仮想通貨のテクニカル指標がビットコインの「過剰売り」を検知、下落トレンド転換を示唆
- トレンド転換を示唆
- Bloombergは23日、「GTIインジケーター」がBTC価格の過剰売りを検知、長らく続いた下落トレンドの転換を示唆していると報じた。前回は、同シグナルが出た翌月に39%ほど急騰した。
テクニカル指標がビットコイン価格の下落トレンド転換を示唆か
ビットコイン価格は、2017年12月に過去最高値20,000ドル(約220万円)を記録しましたが、2018年に入ってから下落の一途をたどっており、現在8月24日には、6,500ドル(約72万円)ほどで取引されるなど、長らく低迷を続けています。
そんな中、8月23日に、海外大手メディアBloombergは、「GTI VERA Convergence Divergence Indicator」という指標が、ビットコイン下落からの転換を示唆していることを明らかにしました。
このGTI VERA Convergence Divergence Indicatorは、トレンドの終わりや、その変換点を検知するために用いられる指標であり、Volatility Explosion Relatively Adjusted theoryという理論に基づき、移動平均線を元に計算されたテクニカル指標MACD(moving average convergence divergence)によって算出されています。
そして、今回このGTI VERA Convergence Divergence Indicatorがトレンドの変換点を示唆しているとBloombergは記述、同時に「前回トレンド転換点が見られた翌月に、ビットコイン価格が39%の上昇を遂げている」ことを明らかにしました。
DVAN指標もトレンド転換を示唆
さらに、海外仮想通貨メディアのethereumworldnewsによると、このGTI VERA Convergence Divergence Indicatorだけでなく、Williams Percentage R (WLPR) indicator、および、Divergence Analysis (DVAN) Buying and Selling Pressure indicatorと呼ばれる指標も、それぞれ6月末、7月初めにビットコイン価格トレンドの転換を示唆していたと記述しました。
WLPR指標は、アメリカの著名投資家であるLarry William氏によって考案され、ある資産の過剰買い、過剰売りを測るオシレーター系のテクニカル指標です。6月末にこのWLPR指標は、ビットコインが過剰売りの域に達していることを示しました。
DVAN Buying and Selling Pressure indicatorは、Divergence Analysis社が開発した売買圧力を測る指標であり、7月6日に、WLPR指数同様、資産(ビットコイン)の過剰売りを示唆し、その下落トレンドが転換することを示しています。
このようなテクニカル指標は、あくまでも多くの指標の中の一部であり、今後下落トレンドが終焉を迎え、上昇トレンドに転換されることが確約されている訳ではありません。
しかし、過去にも実績のあるこのような指標が、ビットコインの過剰売りを検知し、長らく続いた下落トレンドから上昇トレンドへの転換を示していることは、注目すべき事実であると言えるでしょう。
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