「World ID」と認証連携
好きでつながるバーチャルワールド『Yay!』を運営する株式会社ナナメウエは25日、暗号資産(仮想通貨)ワールドコインの個人認証機能「World ID」と認証連携すると発表した。
これにより『Yay!』で新しいアカウントを作成する際や、既存アカウントによるログインの際に、World IDをアカウントの連携方法(保存方法)として選択できるようになる。
ナナメウエは、ユーザーのアカウントを保護し、ボットによる不正アカウントを防止し、安心して利用できる安全なプラットフォームを提供するとも述べた。
World IDは、ワールドコインが提供しているIDであり、AIの台頭する時代において「人間であることを証明する」ものとして構築されている。昨年12月にアップグレード版「World ID 2.0」をリリースしており、ユーザーは虹彩認証を行わずにIDを得ることもできるようになった。
すでに大手掲示板サイトRedditやSNSのテレグラム、EコマースのShopifyなどでもワールドコインのIDを利用できるようになっている。
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ワールドコインは、ベーシックインカムとしても構想されており、「オーブ」という機器を使った虹彩認証により「World ID」を取得した者に独自トークンWLDが付与される仕組みだ。米国外の機関投資家や投資会社を対象にしたトークンセールも計画されている。
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Yay!でトークンとNFTの経済圏構築へ
『Yay!』は「すべての人に居場所を」をコンセプトに20年にサービスを開始しており、23年11月時点で800万人が利用するバーチャルワールドだ。
ユーザーは、趣味が合う人とつながり、様々なコミュニティ運営やグループ通話をしながら雑談やゲームを楽しむことができる。今後は、『Yay!』上にトークンとNFT(非代替性トークン)の経済圏も構築される予定だ。
国内大手仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)と、独自の暗号資産「YAY」のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)に向けた契約も締結している。
YAYはイーサリアム上で発行されるERC-20規格を利用し、発行上限枚数は100億枚となる。取引所で取得できるほか、ステーキングやゲーム内ペットNFTであるPalの購入数などの条件を満たすことで、報酬として受け取ることも可能となる見込みだ。
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NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
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