならず、規制が厳しい発展途上国での普及も期待されています。

日本では、Telegramが闇バイトなどで使われることで悪い印象を持たれることもありますが、ロシアのウクライナ侵攻の際には、ロシア国民が検閲されにくい連絡手段として利用するなど、権威主義国家による検閲を避ける目的でも利用されています。Telegramは対検閲性を重視しており、様々な施策を実施しています。トンコインも同様に、匿名性や対検閲性を高めたサービスの展開が期待できます。

さらに、トンコインは送金以外の用途も増えれば、さらなる成長が期待できます。トンコインはTelegram以外のサービスとも連携しており、モバイル端末で匿名性の高い通信が行えるeSIMサービス「Anonymous eSIM」や、.tonドメインが使えるDNSサービス、Telegramアカウントを認証するための電話番号が購入できる「FRAGMENT」での決済など、さまざまなサービスで利用可能です。

今後も、そのユニークな特性を活かして、広範な利用が期待されます。

トンコイン(TON)を売買するなら

記事の監修

各務 貴仁各務 貴仁
株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。
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