公開を控え期待感高まるICE運営「仮想通貨取引所Bakkt」の偽サイトが出現|嘘のローンチ日時を掲載や個人情報要求も
- Bakktを装う偽サイトが現れる
- Bakktを装った偽サイトが発見されており、同サイト上では、個人情報やビットコインアドレスを入力するように誘導している。詐欺に遭わないためにも、細心の注意が必要だ。
Bakktを装う偽サイトが現れる
Bakktを装った偽サイトが発見されている。
その偽サイトは、かなり巧妙に作り込まれており、そのページのトップには「Bakkt ローンチ予定日3月12日」と記述されているが、現在、Bakktのローンチ予定日の公式発表はされていない。
ページ内の文章を読み進めると、「投資家の方で、Bakktプラットフォームに投資をしたい方は登録してください。」とリンクと共に記載され、そのリンクをクリックすると、個人情報の入力フォームへと移る。
個人情報を入力後、以下のページに誘導される。
その後、上図のページにて、得た利益を還元するためと謳い、入力欄にビットコインアドレスを入力するよう指示される。
ただアドレスを入力しても、ビットコインが振り込まれることはない。
IPアドレス、ドメイン名の登録者情報を確認できるウェブサイト「Whois」で、同サイトの情報を調べると、登録日が今年1月31日で、登録地域はパナマとなっている。
Bakktの親会社であるICEの関係者も、「あのサイトはBakktのサイトではなく、我々がそのような手段でコミュニケーションを図ることはない。」と発言しており、同サイトが偽サイトであることは明らかとなっている。
個人情報や資産の保護といった観点からも、詐欺に合わないためにも、細心の注意が必要だ。
最近のBakktの動向
先月から、世界最大級のニューヨーク証券取引所(NYSE)の親企業であるICEが設立した仮想通貨取引所Bakktは、新たに企業買収を行う動きを見せている。
BakktのCEOを務めるKelly Loeffler氏は日本時間15日、公式ブログにて、Bakktが現在、独立の先物取次(仲介)企業Rosenthal Collins Group(RCG)の一部の株を取得する契約の段階に入ったと明らかにしている。
先物取次業者(FCM)とは
米国において、先物取引の勧誘、受託、証拠金の受入れなどの仲介業務を行う先物取次業者。FCMは商品取引所法およびCFTCのルールにより、CFTCへの登録を義務付けられている。
Loeffler氏によれば、RCG社は100年近くの実績を持つ企業であり、昨年の12月には、世界有数の商品仲介業者Marex Spectronに全ての顧客口座を売却することを発表した。
そして、今回のBakktによる買収は、Bakktのプラットフォーム開発のための、RCG社の重要な技術的資産の取得を目的としており、2月に契約を完了し、RCG社のチームをBakktへ迎えるとしている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します