Agentic Checkout V2をローンチ
AI経済向けに構築された決済(settlement)レイヤーであるAEONは、Agentic Checkout V2をローンチし、エージェンティックコマースのインフラの対象をEコマースでの購入から旅行予約へと拡大した。
今回のアップデートにより、AIエージェントはTravalaを通じてホテルを検索・予約できるようになる。ユーザーは旅行に関する購入手続き全体をAIエージェントに委任でき、取引に使用する資金はオンチェーンのエージェントウォレットで管理できる。
Agentic Checkout V2は、AEONのAgentic Checkoutの初版を基盤としている。初版では、AIエージェントがShopifyなどのEコマースプラットフォーム上で、商品の検索から購入、決済完了までを自律的に行うことが可能となっていた。
旅行予約が加わったことで、同インフラはエージェンティックコマースの流れを、個別商品の購入から、ユーザーの意図に基づくより複雑な取引の実行へと拡張する。
商品の購入から宿泊予約へ
Agentic Checkout V2では、ユーザーは目的地、旅行日程、宿泊人数、予算といった旅行のリクエストを、自然言語でAIエージェントに伝えることができる。
エージェントはTravalaで予約可能なホテルを検索して適切な選択肢を評価し、ユーザーが希望する宿泊先を選択すると、予約手続きを進める。
今回の統合により、AEONのAgentic Checkoutインフラに新たなコマースのカテゴリーが加わる。それは、エージェントが文脈を理解し、選択肢を評価したうえで、ユーザーに代わって取引を完了させる必要があるサービスや体験である。
Agent Wallet:ユーザーのウォレットではなく、資金へのアクセスをエージェントに付与
こうした取引を支えるのがAgent Walletレイヤーであり、各AIエージェントに対し、エージェンティックコマースに必要な資金を管理するための専用の金融環境を提供する。
Agent Walletはオンチェーンウォレットの機能を中心に設計されており、ユーザーはエージェントへの資金供給、利用可能な残高の管理、エージェントが実行した取引の透明性ある記録の保持が可能となる。
AIエージェントにユーザーのメインウォレットへの無制限のアクセスを与えるのではなく、エージェントによる活動に使用する資金を分離し、その使途を監視することができる。
取引記録はさらなる可視性をもたらし、ユーザーは購入や予約にわたるエージェントの活動を追跡し、資金がどこで使われたかを把握できる。
旅行の場合、エージェントは「予算内でシンガポールのホテルを3泊分探して」といったリクエストから予約完了までを進めることができ、その間の資金の動きは、専用のウォレットと記録された取引フローに紐づけられる。
エージェンティックコマースは「支援」から「実行」へ
今回の拡大は、大手テクノロジー企業や決済企業が、AIエージェントの役割を推薦や検索から実際のコマースの実行へと広げつつある中で行われた。
Stripeは2026年4月、エージェント向けのLinkのウォレットをローンチした。これにより、ユーザーはワンタイム利用のカードまたはShared Payment Tokensを用いて購入を行う権限をエージェントに付与でき、基盤となる決済認証情報はエージェントから切り離された状態に保たれる。
さらに最近では、MetaがLinkのエージェントウォレットをMuseに統合し、同AIエージェントがインターネット上で購入を行えるようにした。Linkネットワーク外の加盟店については、Museは承認済みの購入に範囲を限定した使い捨てのバーチャルカードを利用できる。
同じインフラはGrok Botでも利用されている。ユーザーはLinkを接続し、エージェントにオンライン購入を指示できるが、個々の支出リクエストにはユーザーの承認が必要となる。
Stripeの現在のエージェントウォレットのエコシステムでは、Linkを使って購入できるAIエージェントとして、MuseとGrok Botが挙げられている。
こうした動きは、AIエージェントの役割における広範な変化を示している。エージェントは、ユーザーの要望を理解するだけでなく、その意図を実現するために必要な経済的行動を担うよう設計されつつある。
AEONのAgentic Checkout V2は、このモデルを旅行分野へと拡張するものである。旅行分野では、取引は単なる商品の購入ではなく、日程、空室状況、料金、客室の選択、決済を含むサービス予約全体となる。
エージェンティックコマースの対象領域を拡大
Travalaの追加は、エージェントの用途を従来のオンライン小売に限定せず、さまざまな種類のコマースでAgentic Checkoutを利用可能にするという、AEONの幅広い取り組みの一環である。
初版では、エージェントがEコマース環境で商品を見つけ、カートを作成し、購入を完了するための基盤を確立した。V2ではその機能を旅行分野へと拡大し、エージェントが複数の条件を含むより複雑なリクエストを解釈し、それに基づいて予約を実行できるようにした。
基盤となるインフラは、エージェントとユーザーの間に明確な金融上の境界を維持しつつ、さまざまな決済環境やコマースのインターフェースに対応できるよう設計されている。
これにより、AIエージェントが共通の金融執行・決済レイヤーを通じて多様な経済活動を調整できる、より広範なエージェンティックコマーススタックへの道が開かれる。
- Agentic Checkoutは、エージェントがコマース環境とやり取りし、購入や予約を実行する機能を提供する。
- AEON AI Cardは、既存のカードベースのコマースへの橋渡しを担い、エージェントが定められた支出範囲内で、既存の決済ネットワークを通じて取引を行えるようにする。
- Agent Walletは、ユーザーがエージェントへの資金供給、利用可能な資金の管理、取引記録の保持を行えるオンチェーンの金融環境を提供する。
AIエージェントがますます複雑なタスクを処理できるようになるにつれ、それを支えるインフラは、知能やインターフェースにとどまらない領域へと拡張される必要がある。
エージェントには、資金へのアクセス、コマースシステムとのやり取り、取引の実行、そしてユーザーが理解・管理できる金融上の境界内での運用を可能にする手段が求められる。
Agentic Checkout V2により、AEONはそのインフラを、AIによるショッピングからAIが実行するコマースへと拡張する。まずはTravalaを通じたホテル予約から開始し、AI経済のためのより広範な決済レイヤーの構築を目指す。
AEONについて
AEONは、AI経済のために構築されたネイティブな決済レイヤーである。Agent Account、AI Card、AI Gatewayなどにわたるプログラム可能な決済プリミティブ群をエージェントに提供することで、自律型AIがグローバルな価値ネットワークをシームレスに活用できるようにしている。
従来のインフラにおける手数料負担、プログラマビリティの欠如、決済の遅延を解消するよう設計されており、エージェントがあらゆる通貨、チェーン、プロトコルを通じてグローバル経済に参加するためのユニバーサルな金融基盤を提供する。
AEONは、x402、ERC-8004、MCP、Google A2Aといった主要な標準とネイティブに統合されており、大規模で検証可能なAI決済を実現するとともに、エージェントの機能を世界5,000万以上の加盟店ネットワークへ直接接続する。
これまでに260万人以上のユーザーに対し、累計6億ドル超の取引を処理しており、YZi Labs、IDG Capital、HashKey Capital、Stanford Blockchain Builders Fundなどの主要投資家から支援を受けている。
$AEONトークンは、OKX、Bitget、Binance Alpha、Bithumbなど、世界の主要取引所に上場している。



WebX完全ガイド
TOP
新着一覧
取引所
WebX







