
デュロフ氏にドバイへの一時出国許可
テレグラムのパベル・デュロフ創設者兼CEOは、フランスからの出国を一時的に許可された。
関係筋の情報としてAFPが15日に報じた。これを受けて、トンコイン(TON)は1日で25%急騰、記事執筆時点で3.44ドルで取引されており、時価総額は85億ドル(約1.3兆円)だ。
🚨 Pavel Durov, the founder of Telegram, has been granted permission to leave France and has returned to Dubai.
— Crypto Patel (@CryptoPatel) March 16, 2025
🔥 Following this news, TON surged 20%!#Telegram #PavelDurov #TON #Crypto pic.twitter.com/il41ESy14F
デュロフ氏は、土曜日にフランス当局から、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイへの数週間の出国を許可され、すでにフランスを発ったと伝えられる。
フランス当局は昨年8月、テレグラムのプラットフォームで詐欺、麻薬密売、ネットいじめ、組織犯罪活動などが可能になっている状況を放置していた疑いがあるとしてデュロフ氏を逮捕していた。
これを受けて、テレグラムは、プラットフォーム悪用の責任をプラットフォームが取るのは不合理だと抗議。イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏、イーロン・マスク氏、TRONのジャスティン・サン創設者、ソラナのアナトリー・ヤコベンコ共同創設者などからもデュロフ氏を支持する声が上がっていたところだ。
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デュロフ氏に対するる訴訟は進行中であり、今回の出国許可は一時的なものに過ぎない。フランス当局によると、デュロフ氏は懲役10年および罰金55万ドル(約8,170万円)の判決を受ける可能性に直面している。
デュロフ氏は、昨年8月に560万ドル(約8.3億円)の保釈金を支払って釈放されたものの、これまで出国は禁じられていた。
デュロフ氏は、あるプラットフォームを提供する企業の幹部が、そのプラットフォームを使ってユーザーが作成したコンテンツに責任を負うべきではないと主張していたが、今年1月にはフランス当局に「疑惑の重大さを認識した」と述べたと伝えられる。
今後の展望
デュロフ氏出国の報道に連動するように、トンコイン先物の未決済建玉(OI)は急増し、16日には約1.7億ドル(約253億円)に達している。市場参加者の関心が高まっており、価格の上下動が大きくなる可能性を示唆するものだ。
市場を分析するCrypto Billionは15日、次のように意見した。
Free Signal 🚥$TON#Toncoin is showing signs of a potential long-term accumulation phase as it stabilizes near key support levels 🧐
— Crypto Billion🚨 (@Billion_Crypto1) March 15, 2025
This Accumulation Area presents an opportunity before a major breakout! 💼
Additionally, RSI is approaching oversold conditions, indicating a… pic.twitter.com/rGGtK31BJA
トンコインは、主要なサポートレベル付近で安定しており、潜在的な長期蓄積フェーズの兆候を示している。この蓄積エリアは、大きなブレイクアウトの前にチャンスを提供するものだ。
さらに、RSIは売られ過ぎの状態に近づいており、近いうちにトレンドが反転する可能性があることを示している。
同時に、TON価格が3月14日に取引されていた3ドルの水準まで下落した場合には、約1,880万ドル(約28億円)のロングポジションが清算されるリスクも指摘されている。
RSIとは
英語でRelative Strength Indexの略。投資やトレードで使われるテクニカル指標の一つで、買われすぎや売られすぎを判断するために用いられる。一般的に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎを示唆する。
テレグラムは、機密性の高い通信アプリで、仮想通貨・デジタルウォレットも提供しているところだ。仮想通貨投資家にも広く利用されており、テレグラムは2023年末時点で4億ドル(約595億円相当)の仮想通貨資産を保有していると伝えられる。
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