「ビットコインはこのために生まれた」米最大手ファンドCEOが仮想通貨買い宣言

DCGの創業者がBTC購入を宣言

米最大手仮想通貨(暗号資産)投資ファンド「グレースケール」の親企業であるDigital Currency Groupの創業者Barry Silber氏が、「ビットコイン(BTC)を購入する」と宣言したツイートが話題になっている。

話題となっている1つの理由は、BTC価格の急落だ。

コロナウイルスの感染拡大や原油価格の急落、および中銀政策等は、世界の株式市場に重大な影響を与えている。その影響は仮想通貨市場にも波及していたが、BTC価格がさらに大幅に下落。このような状況下では資産の避難先になるとみられてきたが、現在は株式に連動している状態が顕著化に。今朝になっても価格の下落は止まない。

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このような状況下での強気な姿勢にコミュニティが反応したことも、このツイートが話題になっている要因だが、2つ目の文にも注目が必要だ。Silber氏は「だからこそ、BTCが生まれた」と述べている。

BTCのホワイトペーパーが発表された2008年は、米リーマンブラザーズの経営破綻に始まった金融危機の真っ只中だった。巨大金融機関の救済に税金という公的資金が使われ、政府や中央銀行、そしてそれを取り巻く現行の金融システムそのものに、多くの人が不信感を募らせた。

BTCはこの金融危機を受けて誕生している。BTCの創始者サトシ・ナカモトはBTCのジェネシスブロックに、「財務大臣が2度目の銀行救済措置の発動間近」という意味の以下の文章を刻んだ。

 

The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks

現在の実経済への影響の大きさから、報道などで「リーマン・ショック」という言葉を見聞きすることが増えてきた。各国政府の経済対策も効果が不透明で、仮想通貨相場も沈む現状を、Silber氏は2008年と重ね合わせ、BTCが開発された背景に触れているのだ。

このツイートに反応するかのように、Google検索ではBTCの購入を表す「buy bitcoin」の人気も上昇している。

出典:Google Trends

執筆時点では関連トピックの4位に「景気後退」がランクイン。関連キーワードのランキングでは原油価格や株価を示す表現が多数を占めている。

出典:Google Trends

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コロナショックによる株式市場の歴史的暴落に伴い、仮想通貨ビットコインは一時3000ドル台に突入。200週移動平均線など重要ラインを一気に割り込んだものの、その後大幅反発した。

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10年前から動かされていなかった1000BTCが11日、「Bech32 SegWit」のアドレス移動、送金されたことが確認された。サトシ・ナカモトなど、初期開発に携わっていたメンバーに関連する資産ではないかとの憶測も。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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