シバイヌ(SHIB)は世界的に有名なミームコインの1つで主に送金や決済で利用されている。「ジョーク通貨」として作られたため、明確な目的があって開発された暗号資産(仮想通貨)ではないが、現在では知名度が拡大しNFT、DEXで開発が進められている。「Ryoshi」と名乗る匿名の開発者によって開発され、2020年7月に発行が開始された。
Ethereumのブロックチェーン上で発行されており、コンセンサス・アルゴリズムはProof Of Stake。保有している基軸暗号資産の量が多いほどブロック生成(承認)の成功確率が上昇する承認方式を採用している。
価格
- 年初来高値(2025年1月):0.000024ドル(約0.0037円)
- 年初来騰落率(YTD):-11.67%
- 過去最高値(2021年10月):0.00008845ドル(約0.014 円)
価格予想
24年6月:シバイヌ(SHIB)のDeFi市場の利便性が拡大、ShibaSwapの進化
時価総額|関連銘柄
シバイヌ(SHIB)の時価総額は2025年1月時点で約120億ドル、「ミームコイン」セクターの中で2位に位置する。同セクターで1位のドージコイン(DOGE)の時価総額は約510億ドル。TRUMPコイン(TRUMP): 約70億ドルが3位に位置する。TRUMPコイン以降はぺぺコイン(PEPE)の約60億ドルが追従する。
主な出来事
- 2021年10月:SHIBA INU(SHIB)が前週比+360%、時価総額TOP20入り
- 2022年3月:SHIBUYA109、「ザ・サンドボックス」に「SHIBUYA109 LAND」開設を発表
- 2022年11月:ビットポイント、国内初のSHIBトークン取り扱い開始へ
- 2024年6月:シバイヌ(SHIB)のDeFi市場の利便性が拡大、ShibaSwapの進化
エコシステム支援組織
シバイヌの創業者であるRyoshi氏からリード開発者であるShytoshi Kusama氏に引き継がれており、「ShibArmy」と呼ばれるコミュニティがプロジェクトを牽引している。創設者や開発チームに初期トークンが割り当てられておらず、分散型のトークン供給がされている。
シバイヌのマーケティングリードであるルーシー氏は8月25日にX(旧Twitter)で分散型自立組織(DAO)の立ち上げを準備していると発表した。これによって、保有量に関わらず、すべてのホルダーがコミュニティの方向性に関して意見を持つことができ、ガバナンスに参加ができるようになる。
トークンアロケーション
シバイヌの初期流通量は、発行上限の1,000兆SHIBのうち50%は分散型取引所(DEX)のUniSwapで流通し、残りの50%をイーサリアム発明者のVitalic Buterin氏に分配された。
Vitalic Buterin氏は50兆SHIB(当時10億ドル相当)をインドのコロナ暗号救済基金やAIの安全性研究に特化した博士課程などの慈善事業に送金した。その後、総供給量の40%程を秘密鍵のないウォレットに送金しバーンした。このウォレットが最大の保有者である。
- 資金調達総額約1,200万ドル
- 大規模な投資ラウンド:2022年4月、1,200万ドルの私募トークンセール
- フォロー投資家(Tier2):Animoca Brands、Shima Capital、P2 Ventures(Polygon Ventures)、Mechanism Capital、Kenetic Capital、DWF Labs
- フォロー投資家(Tier3):Morningstar Ventures、Big Brain Holdings、Forest Ventures、Cypher Capital、Woodstock Fund
- フォロー投資家(Tier4):Comma3 Ventures、Stake Capital Group、Primal Capital、Spirit DAO、Hercules Ventures、STIX、Illuminati Capital
シバイヌの将来性
ロードマップ
2024年2月にシバイヌのマーケティングリードであるルイス氏がX(旧Twitter)でロードマップを発表した。現在プロジェクトを担当するチームが2024年末までにすべてのエコシステムプロジェクトを完了する計画である。エコシステムプロジェクトの内容は
- Shibariumチェーン上のdAppの利用の改善
- 成長を促進するための重要なパートナーシップの確立
これらプロジェクトによって、ShibariumやガストークンのBONE、シバイヌトークンに効果的な影響を与えることができると述べられている。
期待される今後の動向
シバイヌのマーケティングリードであるルーシー氏は8月25日にX(旧Twitter)で分散型自立組織(DAO)の立ち上げを準備していると発表した。SHIB保有者全員が保有量に関係なくコミュニティの方向性を決める発言権が与えられ、SHIBのガバナンス構造は慈善評議会と文化遺産評議会の2つの主要な評議会によってサポートされる。
2つの主要な評議会は、慈善活動からSHIBの独自の文化の保存を実施しコミュニティの取り組みを主導する。シバイヌコミュニティが推進してきた価値観に忠実であることが今後保証される。
今回のシバイヌDAOの発足によって分散型イニシアチブの力を示し、分散型プロジェクトが金融とガバナンスの両面を再定義するための土台を築くことを目標にする。DAOがDoge Killer(シバイヌエコシステムにおけるトークン)とShiboshis(シバイヌが生成したNFT)の存在を強化し両方の資産の価値が高まることが期待される。
投資リスク、懸念材料
2024年9月5日にシバイヌのガバナンス提案の対象となっていたシバイヌDAO関連のイーサリアムがシバイヌチーム外の人物によって盗難されたことが明らかになった。9月1日から使い道を決めるためのコミュニティ投票が行われていた37.5ETHで3つのウォレットに分割された後に暗号資産取引所のKrakenとCoinbaseに送金されていることが判明した。
流通量の80%以上が上位100人の保有者に集中しており、中央集権的な循環環境であることが示唆されている。上位100人の保有者の今後の動向によって価格が変動するリスクが存在する。