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米国防総省がオープンAI・グーグル・エヌビディアら8社と機密ネットワークへのAI導入で合意、アンソロピックは今回も対象外

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 国防総省が8社と機密ネットワークへのAI導入で合意
  • アンソロピックは今回も対象外、国防総省との対立が継続

国防総省が8社とAI協定締結

米国防総省は5月1日、スペースX、オープンAI、グーグル、エヌビディア、リフレクション、マイクロソフト、アマゾン・ウェブ・サービス、オラクルの8社と、機密ネットワーク上への先端AI導入に関する協定を締結したと公式発表した。

対象は国防総省の最高機密水準である「インパクトレベル6(IL6)」および「インパクトレベル7(IL7)」のネットワーク環境で、戦闘員の意思決定支援や情報分析の高度化を目的としている。

国防総省が運営する公式AIプラットフォーム「GenAI.mil」はすでに稼働しており、わずか5カ月で130万人以上の省内職員が利用し、数千万件のプロンプト処理と数十万件のエージェント展開を達成した。

今回の8社との協定は、戦闘、情報、企業業務の3分野を柱とする「AI加速戦略」の一環として、米軍の「AI優先の戦闘力」への転換を加速させるものだ。国防総省はAIベンダーへの依存を防ぐアーキテクチャを維持し、長期的な柔軟性を確保するとしている。

一方、アンソロピックは今回の8社に含まれていない。国防総省のピート・ヘグセス長官は今年3月、アンソロピックを「サプライチェーン・リスク」に指定し、軍事システムからの同社製品の排除を決定している。

背景には、アンソロピックが国内監視や完全自律型兵器へのAI利用制限の解除を拒否したことがあり、同社はこの指定を「不当な報復」として提訴中だ。一方で財務省はアンソロピックの次世代モデル「クロード・ミトス」へのアクセスを求めており、省庁間で対応が分かれている。

関連記事:米ホワイトハウス、アンソロピックのAIモデル「ミトス」の政府導入を準備

米トランプ政権が国防総省の制限を回避し、アンソロピック社の高度AI「ミトス」の政府導入を準備中。NSA(国家安全保障局)での実運用や財務省による金融機関との連携が進む一方、DeFi領域ではハッキングで巨額の流出が発生するなど、AIサイバー防御を巡る動きが急加速している。

仮想通貨・金融市場への間接的な影響と省庁間のAI政策の分断

今回の協定はAI企業の政府調達競争において重要な位置づけを持つ。オープンAI、グーグル、マイクロソフトなど仮想通貨・ブロックチェーン技術とも関連の深い大手テック企業が国防総省の機密インフラに組み込まれることで、AI開発投資の優先度や資本配分にも影響が波及する可能性がある。

エヌビディアの半導体がIL6・IL7環境での推論処理に活用されることも、同社の政府向け需要の持続性を示す材料となる。

国防総省はトランプ大統領とヘグセス長官の指示のもと「明日の前例のない新興脅威に対応するため、先進AIを戦闘員に装備する」と声明で述べた。

今回の協定について、米国のAI主導権が国家安全保障に不可欠であり、有能なモデル開発者から構成される国内エコシステムの繁栄が前提だとも強調している。

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