- 高確率とされる底値ゾーン、CVDDと実現価格が示す4.6万から5.4万ドル
- 上方回復の第一関門、STHコスト基準などが集中する7.5万から7.9万ドル
高確率ゾーンと極端局面の二層構造
Glassnodeの共同創業者Rafael(X:@n3ocortex)は5日、同社のオンチェーンデータを用いてビットコイン(BTC)の底値ゾーンを分析し、複数の市場指標から確率的なシナリオを示した。投稿時点のBTC価格は約6万2,000ドルで、史上最高値(ATH)から約50%下落した水準にある。
同氏は「底値は事前に特定できるものではなく、ゾーンと確率、および局面の変化を示す水準によって枠組みを示すしかない」と前置きした上で、段階的な下値サポートを提示した。なお同氏は翌6日の投稿で「これは予測ではない」と注記を補足している。
Rafaelが最も注目する下値ゾーンはCVDD(コインデイズ・デストロイド・バリュエーション、約4万6,000ドル)と実現価格(約5万4,000ドル)が形成する帯域だ。市場サイクルにおいて繰り返し機能してきたオンチェーン指標が収束する水準であり、同氏は「より高い確率の底値ゾーン」と位置づけている。

出典:Rafael氏のX投稿
なお現在のBTC価格(約6万2,000ドル)はこの帯域の上方に位置しており、中央実現価格(約6万4,100ドル)や200週移動平均線(200WMA、約6万1,700ドル)付近で推移している。
その下方には、バランスト・プライスとデルタ・プライスが示す3万5,000ドルから4万ドルの「投げ売り局面」が続く。同氏によればこの水準に達した取引日は過去全体の3%未満に限られており、あくまで極端なシナリオとして提示している。
また同氏はサイクルごとの最大下落率にも言及しており、過去の主要な底値では高値比85%、84%、77%の下落を記録したと指摘。
今サイクルの下落率は高値比約50%にとどまっており、「市場の成熟がより深い投げ売り局面を否定するものではないが、高確率の底値は上段ゾーンに近いことを示唆している」と述べた。
関連記事:グレースケール「ビットコイン底値形成には新たな買い手が必要」
グレースケール・リサーチがストラテジーのBTC売却を受けた市場変動を分析。レバレッジ型保有の集中リスクを指摘し、多様な買い手の参入なくして持続的な底値形成は難しいとの見解を示した。
上方回復の第一関門と主要レジスタンス
上値方向では、7万5,000ドルから7万9,000ドルの帯域が最初の主要な奪還目標として示されている。短期保有者(STH)のコスト基準、真の市場平均(True Market Mean)、200日移動平均線(200DMA)がこの水準に集中しており、同氏はここをサポートとして回復できるかどうかが「修復の第一サイン」になると述べた。
さらに上方には50週移動平均線(50WMA)のレジスタンスが控えており、本格的なトレンド回復を判断する上でより大きな試練になると指摘している。
市場関係者の分析によると、現時点ではいずれの水準も奪還には至っておらず、確率的なゾーンの枠組みとして参照する段階にあるとされる。
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